こんにちは。当店のゲストさまにご好評を頂いてるメニューはシュノーケリングと体験ダイビング。その中でも「ウミガメに逢いたい」というリクエストはとても多く、ウミガメは大人も子供も大好き!なアイドル的存在です。
海の守り神、人に幸運を運んでくれるなど、昔から縁起のいい生き物とされています。今日はそんなウミガメに宮古島で逢えるのか?どうやったら逢える?などマリンメニューごとに掘り下げていきたいと思います。
宮古島でウミガメに逢えるツアーはあるの?
ネットで「宮古島 ウミガメ」と検索すると沢山ヒットします。ただしシュノーケリングツアーがメイン。ではダイビングでは?となると状況は変わります。そこで宮古島のダイビングとシュノーケリングのウミガメ事情を探ってみましょう。
ファンダイビング
ダイビングのライセンスを持っている方が参加できるダイビングツアーです。宮古島のファンダイビングはボートに乗船して地形をメインに楽しむのが宮古島スタイルとなります。
そのためウミガメに逢いに行くためのダイビングというよりは、ポイントへの道中サプライズ的に遭遇という感じです。逢えたらラッキー!くらいの期待感を持ってダイビングするイメージですね。思いがけず逢えるって嬉しくないですか?
体験ダイビング
体験ダイビングの場合、潜る深さや行動範囲に制約が出てきます。そのためウミガメを探しに行くのは少々ハードルが上がります。
しかし、宮古島の南岸にはウミガメが生息しているビーチがあります。北風が吹く季節にはそのビーチで体験ダイビングをすることが多いので秋~春先は狙えるチャンスが上がります。
シュノーケリング
前述の通り、宮古島南岸にはウミガメが多く生息しています。そのため宮古島ではウミガメに逢いに行くツアーがあるほどで、そのツアーの殆どがシュノーケリングメニューというのが実情です。
遭遇できるポイントもいくつかありますので、風向き、波高、など条件が整えば逢う確率もぐっと上がります。また、体験ダイビングよりシュノーケリングの方が行動範囲も広いことに加え、水面から探すことで見つけやすいというメリットもあります。
宮古島で逢えるウミガメの種類は?
アオウミガメ
アニメなどのキャラクターのモデルの多くがこのアオウミガメ。頭が丸っこくて優しい顔立ちをしています。
宮古島の沿岸に生息しており、一番多く見かけるウミガメです。海藻・海草を食べるベジタリアンですが、クラゲを食べることもあります。”アオ”ウミガメと呼ばれますが、体は赤、茶色、黒、緑っぽいものと様々です。
英名:Green turtle 和名・英名ともに、名前の由来は脂肪が青緑色であることからです。
タイマイ
くちばしが尖った鳥っぽい顔立ちをしている。目も少しつり目がちなのでアオウミガメよりちょっと怖い。
宮古島での遭遇率はアオウミガメよりは珍しいです。甲羅のふちがギザギザしていてのでアオウミガメとの見分け方は甲羅を見るとわかりやすい。また甲羅はべっ甲細工に利用されます。
英名:Hawksbill turtle Hawksbill =鷲のくちばしの意味。
アカウミガメ
3種の中で最もダイバーと出会う機会が少ない超激レア種。沿岸で見られる事もありますが、外洋性のウミガメで基本的には沖合に住んでいます。長い距離を泳ぎ、時には太平洋を横断することもあるそうです。
英名:Loggerhead turtle 頭が大きいことが特徴
ウミガメの観察のルールとマナー
私たちガイドは毎日のようにウミガメ達に逢っていますが、観察していると色んな表情を見せてくれます。爆睡中、食事中、息継ぎ、休憩中、お散歩中、甲羅のお掃除中、ケンカ?じゃれ合ってる?なんて時もあります。だから人間はウミガメに魅力を感じるのかもしれませんね。
ウミガメに逢いたいという熱い気持ちを持ってツアーに参加される方はとても多くいらっしゃいます。間近で見たい、写真を撮りたい、その気持ちもよく分かります。でもウミガメも私たちと同じ動物です。そこに住む動物たちへ敬意を払うこと、そしてマナーを持って観察して欲しいと思っています。そこでいくつかのルールとマナーをお伝えします。
①触らない
触れられる距離まで近づけることも間々あります。人間だって知らない人にいきなり触られたら嫌ですよね。
