こんにちは。店主です。よろしくお願いします!
ボクは、旅行をする時に行うリサーチはかなり甘いタイプ。そして行き当たりばったりで失敗することも多々あります。それはそれで楽しいんだけれども、
しかーし!!こんなボクでもダイビング旅行だけは事前にいろいろ調べます。だって良いポイントでGood divingをしたいから。その地域一番の絶対的な見所は外せない。海は地域によってそれぞれ見所が違うので、思いっきり楽しむためにはしっかりとした事前のリサーチが大切ですね。
例えばジンベイザメが有名な国にジンベイザメが現れないシーズンに旅行に行ってしまったら。ちーん。残念すぎる。。何のために行ったのやら。ということになってしまいかねない。
この記事は宮古島にダイビング旅行を予定していてダイビングポイントを調べたい”あなた”と、行きたいポイントに行けるかどうか知りたい”あなた”のために、大まかなポイント選択の実情とダイビングスポット詳細をまとめました。最後には前年度ダイビングポイント集計表もありますのでご覧くださいね!
宮古島のメインエリアは『伊良部島エリアと下地島エリア』
全てのエリアを挙げると、伊良部島、下地島、八重干瀬、池間島、大神島、宮古島狩俣、宮古島東海岸、宮古島南海岸、来間島で全て。
その中でもダントツで潜られているエリアが伊良部島&下地島。宮古島の9割のダイビングショップが伊良部下地島をメインフィールドにしています。
伊良部島?下地島?当日に潜るエリアの判断基準
実は季節(風向き)によって潜れるポイントは大まかに決まっている
圧倒的に多いお問い合わせの一つとして『魔王の宮殿には行けますか?』というものがあります。
実は宮古島には季節(風向き)によって行けるポイントがほぼ決まっていて、季節を間違えると目当てのポイントに潜れる確率はかなり格段に低くなってしまいます。
できるだけ”あなた”の希望が叶うよう、下記のポイント選択における大まかな基準とシーズナリティをご覧ください!
夏は暖かい南風なので、、、風下になる島北側の伊良部島エリアへ。
冷たい北風が吹く冬は、、、風下になる島南側の下地島エリアへ。
風上側に行くとどうなるのか。
風上はかなり波が高く危険を伴うほどの場合が多いので全てのダイビングショップが島の風下エリアで潜るというのが現状です。これは宮古島だけではなく、世界共通認識。
風が極端に弱ければ敢えて風上に周って潜ることもありますが、その時はショップ単位で潜るエリアが北と南に別れるわけです。しかし年間で見ると、このパターンはかなり少なく、風下で潜る通常パターンがほとんどということになります。
あとは次項のシーズナリティとダイビングエリア、ポイントを見れば行けるポイントが見えてくると思います。
シーズン別詳細データ一覧
下の表を見てもらうと行きたいエリアのシーズンがわかる。 決め手は風向きで”半々”と書かれた欄は季節の変わり目で風向きが不安定。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
気温 | 18 | 18 | 23 | 24 | 27 | 29 | 32 | 32 | 32 | 30 | 24 | 21 |
水温 | 22 | 21 | 22 | 23 | 25 | 27 | 29 | 29 | 29 | 28 | 25 | 23 |
風向 | 北 | 北 | 北 | 半々 | 南 | 南 | 南 | 南 | 半々 | 北 | 北 | 北 |
エリア | 下地 | 下地 | 下地 | 半々 | 伊良 | 伊良 | 伊良 | 伊良 | 半々 | 下地 | 下地 | 下地 |
エリア欄; 下地=下地島方面、伊良=伊良部島方面、半々=下地島と伊良部島のシーズン移行期間
※この表はあくまで目安であってエリアに関しては”確率が高い”という意味。
下地島方面ダイビングスポット一覧
伊良部島方面ダイビングスポット一覧
下地島方面ダイビングポイント
”行きやすさ”とはポイントの場所が風にどのくらい影響を受けるのか、またボートを留めるためのスペースと係留水中ブイの数、また人気度などを加味した混み具合などを考慮して表しています。
魔王の宮殿 -25m
人気実力知名度と、どれを取ってもぶっちぎりNO,1ポイント。エントランスホール、メインホール、寝室の3部屋構造で、全て通路で繋がっている。そして時期は違えど全ての部屋でズバッと差し込む光が見られポイントの完成度としてもずば抜けているのでおよそ自然にできたものではないのでは?と思ってしまうほど。2011年からホワイトチップリーフシャークが洞窟内に住み着いていているが最近は居たり居なかったりと確率は3割くらい。洞窟内にはエビカニがたくさん住み着いていて壁際も見ながら進んでみよう。ライトはあった方が良いが無くてもガイドのライトだけでも大丈夫。平均水深は深いので残圧に気を付けよう。深度もほどほどなので初日の1本目でなければ初心者も楽しめるGOODポイント。
【魔王の宮殿】最高のコンディションの魔王?
