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明日の昼から夕方にかけて最接近する台風16号。ブレンズもすでにガチガチにロープで縛ってよっしゃこいやー!!と意気込んでいましたが、暴風域はなんとか免れそうです。

今年初めて宮古島に台風が接近しています。こんなに遅い初台風は滅多に無く、エルニーニョ現象の副作用と考えられています。大白化現象中のサンゴには嬉しく、来島されている方、予定されている方を想うと悲しい、今日も複雑な気持ちの店主です。

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日中は沿岸パトロールをしてきましたが、いよいよ来るなという荒波がすでに押し寄せてきていました。今回は東風がずっと吹いていたので場所によっては静かな所もありますが、海に近づく際はどうかお気をつけください!

気象庁台風予報の見方

まずは飛行機が飛ぶのかどうか、そしてダイビングができるのかどうかの二つが一番気になる所だと思いますが、台風情報を適切に読み取ることで判断がしやすくなります。

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気象庁台風情報

太いレッドラインは暴風域、細いレッドラインは暴風警戒域

宮古島がその中に入る場合はダイビングはおろか飛行機も100%飛びません。もっとも台風の勢力が強い場所でひどい時はスーパーや居酒屋が閉まる場合もあります。今回の場合は石垣島が赤ラインに入ってしまっていますね。17日は航空会社各社で終日欠航が決まっているようです。

イエローラインは強風域

場合によっては飛行機が飛ぶ場合もあります。特にJALは割とイケイケで飛ばしますので、何としても宮古島に来たい方はJALがおすすめ。ANAは早めに欠航を決めることが多いです。ダイビングはと言うと100%とは言いませんが高確率で中止になります。

ホワイトラインは台風の中心が進む予報円

70%の確率でホワイトラインの中を台風が進んで行きます。週末には九州や西日本に進んでいくようなのでご注意ください。予報円が徐々に大きくなっていくのは、台風の進路を完璧に予想することが難しいからだそうです。

暴風域、強風域を抜けた後はいつからダイビングができるのか

台風が去った後には台風がもたらした『大きなうねり』が残ります。うねりの大きさとうねりが無くなる(海が穏やかになる)までの時間は台風の進路、勢力、大きさなどによって決まるので、毎回違いがあり、現地のダイビングショップと言えども台風が来る前から去った後の事を完璧に予想しきるのは至難の技です。

それはなぜかというと、台風はまるで生き物のようにそのスピードを変化させたり進路を変えたりするからです。

しかし逆に言うと宮古島に台風が近づけば近づくほど、その後の予想がし易くなり、見通しがついてきます。風向きと風の強さがはっきりするので予想も立ちやすいという事になります。

みなさんに準備していただきたい事

キャンセルポリシーの確認

航空券、宿泊施設、ダイビングショップなど予約をしているものについて。キャンセル料金が発生するのか、また発生するのはいつなのかを把握しておくと、判断期限がはっきりするので出来るだけギリギリまで様子を見られる事になります。ギリギリの方が圧倒的に確率の高い情報をたくさん得られるのでご準備ください。

自分の判断基準を決めておく

  1. 台風に当たってもせっかくの休みだから僅かな希望を胸に強行旅行
  2. 潜れてもコンディションの悪いダイビングは避けたいのでキャンセル料がかかる前に延期

大まかに分けるとすると主にこの2タイプとなりますが1と2の間で迷われることもあるかと思いますので、最終判断期限まで出来るだけたくさんの情報を集めて上記の二択をするのがオススメです。

台風についてのお問い合わせについて

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出来るだけ親身になってご相談に乗らせてもらいたいと考えていますが、宮古島近海に台風が迫ってくるまで予想が難しいというのが正直なところです。

刻一刻と変化していく台風。気象庁の予報もあくまで『予報』であり、意に反して進路をとる場合も多いにあります。ですので早い段階では軽々に『台風が来ると思います』『来ないと思います』『いつまで潜れます』『いつから潜れます』と申し上げることは控えさせてもらっています。

もちろん、見通しが立っている段階ではすぐにお伝えさせてもらいますので、いろいろな情報と共にご判断の材料としてお使いいただければと思います!

台風接近時に良い判断をするために一番大切なこと

これは本当に難しい局面だと思います。ベテランの方でも難しいのに、初心者の方にはとっては超絶難しいと思います。

まずは情報収集に全ての力を注いで、上記のキャンセルポリシー確認、自分の判断基準の確認。そして酷なようですが、最後は自分で決めるしかないのです。責任を持って決めてくれる人は残念ながら誰もいません。

以上の事を準備として備えておく事が良い判断につながってくるのではないかと思います。失敗したくないですけどね、自然を完璧に予想しきる事はやっぱり難しいのです。

最後はダメだったらまた来よう!という気持ちで思い切って決めてみてくださいね!

今後の台風16号の動向について

上の予報図を見る限りでは宮古島の西側を北上した後にクイッと東に進んでいくようで、つまり宮古島の近くに長く居座る感じになります。19日でまだ沖縄本島近辺か〜!

19日に那覇空港を経由される方は注意が必要ですね。さらにその後九州を通過して週末には西日本に到達する予報ですのでご注意ください。

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通常営業を再開出来る目処はまだ立っていない状況です。ボクらも引き続き情報収集に励みたいと思います。それにしても断崖絶壁、強風で写真を撮るのは恐すぎる。

ちなみにビビって膝立ち撮影です。ナイスホリデ〜イ!

 

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