BCDはダイビングで重要なアイテムです。
海中での動きをコントロールし、安全に遊泳するためには不可欠の存在と言えます。
初心者やまだダイビングを始めて間もない人であれば、選び方に迷うのも無理はありません。
そこで今回は、BCDの選び方のポイントについてご紹介します。
自分に合ったモデルを選んで、安全で快適なダイビングに役立てください。
■BCDの役割
BCDとは、ダイビングで浮力を調整したり、確保したりする道具です。
ほかにタンクを固定する役割も果たし、中世浮力をとりやすくします。
おそらくBCDの印象としては、浮力調整が最もわかりやすいかもしれません。
もう一つの浮力の確保とは、水面に顔を出すなど休憩や緊急時に役立つ機能です。
海中での浮力を自由に操るためにも、BCDはなくてはならないアイテムです。
また、ダイビングで使用するBCDは、BCと呼ばれることがあります。
DはDevicesの略であり、Cと意味がほぼ一緒のため、取ってしまった方が自然という考え方が広まったからです。
初心者であれば混乱するかもしれませんが、BCDもBCもどちらも同じものとなります。
■BCD を選ぶ前に考えるポイント
BCD を選ぶ前に、いくつか考えておきたいポイントがあります。
使用時期や使う場所、潜るスタイルなどです。
使用時期に関しては、夏と冬のどちらを中心にするのかによって、選ぶものは異なります。
場所は、国内と海外などフィールドによって環境が変化するため、適宜合わせる必要があるでしょう。
さらに潜るスタイルや目的によって、使うべきBCDは違ってきます。
■主なBCDの種類
ここでは主なBCDの種類についてご紹介するので、自分に合ったスタイルから選んでみてください。
・ジャケット型
中性浮力を維持しやすく、安定感のあるタイプです。
上半身に空気がいきわたり、排気・給気もラクに行えるのがメリットと言えます。
水面での休憩時にも姿勢が保ちやすく、オールラウンドに使える型と言えるでしょう。
ただし、サイズが合っていないと、密着力が低下し、海中でのバランスをとるのが難しくなります。
・ショルダーバックル型
サイズ調節が簡単で、ウェットやドライスーツとも相性がいいと言えます。
使っている人が多数いるため、疑問点や不安な点も聞きやすいでしょう。
着脱がしやすく、高いフィット感があるため、初心者にも最適です。
レンタルの大半がこのモデルとされているため、使用経験のある方も多い、ダイビングの基本型となるBCDです。
・バックフロート型
背中部分にしかエアが充填されないのが特徴のBCDです。
水平状態を保ちやすくなるので、海中でカメラを撮る方などに適しています。
バックフロートは、水平移動の速さや快適さを求める場合にいいでしょう。
洞窟などの探索にも使いやすいタイプです。
■BCDの選び方
・体にフィットしたものを選ぶ
BCDは体に合っていないと、十分な効果が発揮されません。
大きすぎるとタンクが動いてしまい、小さいタイプは体が垂直になりやすく、胸が苦しく感じることもあるので、適切なサイズ感が重要です。
初心者は店頭でいくつか試着し、選ぶようにしましょう。
・丈夫なモデルを選ぶ
強度の高いBCDを選んでおくと、長く使い続けられます。
海中では浮力を調整するものがBCDしかないため、トラブルが発生すると一大事です。
メーカーによって耐久性は異なるので、対応年数にも注目してください。
・排給気しやすい
特に排気がスムーズに行えるかどうかは大事です。
ダンプバルブの数などにも注目し、海中での水抜きが素早くできるか確認しておきましょう。
排給気の動作を簡単にしてくれるモデルだと、初心者も海中で慌てずに済みます。
BCDは浮力調整の役割を果たすアイテムです。
選ぶ時には、耐久性や自分の体に合っているかなどに注目しましょう。
いくつかモデルが出ているので、潜るスタイルに合わせて選んでみてください。