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アントニオガウディ -35m
サクラダファミリアなどの世界遺産を手がけた作者から名前をもらったポイント。未完成の芸術だと言わんばかりに複雑なアーチが折り重なり一度行っただけでは全容を把握するのは難しく何度もリクエストを頂く人気ポイント。ポイントは難しいので中性浮力は必須。全容を写真に収めるならワイドレンズでも事足りずフィッシュアイレンズが必須。ただ一番の見所が最深部なので滞在時間が短くなってしまうので写真のコツなどは事前にガイドに尋ねてイメージしておこう。注意点としては大深度潜水になるので残圧チェックとDECOの管理になる。行き帰りは中層を泳ぐのでガイドと水深を合わせよう。
ここだけの話【アントニオガウディ攻略法】
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通り池 -30m
国の指定する天然記念物で景勝地に指定されている日本唯一のダイビングポイント。水の層で色と温度が上下または左右で違う。また池に浮上することもできるが中性浮力が取れていないとエアを大量に消費してしまい帰りに足りなくなるなんてことがない様にガイドとマメにコンタクトを取ろう。地形内容的にもオンリーワン。水底の45mまでは行かず、ずっと中層を泳ぐので足を付くシチュエーションは一度もないという事が高難易度の理由。フィッシュアイレンズがあれば壁際まで思いっきり引いて撮ると青と緑の二色が画角に入る。コツはガイドに聞いてみよう。天井上、横亀裂にはクメジマオトヒメエビが生息している。
【通り池】日本で唯一の天然記念物ダイビングポイント
333(トリプルスリー) -35m
パナタ -25m
333の近くにあるポイントで同じく流れる時は激流。潮を合わせて入ればギンガメアジ数百が岬の先端で群れていて時にはトルネードを繰り広げている。イソマグロ、ナポレオン、ロウニンアジも準レギュラーでその他の魚影も抜群に濃く、パラオのブルーコーナーを彷彿とさせる上級ポイント。流れの強いポイントはガイドがブリーフィングでより大切な注意次項を述べるのでしっかり準備しておこう。深場にはクダゴンベやフチドリハナダイも居る。宮古島は地形だけじゃない。懐が深い。
超大物&群れポイント【パナタ】ツイてんだかツイてないんだか
ミニ通り池 -13m
通り池の横にあるポイントで同じく池に浮上する。早秋には1本目に天井の開口部から光がサンサンと降り注ぎ、また反水面写真も撮りやすいので写真映えするポイントとして重宝している。写真の場所に行き着くまでも長い洞窟を通り柱が何本もあるのでポイント的に完成度は高い。
その地形ポイントの一番綺麗な時間に潜るという事
津波石 -25m
下地島方面ではガウディに続く複雑なアーチポイント。内部には良いサイズのイソバナが壁から生えているので穴と一緒に撮ると写真映えがする。また近辺にはカメの寝床がありタイミングが良ければ複数匹に遭遇でき、地形帰り道の後半も十分に楽しめるのが魅力。
本ドロップ -35m
ここのポイントの目玉は”ロウニンアジ”で大きいものは1mを超える。アベレージで2?3匹。早夏には交接産卵のためここに集まるため、時には10数匹で群れることもある。ロウニンアジを観察、撮影するポイントはびっくりさせてない事。ここのロウニンアジはホンソメワケベラにクリーニングされに来ているのでぐるぐると同じところを回ったりその場でホバリングしている。少しずつ距離を詰めれば1〜2チャンスは大接近できる。カメも高確率で遭遇でき、また冬場はマンタの餌場になっていて常に超高確率で大物に会える。またマクロでは深場ではピグミーシーホースが毎年イソバナに着き、浅場の亀裂や壁にはウミウシがたくさん見られる。
