昼間に楽しむ通常のダイビングとは異なり、暗い幻想的な海を楽しめるのがナイトダイビングです。

日中とは違う雰囲気の中、魅力のある海を体感できるナイトダイビングですが危険もあります。

事故を起こすことなく安全にナイトダイビングするためにも、注意点やルールを把握して安全にダイビングを行いましょう。

今回は、ナイトダイビングの魅力や安全にダイビングを行うためのルールや注意点をご紹介していきます。

 

 

 

■ナイトダイビングの魅力とは?

ナイトダイビング

ナイトダイビングとは日中に明るい海の中を潜るのとは異なり、夜の暗い海の中を潜るダイビングのことを言います。

日中に姿を見せる魚たちとは違い、夜しか姿を見せない生き物が見られることもナイトダイビングの魅力でしょう。

普段昼に起きている魚たちは眠っている状態なので、寝ている魚の近くでゆっくりと観察することもできます。

夜にしか行わない魚たちの産卵や求愛ダンスなども見られるため、生き物の生態を学ぶこともでき、貴重な体験となるでしょう。

また、光虫の幻想的な光もナイトダイビングの楽しみの一つです。

 

 

■ナイトダイビングのルールを知ろう!

 

ナイトダイビングにおけるルールをご紹介していきます。

 

・昼間に一度同じ場所に潜って確認しておく

日没後にエントリーするため、海の中は真っ暗になっています。

いきなり真っ暗な海に潜ると不安が大きくなり、体の負担も大きくなるため一度昼間に同じ場所に潜っておくことで不安を取り除くことができます。

昼間のダイビングのように広く深いところまで潜ると危険を伴うため、浅く狭いエリアに限定しダイビングを行います。

インストラクターが一緒に潜るので不安を募らせることはありませんが、念のため覚えておくことで不安を最小限に減らせるでしょう。

 

・ライトを2つ常備しておく

夜にダイビングする時は、メインの夜用ライトと予備用のサブライトを用意しておきましょう。

メインのライトが故障した際でも、安全に浮上できるためにサブライトは必需品となっています。

また、アーティストのライブなどで使用するケミカルライトは仲間同士の目印となります。

レンジライトは帰りの基準点になるので、用意しておくと便利でしょう。

 

・水中カメラなどのセッティングは明るいうちに

ナイトダイビングでは、珍しい生き物も姿を現すため、水中カメラを持っていく方も多いです。

しかし、暗くなってからのセッティングは失敗を招く恐れがあります。

手順のミスによって周囲に迷惑が掛かる可能性もあるため、セッティングは日中のうちに終わらせておきましょう。

 

・仲間とはぐれた時はその場で待機

仲間とはぐれた場合は、日中と同じくその場で待機することが大切です。

焦ってしまい、自分で探そうとする人もいますが、動き回ることでさらに迷子になってしまいます。

その場で待機することを忘れずに、仲間のライトの明かりやボンベの気泡を探しましょう。

見つからなければ、その場からゆっくりと浮上してください。

 

 

■ナイトダイビング中のライトの注意点

ナイトダイビング

ナイトダイビングで使用するライトの注意点をご紹介しましょう。

 

・ライトを顔に向けない

仲間との距離が近いナイトダイビングの場合、ライトを顔に向けてしまうと眩しさのあまりにパニックになってしまう人も珍しくありません。

万が一、自分自身がライトを向けられた際には焦らずに行動することが大切でしょう。

 

 

・水面で水平方向にライトを照らさない

水面で水平方向にライトを照らすと、光に向かって魚が向かってくる可能性もあります。

魚と触れ合えるチャンスなので魅力に感じますが、「ダツ」という魚は槍のような形状をしているので怪我をする危険があります。

事故を防ぐためにも注意が必要です。

 

 

ナイトダイビングの魅力とルールをご紹介してきました。

ナイトダイビングは海の生き物の生態を観察できたり、普段見られない生き物を見ることができたりと魅力がたくさんあります。

しかし、ルールを守って潜らないと怪我や事故を起こす危険があります。

これからナイトダイビングを体験するのであれば、ルールをしっかりと把握し、ナイトダイビングを楽しみましょう。