最近インスタ更新が復活しましたBIGHOLIDAYです。ボクはおっさんなのであまり上手くインスタを楽しめていないのだが、どうやら時代はインスタらしい。

二の足を踏んでモジモジしてるところ、『私やりますよ』と女神の声が降りてきた。【まっちゃん】だ。主にボクの写真で投稿するのだが文章は【まっちゃん】が書いている。これが結構イケててワクワクしちゃう。

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しかもハイペースで更新していくようで、ブログでは紹介しきれない写真(あんまりブログ書けないからお蔵入りが多い)も多数UPしていくので、日々の生きた情報はインスタで入手してほしい。

ふぉろーみー!!いいねみー!!!

私たちがリクエストを重視するようになった理由

ダイビング前のブリーフィング風景

現在、BIGHOLIDAYではリクエストを重視してポイントセレクトを行なっている。しかもガチで取り組んでいる。でも最初からそのスタイルだった訳ではなく、色々な経緯を重ねながら今に至る。まずはそこから説明させてもらう。

創業初年度は自社ボートがなかったので先輩のダイビングボートに『乗り合い』という形で営業させてもらっていた。やはり”お邪魔します”という姿勢が基本なので、先方の都合もある事だし、自分のお客様のリクエストを受けられる体制ではなかった。

それからしばらくして、自分がゲストとして他島にファンダイビングに行った時のこと。

その島からプチ遠征で潜りに行くスーパーポイントをリクエストとして出していたのだが、その期間は運悪く暴風続きで、はなから聞かなくとも無理を承知していたこともあり、なんなら自分で出したリクエストさえ忘れていた。

滞在日数をある程度消化して終わりが見えてきた日の昼、ガイドが神妙な顔をして歩み寄ってきた。

なにかと思えば、リクエストを叶えられないであろう状況と理由を丁寧に説明してくれた。驚いた。リクエストはあくまでリクエストで叶わなくても当たり前で『行けたらラッキー!』くらいに思っていたが、

それをちゃんと覚えていてくれて、わざわざ説明しにきてくれたのだ。

感動した。叶う叶わないより、リクエストに対して真摯に向き合っているその姿の方が人を感動させることもあることをそのガイドに教わった。

それから自社ボートを所有できるようになったその時には、誰に気を使うこともなく、お客さまのリクエストを真っ向から受け止め、そしてリクエストに対してはこう向き合おうと決めていた。そしてBIGHOLIDAYの今がある。

リクエストに対するBIGHOLIDAYの取り組み

ダイビングリクエスト

  1. ホームページでの周知
  2. 乗船名簿への明記と担当ガイド対応制
  3. 全てのお客さまのリクエストを加味した優先順位決め
  4. 向こう三日間の海況を加味したポイントセレクト

私たちが頂いて嬉しいリクエスト

私たちも人間なので、頂いて嬉しいリクエストや燃えるリクエストというものがある。どれだけ感動してもらえるかで日々勝負しているので、感動の振り幅が大きなものを必然的にセレクトさせてもらっている。

少しだけ紹介させてもらう。

宮古島らしさ

宮古島地形ダイビング

宮古島らしさとは、他の島では体験できない宮古島だけの個性。すなわち『地形』だ。魔王の宮殿やアントニオガウディなど宮古島を代表するポイントを選んでリクエストしてくださることは素直に嬉しい。

有名ポイントではなくとも、地形に潜るためにダイビング旅行先を宮古島を選んで『あんな地形ポイントで潜ってみたい』『こんな地形ポイントで潜ってみたい』と様々なポイントリクエストを頂けることも嬉しい。

燃える。

事前リサーチ

ネット上には様々な宮古島ダイビングポイント事情の情報が転がっている。BIGHOLIDAYでもシーズン別のポイントなどをまとめたダイビングポイント一覧記事を公開している。

