近頃じわじわと人気を集めている「スキンダイビング」。人気のInstagramerの投稿には海を潜る写真もよく見かけますね。
その他にも”フリーダイビング”も耳にしたりしませんか?「シュノーケルはわかるけどスキンダイビングって何?」「フリーダイビングって何?」と思う方もいらっしゃるはず。
そこで今回は、スキューバダイビングのようにタンクを背負うことがない3種類のマリンリンスポーツについてご紹介したいと思います。
目次
シュノーケリングとは
シュノーケリングとは、シュノーケル・マスク・フィン(これを3点セットと呼びます)を装着して、ウエットスーツやライフジャケットを着用し、浮力を確保して水面にプカプカ浮かびながら、水中世界を見て楽しむレジャーのことです。きちんと浮力を確保するので、泳力に自信がない人やお子様でも水中世界を自分のペースで楽しむことができます。
海の中にはいろんな魚や生き物がいますのでそれを観察するのも楽しいでしょうし、ただ水面に浮いて重力を感じずにリラックスするたけでも、日常ではなかなか無い体験です。宮古島の澄んだ海は癒し効果バツグンですよ!
スキンダイビングとは
スキンダイビングも3点セットを装着して楽しむものなので、広い意味ではシュノーケリングの中に含まれますが、こちらはあくまでもダイビングなので「海の中に潜る」ことを目的としています。
某番組で「とったどぉ~!」と素潜りしてましたが、あれも立派なスキンダイビングですし、沖縄の伝統的漁法を使う海人も素潜りですね。
ライセンスや資格は要らない。誰でもトライできます。
ダイビングのようにライセンスが必要なものではないので誰でも簡単に出来ます。
ダイビングはライセンスが必要ですし、圧縮空気を吸っているので潜水時間にも制限があります。一方、スキンダイビングは器材に頼ることなく身体ひとつで自由自在に泳ぎ回れまます。
フリーダイビングとは
競技用は専用の器材になりますが、基本的には3点セットを使用します。息を止め水中に潜る部分はスキンダイビングと同じですが、フリーダイビングの場合は競技性が強く、深度や距離、時間を競う競技などがあります。
近年、世界選手権で金メダルと獲得するなど「人魚ジャパン」が注目されています。加えてビジュアルも兼ね備え、正に才色兼備ですね。
種目が色々ありますがこの方達、息を止めてー100m潜るんですよ!! 100mの水深まで潜るということは帰りの100mもあるわけで… 200mをひと息で潜るんですからスゴイとしか言いようがありません。
フリーダイビングは死と隣り合わせの競技。何も持たずにどこまで海に潜れるかを競い合い、光さえ届かないところまで潜って自分の力で浮かび上がってくる。時にブラックアウト(失神)してしまうことも。
スキンダイビングの魅力とは?