だんご岩 -30m
明和の大津波40mで海底を転がってきた巨大石。転がると角がなくなっていくため丸い形状をしている。壁面には約4mもある大イソバナが生えていて、頭上はグルクンなどが大量に流れていく。下地島方面では洞窟ポイントに行くことが多いのであまり行かないが見応えは間違いなく有り。
大津波の力を思い知る|ダンゴ岩
中の島チャネル -22m
ひたすらクレパスの連続でDIVEタイムが40分に差し掛かるとボート下に戻ってきているという迷路のようなポイント。晴れていれば光のカーテンが出現する。初心者には抜群に良いポイントで、フォト派ダイバーにも人気がある。また地形だけではなくのんびりマクロをやるのにも向いている。ジョーフィッシュが目玉で多い時はあっちにもこっちにも。湾内ポイントで波がシャットアウトされるのでいつも静かなポイント。
中の島ホール -27m
水深5mの入り口から垂直に28mまで降りていくため耳抜きが上手くいかないと難しい。対処法をガイドが説明するので実践すれば初心者でも行けるポイント。降りて数m進むと巨大な青い砂時計がいきなり出てくるシーンがインパクト大でダイバーを入れて写真を撮るとその大きさがわかりやすい。
マリンレイク -13m
店主おすすめポイント。晴れている3本目なら一年中強いレーザービームが見ることができる。レーザーになるためには角度が重要だがここのポイントは間違いない。また洞窟も長く複雑で大きな部屋と池が二つあり、奥の池では浮上もでき、また一本目では光のカーテンが降り注ぐ。水深も浅くて初心者にも優しい。写真が好きな方には是非潜ってもらいたい。
宮古島には”誰にも愛される”ダイビングポイントがある
一の瀬ホール -30m
店主おすすめポイントその2。宮古島BIG3ポイントと同等レベルのクオリティポイントで大小の部屋それぞれに光が入る。マイナーなポイントだがゲストのリアクションはピカイチでBIG3のに割って入るとしたら間違いなくこのポイントだ。コンディションが悪いとボートが止めにくいのがたまにキズ。
世界遺産級!世界に誇る宮古島の地形ポイント群
一の瀬ドロップ -35m
魚影がかなり濃いドロップオフのポイント。上げ潮下げ潮で表情が全く異なる。潮を合わせればマダラトビエイやイソマグロに会える。また深場の亀裂ではフチドリハナダイ、クメジマオトヒメエビなどの稀種も生息しているのでマクロ狙いでも十分濃い一本になる。
35ホール(サンゴホール) -35m
2016年現在、魔王と並んで洞窟内でホワイトチップリーフシャークに会えるポイント。ここは複数匹いる。洞窟はかなり巨大で中間地点では外の光が届かなく真っ暗で大量のアカマツカサがライトに照らし出される。深いがコースは単調なので初心者でも楽しめるのが◎。
サメを見るため撮るために捧ぐ1DIVE
雰囲気満点!サメを上手に撮る方法
なるほどTHEケーブ -12m
狭い狭いトンネルをひたすら進みぐるっと一周して入り口の隣の出口から出てくる。時間帯によっては光の筋が洞窟内に何本か出る。変化があって写真もたくさん撮れる。近辺にもショートケーブが何本かあり、組み合わせ次第ではずっとケーブの中にもいられる。
女王の部屋 -35m
写真を見てもわかるようにかなりクオリティの高いポイントでBIG3に引けを取らない。女王のモデルになっているホシゾラワラエビが複数個体生息している。また稀種のニチリンダテハゼも生息しておりワイドもマクロもと忙しい。水深35mの大深度潜水になるので長居はできない。
女王の部屋の魅力と名前の由来
ツインケーブ -20m
