体験ダイビングに参加される方は「ダイビング未経験」の方がほとんどです。初めてなので不安や疑問は付きものでしょうから無理はないと思います。そこで今回は、体験ダイビングをお申込み頂いたお客さまから、よくある質問、又は終わってからよく聞くことについて書きたいと思いますので気になる方は是非一読下さい。
目次
- 1 泳げないけど大丈夫ですか?
- 2 水着はどんなタイプでも大丈夫?
- 3 太ってるけどウェットスーツのサイズはありますか?
- 4 ダイビング中、ウェットスーツを着たままオシッコしてもいいですか?
- 5 視力が悪くてもダイビングできますか?
- 6 どのくらいの水深ですか?潜る時間は?
- 7 ダイビング中にタンクの空気がなることはありませんか?
- 8 あのタンクは、どのくらいの時間潜れるんですか?
- 9 ダイビング中、咳はできますか?
- 10 なぜ帰る日(飛行機搭乗する日)にダイビングができないのですか?
- 11 体調不良でもダイビングできますか?
- 12 鼻炎やアレルギーの薬を飲んでるけど大丈夫ですか?
- 13 雨でもダイビングはやるんですか?
- 14 冬でもダイビングはできますか?
泳げないけど大丈夫ですか?
ズバリ大丈夫です。泳げるか泳げないかで聞かれらた、どちらかと言えば泳げる方がいいと思います。じゃ、なぜ大丈夫かと言いますと、泳げないと自覚してる方のほとんどは、息継ぎができない若しくは苦手というのが理由だと思います。ダイビングでは、ずっと呼吸器をくわえて水中を潜るので息継ぎをすることはありません。但し、ライセンスを取りたい、本格的にダイビングをしたい、となると泳げるようになった方がベターです。
水着はどんなタイプでも大丈夫?
はい、大丈夫です。お手持ちがあればどんなタイプでも問題ありません。ただしウェットスーツを着用しますので、女性の場合はトイレに行く際に、ワンピースよりもどちらかと言えばセパレートタイプかビキニタイプの方が楽ですね。男性は、サーフパンツのインナーのみ穿いた方がウェットスーツの中がゴワつかなくていいかと思います。男性ガイドは、普通のボクサーパンツを履いてスーツを着る方もいますよ。
太ってるけどウェットスーツのサイズはありますか?
当店では、スリムな方から大柄な方まで幅広く揃えております。身長にもよりますが、約30~110kg位までの方は対応できます。ウェットスーツなどの器材は、予めご連絡頂いた身長と体重をもとに準備しておりますので、できるだけ正確にお伝え頂けると幸いです。
ダイビング中、ウェットスーツを着たままオシッコしてもいいですか?
これは、ダメー!(笑) 水中に入ると体が冷えてトイレに行きたくなるのは、人間の生理的なことなので絶対ダメ!と強く言うことは出来ませんがご遠慮下さいね。これはダイビングをする上でのマナーのひとつです。
ダイビング前には必ずトイレを済ませてから始めますのでご協力ください。何よりもウェットスーツを着たまましてしまうと、自分のしたものが籠って匂いが付きまといますよ(笑)
視力が悪くてもダイビングできますか?
はい、できますよ。ソフトコンタクトをつけたまま、ゴーグル(マスク)をしても問題ありません。当店では、眼鏡をお使いの方向けに、度付きのマスクをご用意しております。0.3、0.1、0.01の3種類です。
また水中は実際よりも、1.3倍近く大きく見える現象が起こります。30cmの魚が40cmに見える感覚です。私は裸眼で0.4~0.5です。コンタクトも度付きレンズも使用していませんが、水中で特に不便に感じたことはありません。
どのくらいの水深ですか?潜る時間は?
ビーチでの体験ダイビングの場合の水深は、だいたい3~5m前後、ボート体験ダイビングの場合は10m前後が一般的です。時間は30~40分を目安にダイビングをしますが、当日の気温や天候も考慮しています。寒がりのお客さまが長い時間ダイビングすると身体が冷え切ってしまいますから、お客さまの様子を見ながら潜るコースや深度をガイドが決めています。
ダイビング中にタンクの空気がなることはありませんか?
もちろん限りある空気なので吸い続けていたらなくなります。車で言えばガソリンメーターを見ずにドライブをしていたらガス欠してしまうのと同じこと。そうならないために、常にゲストさまの空気の残量をインストラクターがチェックしています。残量とゲストさまの様子を見ながら潜るルートも考慮していますのでご安心下さいね。
あのタンクは、どのくらいの時間潜れるんですか?
タンク(シリンダー)について質問を受けることも結構多いです。中に入っているものは、酸素と思われる方が多いのですが正しくは「圧縮空気」です。時間は潜る水深とその人の体格など個人差によるので一概に言えませんが、浅い場所なら2時間でも潜れる人もいます。
少し具体的にお答えすると・・・当店で通常使用しているタンクは10Lのタンクですので例にしてみます。
10Lのタンクに200気圧の空気が充てんされていたとすると、10L×200=2000Lの空気が入っていることになります。例えば1分間に20Lの空気を必要とする人であれば、1気圧の環境下では2000Lで100分間呼吸が出来ます。これが平均水深10mのダイビングをした場合2気圧になります。この環境下で計算すると 2000(L)÷20(L/分)÷2気圧=50分 となります。
同じ条件でも、1分間の空気の消費量が10Lとした場合では75分、1分間に30Lなら25分 とその差は大きくなります。
ゆっくり歩いている時とマラソンしている時とでは呼吸の速さが異なりますよね。出来るだけ無駄な動きをせずリラックスしていれば空気の消費量は少なくなります。ベテランダイバーが空気の消費が少なくエア持ちがいい理由はこれなんです。
ダイビング中、咳はできますか?
