オレンジ色と白の可愛らしい姿が人気のクマノミは、ダイバーにも大人気の魚です。

種類が豊富で仲間の多い魚なので、日本国内や海外の海で様々なクマノミの仲間たちに出会えます。

今回は、ダイビングやシュノーケリングで出会えるクマノミの種類と特徴をご紹介しましょう。

 

 

■日本で会えるクマノミの仲間6種

クマノミ

クマノミの仲間たちは、インド洋や太平洋の暖かい海に2属28種が生息しています。

日本のダイビングスポットでは、宮古島など奄美大島以南・沖縄本島以南で5種類、千葉県以南で1種類のクマノミの仲間に出会えます。

 

・クマノミ

千葉県以南に生息する種類で、体に白い2本の白帯を持っています。

生息地域が広く、育ったエリアにより対色が変化しやすく、体が黒いクマノミもいます。

クマノミの種類としては体が大きく体長は10~12cm、強めの性格です。

 

・カクレクマノミ

奄美大島以南に生息するクマノミで、体に3本の白帯があります。

ディズニー映画『ファインディング・ニモ』のモデルであり、クマノミの仲間の中では最も有名な種類です。

体長は7㎝程度と小さめで、泳ぐ姿も可愛らしく性格もおとなしめです。

危険を感じると共生しているイソギンチャクの中にさっと隠れてしまいます。

 

・ハマクマノミ

奄美大島以南に生息し、成長すると頭の部分に1本の横帯という姿になります。

メスは濃い褐色、オスは鮮やかなオレンジ色で、幼魚時代は横帯が2~3本程あるため、他の種類のクマノミと間違いやすいでしょう。

体長は10㎝ほど、クマノミの中では最も気が強い種類です。

 

・セジロクマノミ

琉球列島以南で会えるクマノミで、オレンジ色の体にモヒカンのような白い横帯があります。

体長は12~14㎝と大きめなものの、他の魚を威嚇するような気の強さはなく、危険を察知するとイソギンチャクの奥に隠れてしまいます。

他の種類のクマノミと一緒に暮らしていることも多いため、セジロクマノミに出会えたら他の数種類のクマノミに出会える可能性は高いです。

 

・ハナビラクマノミ

奄美大島以南に生息する種類で、背中と目の後ろに白く細い帯が見られます。

他のクマノミの種類と異なるシンプルな模様ながら、ひらひらと泳ぐ様子が花びらのようにきれいです。

体色は様々で、淡いオレンジ色やピンク色に近い個体もいます。

クマノミの種類の中では小さめで体長は9㎝ほど、控えめな性格でイソギンチャクの中からあまり出てきません。

潮通しの良いスポットでよく見られるクマノミです。

 

・トウアカクマノミ

琉球列島エリアに生息する珍しいクマノミで、ダイバーの間ではレアなクマノミとして知られています。

出会えたらラッキーなトウアカクマノミは、危険を察知するとイソギンチャクの中に隠れて出てこないこともあり、本当になかなか出会えません。

黒っぽいオレンジ色をした体に太い白帯があり、上から見ると白帯がハート形に見えます。

頭の部分が赤いのでトウアカクマノミと呼ばれていて、名前も憶えやすく出会いたいというダイバーも多いでしょう。

体長は約10~12㎝で、性格は穏やかです。

 

 

■クマノミ豆知識

クマノミ

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クマノミの仲間たちであるクマノミ亜種は、生まれた時は全てオスの個体です。

オスとして仲間たちと生活していく中で、最も体の大きなNO.1の個体がメスとなり、次に体が大きいNO.2のオスと繁殖を行います。

No.1のメスが死ぬとNo.2のオスがメスになり、No.3のオスと繁殖を行うという形で、性別が変わる点がクマノミの面白い特徴と言えるでしょう。

 

ダイビングやシュノーケリングツアーでクマノミに出会った時、何クマノミか名前が分かると嬉しいものです。

見分け方は「1ハマ2クマ3カクレ」と、白帯の数で語呂合わせをすると覚えやすいでしょう。

 

 

沖縄・宮古島エリアには様々な種類のクマノミが生息しています。

ぜひ種類や見分け方を覚えてクマノミの仲間たちに出会ってみてください。

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