名前の通り2本のケーブから構成されているポイント。3本目の浅い地形ポイントとして、また初心者の初日1本目として活躍する。2本のケーブ内にはハタンポとアカマツカサがたくさん潜んでいてライトで照らすと鮮やかな景色に一変する。
ロックビューティ -10m
二つの巨大な根が砂地にそびえ立ち、サンゴが生き生きと群生している明るいポイント。砂地にはガーデンイールも生息していて沖縄らしいトロピカルな雰囲気があり、魚もたくさん群れているのでワイドも良いしマクロももちろん楽しい。地形が続いたりすると間に投入するがゲストの評判はかなり良し。
地形ダイビングの合間の砂地ポイントが格別な件
クリスタルパーク -10m
砂地で年中メインの根にスカシテンジクダイが数万匹群れている。メインの近くの根にも必ず数箇所群れている。もちろんワイド派のフォトダイバーには人気があり、全般的には女性にウケる。ロックビューティと並んで地形続き時に投入する。砂もきめ細かく異物が少ないので綺麗。
主役は?クリスタルパークの破壊力
伊良部島方面ダイビングポイント
沈船イラブ -20m
宮古島に沈船というイメージはないかと思いますが実は立派な沈船が沈んでいて、シーズンの夏にはたくさんのリクエストをいただく。そしてこの沈船は1階1.5階2階とかなり大きく内部探索も出来る。初夏にはテンジクダイの仲間で船内が埋め尽くされる。通年魚影は濃い。ここが初めての沈船という方も結構たくさん。透視度は×。
【沈船】宮古島にはこんなダイビングポイントがあった!?
沈船イラブが賑やかです!
サシバ沖 -28m
かつて浅場にはサンゴが一面生い茂っていたポイントでしたが近年のオニヒトデ以上大発生によりあっという間に壊滅してしままった。駆除もかなり行ったのですが食い止められず。代わりに外国船籍の船が外国から流れてきて座礁し魚礁となっている。夏にはイワシの群れが大量に居着き見応え撮り応え十分。
ダイビングポイントでは珍しい【座礁船ポイント】
異色のダイビングポイント?
スネークホール -20m
ダイバーだけの青の洞窟。この形状は世界でも稀です。通常の青の洞窟とは違い、入り口が海に沈んでいるのでスノーケリングなどでは入れない。上から入る余分な光もないので通常の青の洞窟よりいっそう青いのが特徴。また海面の上下で洞窟内ぶに霧が発生し神秘的。洞窟の近くには”ハナゴイの根”があり数千のアカネハナゴイとハナゴイが乱舞していてラストはこの根で群れに巻かれよう。
青の洞窟
デンターロック -28m
デンターロックには虫歯があって中を通り抜けられるようになっている。岩肌にはたくさんのイソバナと生物が付いているので一周回っててっぺんまで楽しめる。また近辺にも岩がゴロゴロ転がっていたり溝が複数本あったりと生物が隠れる場所がたくさんあるためゆっくり探しながら遊べる。
白鳥ドーム -10m
洞窟の入り口がすごく浅いので干潮時には干上がってしまってまず入れないのが難点。タイミングが悪ければ日中はずっと入れないということもあるのでまあまあ行きにくいポイント。しかし天井開口部が大きいので一日中光が入るのが良いところ。じっくり光の写真を撮りに行きましょう。
射し込む光を見に行くダイビング|白鳥ドームの場合
白鳥ホール -10m
店主おすすめその3!光の強さ、一筋の光として宮古島のダイビングポイントでクオリティNO,1!晴れてこの光が出ていれば素晴らしい写真になること間違い無し。ただ入り口出口の向きが悪いので少しでも波があると外湯からのうねりで洞窟内部はユラ?ユラ?。狭いと揺れも大変。コンディションが揃わないと行くのは難しいが是非チャレンジしてもらいたい。
BIGHOLIDAY一押しポイント!白鳥ホール
まさに旬!白鳥ホールが凄いことになっている件
白鳥幼稚園 -20m
