ダイバーなら一度は潜ってみたいと思うのがセノーテです。

地球の歴史を感じることができるセノーテダイビングは、海とはまた違った光景を楽しめると、ダイバーたちに大人気で、ツアーなどもたくさんあります。

ですが、日本ではあまり知られていないセノーテダイビング、実はセノーテは1つだけではないのです。

今回は、セノーテダイビングを行う前に知っておきたいこと、代表的なセノーテやルール、潜り方についてご紹介します。

 

 

セノーテは長い時間が作り上げた天然の泉

セノーテ

マヤ語で「命の水」や「聖なる泉」という意味を持つセノーテは、陥没穴に地下水が溜まった天然の井戸・泉のことで、下層には大規模な鍾乳洞が水没しています。

特に有名なのが、メキシコ・カンクン周辺にあるセノーテですが、ユカタン半島には川がなく、地面に染み込んだ雨水はすべて地下水脈に流れ込んでいるのです。

通常、水面下では形成されない鍾乳洞がなぜこの地下水脈に存在するのかは、氷河期にまでさかのぼります。

元々は地上で形成された長大な洞窟が後氷期の海面上昇により洞窟全体が水没、現在の地下水脈になったため、鍾乳洞が水に浸かっている状態となりました。

このような洞窟の天井の一部が崩落し、それが地下水脈への入り口となっています。

セノーテ自体は5,000箇所ほど存在すると言われていますが、解放されているのは20箇所ほどになります。

 

 

セノーテダイバーたちにも人気の代表的セノーテ

セノーテダイバー

洞窟型や広くひらけたものなど、メキシコ・カンクンには多種多様のセノーテが存在し、ダイバーたちにも人気があります。

セノーテダイビングは、それぞれのセノーテの形状によって潜り方も景観も異なります。

100m先まで見渡せる透明度の高さを誇るものや、穴から差し込む光で起こる「光のカーテン」と呼ばれる神秘的な現象、美しい森のような光景を楽しめるものもあります。

また、長い洞窟や大きな鍾乳洞のあるセノーテではまるで物語の中に入り込んだかのような冒険気分を味わうこともできるなど、楽しみながら潜れるのもセノーテダイビングの特徴です。

 

 

セノーテダイビングにはライセンスが必要

 

セノーテは海などとは違い水中洞窟が多いため、緊急浮上ができないなどの危険と隣り合わせです。

そのため、ライセンスを所有しているダイバーのみダイビングできる、必ず水中ライトを持って潜る、必ずガイドをつける、1人のガイドにつきダイバーは4人までなど、セノーテダイビングではダイバーにいくつかルールが設けられており、セノーテダイビングではツアーに参加するのがスタンダードになっています。

潜ってからも、ストップサインが見えたらすぐに引き返すこと、往路で1/3・復路で1/3というタンクの1/3ルールを守ることなど、細かなルールがいくつもあるので注意が必要です。

ツアーはセノーテに合わせてコースが組まれており、セノーテまでの送迎やダイビング機材のレンタル、ガイドも含まれているので気軽に参加することができます。

 

 

ライセンスがなくてもセノーテダイビングを楽しめる

 

知識のないダイバーは危険を伴うためセノーテダイビングはできませんが、実はライセンスがない初心者向けに体験コースが用意されています。

体験コースではセノーテの奥深くまでは行くことができませんが、ライセンスがなくてもセノーテダイビングを満喫できます。

また、カンクン周辺にはダイビングの拠点の町として有名なプラヤ・デル・カルメンがあり、セノーテのダイビングスポットもありますが、美しいカリブ海で普通のダイビングを楽しめます。

 

 

今回は、セノーテダイビングを行う前に知っておきたいこと、代表的なセノーテやルール、潜り方についてご紹介しました。

地球の歴史を感じられるセノーテダイビング、ぜひ一度体験してみてください。

 

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