はい、呼吸器をくわえたままできます。呼吸器から出てくる空気は圧縮空気でとても乾燥しています。そのためダイビング中、のどが渇いたり咳をしたくなったりします。
だったら乾燥した空気を、そもそもタンク(シリンダー)に充填しなければいいのでは?快適に呼吸できるのでは?とお考えの方もいらっしゃると思います。実はそれには理由があって、タンク内部を錆から守るために湿気を抜いた空気が充填されています。汚染空気を呼吸しないようにする為なんです。
ダイビング中のどが渇いたと感じたら、舌を動かして唾液を出してのどを潤して下さい。咳がしたくなったらそのまま、ゴホンっとしてみてください。その他、あくびもできますし、おしゃべりだってできますよ。
なぜ帰る日(飛行機搭乗する日)にダイビングができないのですか?
ダイビングは地上より圧力が高くなり体内に窒素が溶け込みます。逆に飛行機は機内の気圧を調整する装置がついているものの、地上よりも気圧が下がります。高圧環境下で血中に溶け込んでいた窒素が、周辺圧力の急激な低下によって気泡として出てきてしまうのが減圧症。その気泡が血管を塞いだり組織にダメージを与えます。炭酸飲料のキャップを開けたときに起こる「プシュッ」となって泡が吹きこぼれる現象が体内で起こるのと一緒です。想像すると怖いですよね。
通常、ダイビングから12~18時間程度を空けてから飛行機に搭乗することが世界共通のルールで、溜まった窒素を気泡化しないようにするためです。そのため体験ダイビングは、お帰りの日に申し込みができないことになります。同じ搭乗でも到着日は問題ありませんので、初日にダイビングすることは可能です。最終日も海に入りたい!という方には、気圧の変化がないシュノーケリングをオススメします。
体調不良でもダイビングできますか?
体調が良いに越したことはありませんが、風邪気味だが参加したいというお客様も少なくありません。せっかく宮古島まで来たのに・・・という気持ちよく分かります。
そのようなお客様に、私がいつもお伺いするのが「来島するとき飛行機の中で、耳に痛みを感じたとき、唾を飲む・あごを動かしてみる・あくびをしてみるなどで、耳の痛みが治まりましたか?」ということです。これがうまくできなかったという方は、ダイビング中の耳抜きも相当苦労されるか、又はほとんど出来ない方が多いです。風邪気味、といっても程度の差がありますので、とりあえずこれを目安のひとつと思っていただければと思います。
どうして風邪などひいていると「耳抜き」できない又はしづらいかというと、風邪を引くと耳の中の「耳管」が炎症を起こして耳管内の空気の通りが悪くなり、「耳抜き」しづらくなるためです。
鼻炎やアレルギーの薬を飲んでるけど大丈夫ですか?
体調不良で薬を服用してるとダイビングに及ぼす影響について説明します。体験ダイビング前に健康チェックを自己申告して頂いてますが、薬を服用しているとダイビングが出来ない可能性があります。
まず点鼻薬にですが、ダイビング中に(水中にいるときに)薬の効き目が切れてくると再び耳管の炎症が起こり、今度は逆に水中の深いところから浅いところへ移動すると耳が痛くなる「リバースブロック」と呼ばれる現象が起きることがあります。痛みで浮上が出来なくなったり、めまいを起こしたりしますので、点鼻薬をしてのダイビングは禁止としています。
その他、風邪薬やアレルギーの薬は市販薬もたくさんありますが、中にはダイビングをする場合服用できない(服用をすすめられない)成分が入っているものもあります。成分によっては眠気を感じやすくなるものもあり、判断力を鈍らせたり、ダイビング中に窒素酔いにかかりやすくなったりします。軽い風邪や鼻炎ならダイビングOKの場合もありますが、耳と鼻の状態を見てもらうためにも、医師の診察を受けましょう。
耳抜きに大きく影響したり浮上時の痛みなど影響は多々ありますが、ダイビングは水中の特殊な環境下で行われるスポーツですので、良好な健康状態で参加することが絶対条件です。無理は禁物ですよ。それでも海に入りたい!という場合は、シュノーケリングをお勧めします。
雨でもダイビングはやるんですか?
はい。海況が荒れていなければ、雨が降っていてもダイビングはできます。ダイビングの開催・中止は、”天候”よりも”海況”に大きく影響を受けるので、逆に晴れている場合でも波が高ければ中止になる事もあります。
冬でもダイビングはできますか?
はい。宮古島の海は、冬でもダイビングができます。海水温が年間を通して20℃を下回ることがありません。ダイビングのウェットスーツは保温性の高いダイビングスーツですが、それでも冬のダイビングは寒くなってきます。
当店では、もれなく無料のフードベストをご用意しております。フードベストは冬のダイビングの強い味方!これを着れば一年中ダイビングを楽しむ事ができますよ。
お気軽にどうぞ ♪