アカネハナゴイが数千数万と乱舞する根が二つある。そこをゆっくり大きく回るダイビングになりますがカメに遭遇することが多い。生物も壁や溝にかなり多く生息していてマクロをやるには100点なポイント。伊良部島と宮古島を結ぶ海中ケーブルなどもありワイドも行ける。
L字アーチ -35m
全ポイントの中で一番巨大なアーチポイント。ボトム-35mから見上げるアーチは圧巻でこれが地上にあったなら有数の観光名所になっていたことだろう。以前はロウニンアジが高確率で居ついていたが最近は。。。しかしイソマグロやエイ、サメなど大物は頻繁に通りかかるポイント。初夏にはテンジクダイの仲間が大量に居着く。これは写真に収めたいところ。
Wアーチ -18m
ダイビング雑誌にもよく登場する伊良部島きってのフォトジェニックアーチポイント。2本あるアーチはどちらも見る角度によっては?に見え、また壁際も複雑なのでフォトポジションは無限大。またアーチとアーチは洞窟でつながっている。ウミウシがすごく多いことでも有名。
Zアーチ -30m
規模としては中堅くらいの位置付けだがアーチ内部はとても華やか。イソバナが壁からたくさん生えていてそこに魚が付いている。また夏はテンジクダイの仲間の隠れ場所となっていてグッチャリと見応えのある景色になる。初夏にはマダラエイがこの近辺でよく寝ている。
クロスホール -25m
伊良部島唯一の本格的なTHEホールポイント。一日中光が入るが角度が変わるのでどの時間に見ても美しい。ゲストさまのリアクションではここのポイントが伊良部島NO,1の印象を受ける。確かに写真映えすることは間違いない。近くの転石場所が小節目の産卵場所になることも有り。
オーバーハング -28m
ポイントの名前は地形の形状を表していて大きく突き出した岩の根元がエグれていることを指す。根のトップはアカネハナゴイやカシワハナダイが群れていて生物の隠れ家となっている。たまにイソマグロなどの大物が通りかかったりホソカマスが群れることも有り、またカメの寝床にもなっている。
サージョンリーフ -30m
大物や群れを狙うポイント。潮を合わせて入ればグルクンの群れが超大量に密度濃く流れてきたりミカヅキツバメウオやアカククリが群れていたり。イソマグロも通りかかり、ごく稀にバラクーダも群れる。カメはもちろんの事、マダラトビエイが高確率で見れる貴重なポイント。ただギャンブル性が高い。
ロマンを持って潜るという事の意味|10人十色のロマン
【番外編】遠征エリア|八重干瀬
八重干瀬(ヤビジ)は宮古島の最北端である池間島からさらに北側5kmの所にある巨大サンゴ礁地帯で”日本のグレートバリアリーフ”と言われている。規模は南北17km、東西6.5kmにおよび、干潮時には海面からサンゴ礁が出てくることから『幻の大陸』とも呼ばれている。ボートでしか行くことができない。
6〜8月の南風が穏やかな時期がベストシーズン。サンゴ礁エリアは体験ダイビングやシュノーケリングに特に人気だがファンダイビング向けのポイントも多数あるのでご紹介していきます。
ビーマク -20m
コモンシコロサンゴという、とても珍しいサンゴが一番の見所。-15mより深い場所にあり規模がかなり大きいのでワイド被写体としては申し分ない。カメも多く見られるポイント。この大きなサンゴで1個体。毎年ほんのわずかしか成長しないのでコモンシコロサンゴの規模を考えると樹齢1,000年以上だと思われる。
アガラガウサ -30m
リュウキュウキッカサンゴとリュウモンサンゴの大群生で、-30m近辺一帯に広がっているキャベツ畑のような景色。浅場は一面にカラフルなエダサンゴが群生しており、魚の数はかなり多い。春先にはコブシメの産卵が毎年行われており、夏には卵が孵化する場面に遭遇することもある。
沈船タグ -20m
