初心者の方がシュノーケリングで一番慌ててしまうのが、シュノーケルに水が入ってきたときです。息を吸うつもりが、水を飲んでしまい、パニックになってしまうこともあります。シュノーケリングをより快適に楽しむために、「シュノーケルクリア」は欠かせないスキルのひとつで、筒の中に入った水を吹き出すことを言います。これからそのシュノーケルクリアについて解説しますので、シュノーケリング前に是非ご一読下さいね。
どうしてシュノーケルに水が入るの?
そもそもどんな場面にシュノーケルに水が入ってくるのでしょうか?よくあるケースを例にしてみました。
- くわえ方が正しくない、もしくはシュノーケル不良
くわえ方が不十分だと水が入りやすくなってしまいます。口を大きく開いてマウスピースを「う」の口で隙間なく覆うようにくわえましょう。それでも水が入ってきてしまう場合は、シュノーケルのシリコンに亀裂が入っている可能性があります。また、マウスピースを強く噛むとあごが疲れてしまうので、犬歯で引っ掛ける程度に噛みましょう。
- 仰向けになったとき
仰向けの状態でシュノーケルで呼吸すると、先端が水面について水を吸ってしまいます。仰向けになるときは、口からマウスピースを外しましょう。
- 水に潜ったとき
身体が完全に水に浸かるとシュノーケルも水没します。
- あごを引いて真下を見ているとき
あごを引いて真下を向く(お腹の辺りを見る)と、シュノーケルの先端が水面についてしまいます。あごを上げて視線は斜め前を向くようにすれば防ぐことができます。
- 波をかぶったとき
水しぶきや波をかぶると先端からシュノーケルに水が入ることがあります。
シュノーケルクリアの方法
シュノーケルは水が入りにくい構造にはなっていますが、基本的にはただの筒なので、安心しきらずに水がいつ入っても慌てないように習得しましょう。
その1 ブラスト法
- 短く強く「フッ」と息を吐き出す。シュノーケルの先端から水が飛び出します。
- ゆっくりと、すするように息を吸う。水が残っていても水を飲まずに空気を吸うことが出来ます。
- 水が動く「ボコボコ」と音がする場合は、まだ水が残っています。その時は1を繰り返す。
- 吐く息がない場合は、水面から顔を出してシュノーケルを口から外す。
このブラスト法は顔を水面に付けた状態のまま排水が出来ます。とても簡単なのでやり方を教えてもらえば、すぐに出来るようになる方法です。
その2 リスプレイスメント法
基本的にスキンダイビングをする際のクリア方法ですので、少し練習が必要になります。水面で泳ぐシュノーケリングで使うことはありませんが、ひとつの方法としてご紹介します。
- 水中から水面に向かって浮上するとき、水面を仰ぎ見ながら息を吐く
- 息を吐くのは1m~50cmくらい
息を吐くのが早すぎたり、真上を見れていないと、水面に出た時にはまたスノーケルに水が入った状態になっています。この方法はシュノーケルから水が飛び出さないので、スノーケルクリアしたの?という感じに見えます。
シュノーケルクリアは難しいスキルではありませんが、シュノーケリング中水に溺れないためにも大変重要かつ必須のスキルなので頑張って習得しましょう。
お気軽にどうぞ ♪