宮古島ダイビングポイントマップ

そういう情報を元に、潜りたいポイントにしっかり時期を合わせて来島してくださったり、来島時期のエリア内にリクエストを絞ってくださったり。

また、マンタの時期にマンタリクエストだったり、遠征時期に遠征リクエストだったり。

海を、ダイビングを、最大限楽しもうと準備されている事は、頂いたリクエストからでも多少は汲み取ることができる。そういうリクエストは、

燃える。

リベンジ

事前リサーチをしっかりされても叶られないこともある。その理由は天気や海況だったり、運もある程度必要だったりするし、大物ならご縁もある。様々な要因で叶わないことがある。

それでもまた次回にリトライしに来て頂けるお客さまには”本物の愛”を感じるものだ。

これは最も燃えるやつだ。

私たちがリクエストを大切にしている理由

ダイビング用乗船名簿

リクエストに対して真摯に向き合っているその姿勢こそが大切だと学んだのだが、それと同時に『叶えてなんぼ』という想いもある。プロセスと結果は出来るだけセットがいい。

昨日のことだ。

『マンタと会えたらとても嬉しいです。』というリクエストをダイビングが大好きな初めての一人旅行女子大生に頂いた。時期はバッチリだ。ただ宮古島のマンタは狙って必ず会えるものではない。でも初めての一人旅行のプレゼントは渡したい。

狙うことは難しいけれど、潜るエリアとポイント、ガイドルートや時間配分で確率を上げることは出来る。人事は尽くした。あとは天命を待つのみだ。

しかし天命は時として非情。

洞窟エリアをいつもより素早く終わらせて、マンタ通過エリアでロングステイする予定で潜ったのだが、洞窟エリアを出たその瞬間、マンタ通過エリアにいるであろう別チームの【まっちゃん】からマンタ出没の合図の”音”が送られてきた。もちろん彼女もトッティチームの女子大生リクエストを把握していたからだ。

ダメだ。遠すぎる。結果、やはり間に合わず。

その後、少しダイブタイムを延長して待つもタイムアップ。

マンタの絵

このスレートを水中でひらひら舞わせる苦し紛れ中の苦し紛れ。誰も笑うはずもない。無念。みんなで明日はリベンジしようと誓ってこの日は終了。ベストを尽くしても、うまく行かない日はある。クソー!!

そして今日がラストチャンス。おととい、昨日とマンタ二連発中の【まっちゃん】にガイドを託した。今はオレより彼女がいい。今日も人事を尽す。すると思っていたより早く天命は訪れた。

朝一、ボートでポイントに向かう走行中に水面マンタ発見!!

このチャンスは掴むしかない。急いでシュノーケリングの準備に入った。マンタを驚かせないよう、そ〜っとエントリーして近く。

宮古島で水面を泳ぐマンタ

人には目もくれず同じところをグルグル周っている。水面に溜まっているプランクトンの捕食に夢中だ。

女子大生の彼女はシュノーケルを咥えたままモゴモゴと甲高い声でなにやら叫んでいる。たぶん、『すごーい!!すごーい!!』と連発している。

叶った。よかった。

その後、ダイビングポイントに到着するとボートのすぐ脇でマンタが水面を泳いでいた。先ほど長い時間、間近でマンタが見れていたので、ここではシュノーケリングはせずダイビング。

しかしここでも女子大生の彼女は安全停止中にマンタに逢えたようで、嬉しそうにボートに上がってきた。

 

リクエストとは言わば”憧れ”と同義ではないかと思う。

憧れに手が届く瞬間、届かない瞬間、いろいろある。『すごーい!』と思うこともあれば『クソー!』と思うこともある。どちらにしても心が”動”いていることを”感”じられる瞬間だ。それすなわち感動。

その瞬間のところまで、お客さまの手を引いてエスコートすることを、ボクは最高に楽しく感じる。ボクだけじゃない。BIGHOLIDAYのガイドはみんなそう感じている。

この海で感動して帰って頂けたら、これ以上幸せなことはない。ボクたちはお客さまに感動してもらうためにダイビングガイドという仕事をしているから。

だから、一緒に挑戦しよう。

 

宮古島マンタ

ではまた明日。