当初沈めた場所から70mも場所がずれている今も海底を彷徨うタグボート。平均していつも透明度が特別高いが、流れも常にある。現在はキャビンが崩れ落ちていて行くたびに船の形も変わっている。本物の『ウメイロ』が沖に生息している。
今季初の八重干瀬遠征|サンゴ以外の主役たち
ユラビジ -15m
カラフルさは八重干瀬随一を誇り、特に水面近くの-5m近辺が特別に綺麗。オレンジ色のキンギョハナダイが数多く生息しており、本物の癒しがここにある。流れもあるので色とりどりのウミシダも並んで潮を受けている。
40’sロック -15m
一つの根で40分間遊べるほど魚が多く、キンメモドキの量は宮古島近海のポイントで一番多い。その規模は大きな根を覆い隠すほどになる。流れもなく水深-15mほどなのでゆっくりフィッシュウォッチングをするのに適しているポイント。
魚影の濃さ|八重干瀬というダイビングスポットの底力
ハナダイアーチ -20m
浅場にアーチがあるのでこの名前が付いているが、メインは大物で遭遇率はかなり高い。ロウニンアジ、イソマグロ、サメ、カメ、ナポレオンフィッシュ、エイ各種やマンタなど、沖縄で見られる大物は全てここで見ることができる。時に激流となる。
ブルーコーナー -20m
潮を合わせて潜れば高確率でバラクーダに遭遇可能!単体でも体長1mあるバラクーダが100匹以上で群れをなす宮古島きってのスーパー大物ポイント。ナポレオンやイソマグロ、時期を合わせればマンタも期待出来る。時に激流。
【八重干瀬】出会いの一撃で血が滾る衝撃を求めて大物&群れハンティング
【番外編】遠征エリア|宮古島南岸
宮古島の南海岸に沿って点在する地形ポイント群。伊良部島下地島とは海の中の雰囲気そのものが違う。ベストシーズンは12月〜2月で北風の吹く冬に行く事ができるが、真北から吹く風の時以外はポイントにうねりが入るのであまり多用できるエリアではない。行ければラッキー!的な感じと受け止めていただきたい。
牛さんありがとう -20m
かつてインギャーマリンガーデンの頂上に設置されている”牛のオブジェ”を目印に潜っていた事がポイント名の由来。透明度が平均的に高いエリアなので光の入るこのポイントはいつも覚めたようなブルーに包まれている。
牛さん怖いよ -25m
宮古島近海の洞窟ポイントの中で最もロングコース。序盤は真っ暗なケーブがひたすら続き、途中に大きな部屋が出てきたり、光の入るケーブがあったり、展開が目まぐるしく変わってゆく。洞窟内部にはたくさんのエビやカニが棲んでいる。日が高い夏前後には写真のような綺麗な光が見られる。
七又アーチ -10m
宮古島を代表するダイビングポイントのひとつ。他の地形ポイントとは全く異なる雰囲気を持っている。水が流れて出来たであろう滑らかな水底や壁が特徴的。水深が10mと浅いのでかなりゆっくり滞在できるのも嬉しいところ。
【南岸遠征】遠征を行う判断基準&遠征に重きを置く理由
有名ポイントや光の綺麗な洞窟ポイントならお任せください
この記事ではみなさんにまず「宮古島のダイビングポイントやシーズンってこんな感じなんだな〜」と知っていただきたく思い書いてみました。
そして行けるポイントのシーズナリティですが、南風がビュンビュン強い夏には魔王の宮殿は行ける確率は残念ながら低いのです。BIGHOLIDAYではゲストさまのリクエストを重視するスタイルなので行けるのならいつだって魔王に行きます。もちろん南風でも弱ければトライします。
しかし風向きが合っていないと行ける確率がグンと低くなるのもなた事実です。”マッチング”とはあなたと私の希望が合致すること。
その日の天気や海のコンディションのなかで どうやったらみんなで一番ワクワク出来るのかを私たちは毎日一番に考えます。 だって私たちも宮古島の海の大ファンですから!