スキンダイビングは海との一体感を感じながら自分の好きなように潜れるのが最大の魅力です。
スキューバダイビングの排気音など自然界にない音が出ない分、魚たちの警戒心は低くなることでより生物たちに近づくことができますし、水中動物の一部としていられるように思います。
スキンダイビングを始めるきっかけが「イルカと一緒に泳ぎたい」という方も多くいます。イルカに見つめられたらきっと鳥肌もんでしょうね。そんな幸せな瞬間を味わってみたいものです。
イルカの他にも魚たちやウミガメと一緒に泳いだり、写真を撮ったり楽しみ方は様々。
上達具合が自分でもはっきり分かるので、「より深く、長く潜る」など目標も立てやすく達成感を感じながらステップアップもできるのもスキンダイビングの魅力のひとつです。
スキンダイビングの上達方法
フィジカルだけでなくメンタルも大切
実は身体の中で一番酸素を使うのが脳です。
心が乱れたりストレスを感じていると深く潜ることはできません。「できるかな」とか、あれこれ考えていると上手くいかないことが多いので、身体の力を抜いてリラックスすることが大切です。深く潜ろうとして力むと逆効果になってしまいます。
まず第一歩は「できない」という思い込みを取り払い自分を信じること。きっと自分が思っている以上に凄いもので、こんなに潜れるんだ!と気づくはず。
次は水を感じ、水の流れに反発せず一体になること。ダイビングも水の中をフワフワ浮く感覚ですが、スキンダイビングはフワフワしながら魚と一緒に泳ぐ感覚です。是非皆さんにも体感してもらいたいです。
ジャックナイフのコツを伝授
シュノーケリングをしてちょっと潜ってみようチャレンジした方の中には難しくと感じた方も多いと思います。その壁になっているのが「ジャックナイフ」と呼ばれる潜り方です。そんな方のためにやり方を少しご紹介します。
- 水面にうつ伏せに浮き呼吸を整える
- 自分は「できる!」と信じる
- ターゲットを定めおへその真下あたりにくるように位置をキープする。視線は水底
- 大きく息を吸って、ターゲットを見たまま頭は真下、次に身体を直角にして潜る。
- 足は真上。まっすぐな1本の木をイメージし垂直にする。
- 身体が沈んだら水底に向かって手を大きくひとかき。
- フィンが水中に入りきったら落ち着いてフィンキック。
身体を直角にして潜りこむ、頭は真下、足はまっすぐ、このあたりを重点的に練習すればできるようになりますよ。
スキンダイビングの注意点
シュノーケリングは水面から水中を眺めるマリンレジャーですが、スキンダイビングは更に一歩踏み込んで水中に潜ります。スキンダイビングは、息を止めるという行為や、潜降に伴う水圧の影響など、シュノーケリングとは注意点やリスクが異なります。
泳げる人で、ちょっと練習すれば10m位は潜れるようになり、より水中生物との距離を縮めることができるでしょう。ただし、頭から水中へと潜降するジャックナイフと言われる潜水方法もあり、スキューバダイビングより難しいと言われる少々高度なテクニックが必要です。
キチンとした知識を持たずにスキンダイビングをすることはとても危険なので、インストラクターや現地ガイドの指導を受けてから正しく行ってください。
ダイバー必見!シュノーケリングとスキンダイビングを侮るなかれ
ダイビングの基礎が身に付くのは実はシュノーケリングとスキンダイビング。これらの達人にダイビング下手はいないと言っても過言ではありません。
シュノーケリングやスキンダイビングには、スキューバダイビングには欠かせない要素がぎっしり詰まっています。ダイビングのオープンウォーター講習のプログラムに取り入れられるようになったのもそのためです。
例えば、フィンキック。シュノーケリングもスキンも、効率のよいフィンキックが身についていないとすぐ疲れて十分に楽しむことが出来ません。ダイビングのフィンキックとは多少異なりますが、フィンで水を掴むという基本が理解できていなければ、シュノーケリングだろうがダイビングだろうが効率のよい泳ぎができません。
そして、スキンダイビングは水中で息ごらえをしているので、無駄がなくシンプルで滑らかな動きが求められます。逆に無駄の多い動きはすぐ苦しく感じて水面に戻りたくなってしまいます。長く水中で潜るための呼吸法や、潜降時の抵抗を少なくするための入水角度や姿勢などが大事になってきます。
効率的で省エネ動作はダイビングでエアを長持ちさせるコツにもなります。そのためシュノーケリングとスキンダイビングが上手なひとはスキューバダイビングも上手です。
ちょっと気になる方に|スキンダイビングのコツをレクチャーします。
当店では本格的なスキンダイビングのレッスンは行っていませんが、お試しで潜ってみたい方にはシュノーケリングコースの中で、潜りのコツをレクチャーします。
当店のシュノーケリングコースはウェットスーツを着用して頂きますので、潜るためにはウェイト(重り)が必要になります。ご希望の方はウェイトをご用意しますので、ご予約の際に「スキンダイビング希望」とリクエストして下さいね。
スキンダイビングのコツを知りたい方!
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