ウミガメだって同じこと。嫌がる行為はストレスを与えてしまいますので、例え触れられる程の至近距離でも絶対に触らないでくださいね。
②近づく時はゆっくりと
シュノーケリングでウミガメを観察する時は水面をバシャバシャしないこと。これ本当に嫌がって直ぐ逃げてしまいます。ゆっくりプカプカ浮きながら、そーっと見守るように静かに観察しましょう。
ダイビングの場合は、視線をそらしながらじわじわ寄っていくと割と近づく事ができます。写真を撮りたい、近くで見たいという人間の思いは殺気として感じてしまいます。「君のことは気にしてないよー」って感じで自分を装うと逃げずにじーっとその場に居てくれる確率が高くなります。
シュノーケリングもダイビングも写真を撮りたいあまり突進すると、あっという間に逃げてしまいます。みんなで一緒に見られたらHAPPYですよね。ですから、ゆっくりそーっと見守る、もしくはじわじわ寄っていきましょう。
④ゴミは持ち帰る
ウミガメの好物のひとつにクラゲがあります。それに激似なのが水面を漂うビニール袋。
これを誤食したウミガメは窒息して死に至ります。ビーチや海上では常に風が吹いていますのでビニールは飛びやすく海洋ゴミに繋がりますので、ビーチに極力持ち込まない、もしくは飛ばないように注意することが必要です。
その他ペットボトルのキャップなどウミガメの胃袋からは、人間が出した様々なゴミが出てきたこともよくニュース等で目にします。当然のことですが、出したゴミは必ず持ち帰る!必ず守りましょう。
③大切なのは、私たちが海にお邪魔させてもらっているという気持ち
私たち人間は普段そこに住んでいない侵入者です。知らない誰かがいきなり貴方の家に入ってきたら…お休み中、食事中お構いなしに来たら鬱陶しいですよね。
お邪魔させてもらっているという謙虚な気持ちがあれば動物同士通じるはず。
宮古島のその場所がウミガメにとってお気に入りだから生息していますので、その後も快適に生息できる環境をそのまま残しつつ楽しんで欲しいと切に願います。
ウミガメと会えた思い出を残そう!上手な写真の撮り方
シュノーケリングの場合
真上から撮ると証拠写真みたいになっちゃいます(笑) また水深が深いと大きく撮れない。でもズームすると画質が荒れる…でも諦めないで下さい。チャンスは必ず訪れます。それは息継ぎをするタイミングを狙うこと。
ウミガメはお休み中でも20~30分に一度は息継ぎをするために水面に上がってきます。そして息継ぎは1回だけではなく、2~3回吸い溜めします。その時にウミガメと並行して泳ぐと近くで撮れます。
そしておススメの撮り方が動画。臨場感も伝わりますよ。泳ぎながら写真を撮るのは難易度が上がりますし、レリーズタイムがあるのでシャッターチャンス逃してしまうことがあります。
動画の上手な撮影方法は「手振れしないよう手首を固めて撮る」。手振れをしてしまうと後で見たときに目が回るような動画になってしまいますのでブレないように意識しながら撮ってみてください。
ダイビングの場合
休憩中や食事中などサンゴの上にいる状態のときは、突進して近づかないこと。少し大回りをしながらゆっくり正面に回ってみてください。そうするとウミガメの表情も撮れますよ。あとは他のダイバーを入れるとウミガメの大きさが分かる写真になります。
泳いでいるカメの場合は後ろから追いかけて撮ってもお尻しか写りません。ウミガメの動きを読みながら並行して泳ぐか、回り込めれば前から撮りたいところ。「アイドルを追いかけるダイバーの図」きっといい写真が撮れますよ。
まとめ
- 宮古島でよく見かけるウミガメの種類は『アオウミガメ』
- 体験ダイビングよりシュノーケリングの方が遭遇率は高くなる
- しかし、北風が吹く時期は体験ダイビングでもチャンスあり
- 観察ルールとマナーを守りましょう。そしてお邪魔させてもらっているという謙虚な気持ちで海に入る
- 写真や動画を撮る時は泳いでいるカメ、止まっているカメに合った方法があります。ガイドの指示を見逃さないように
いかがでしたか?「ウミガメに逢いたい」あなたのそんな願いを叶えられますように…
お気軽にどうぞ ♪