ダイビングの際に着るドライスーツは、寒い時期にダイビングをする方におすすめです。
しかし、久しぶりに着用する場合上手く着ることができないと悩んでしまうでしょう。
上手く着ることができずに周囲に迷惑をかけてしまうのでは…と心配するのであれば、事前にきちんと着用の仕方のポイントを理解しておきましょう。
今回はドライスーツをダイビングで着用する際のコツや覚えておきたいスキル、着る前の注意点をご紹介します。
■スムーズに着用できるドライスーツのポイントとは?
ドライスーツをスムーズに着用できるよう、着用の際のポイントについてご紹介していきます。
・インナースーツ着用時は「入れる」を忘れない
ドライスーツの中に着込むインナースーツは、作業服のように上下につながっているタイプや上下が分かれているタイプがあります。
つなぎタイプは着脱しにくいため上下分かれているタイプを着用する人がほとんどです。
つなぎタイプを着用する場合、難しいポイントはありませんが、上下分かれているタイプの場合には「入れる」という作業を忘れないようにしましょう。
インナーの上着はズボンに入れ、ズボンの裾は靴下の中に入れましょう。
見られると恥ずかしい恰好ですが、ズボンが中で上がってしまうなど、スムーズに着用できなくなってしまうので気を付けましょう。
・リストシールは爪を立てないように
ドライスーツを腕に通す際は、リストシールが破けないよう気を付けましょう。
焦ってしまうと無理に引っ張ってしまうこともあり、破ける可能性があります。
焦る気持ちはわかりますが、ゆっくりと丁寧に腕を通すことが大切です。
また、水没を防ぐには手首の出っ張っている骨よりも上に引き上げる必要があります。
シールを丁寧に引っ張りながらも、腕側まできちんと上げましょう。
・ネックシールは頭抜きする前に折り返す
首元にあるネックシールは、頭抜き前に折り返しておくとスムーズに着用できます。
ネックシールは、4~5cm程度折る必要がありますが、「内側」に折り込むことが重要です。
間違えて外側に追ってしまうと、ダイビング中に水が入ってきてしまうので着用を失敗してしまいます。
頭抜きを行う際も、一気に行うことが大切です。
最低でも鼻下まで一気にネックシールを持ってくることで、呼吸もできるので安心です。
■ドライスーツを着る時に覚えておきたいスキル
ドライスーツを着る時に覚えておきたいスキルとして、スーツ内部の空気抜きは必ず覚えておきたいスキルです。
ドライスーツはウェットスーツと違い、水を中に入れないように着るため、着用時にスーツ内部に空気が溜まりやすいのが特徴です。
空気抜きをしなくても水が中に入ることはありませんが、保温性を高めるためにもきちんと空気は抜いておきましょう。
空気を抜く際は排気バルブを使います。
排気バルブにはマニュアルとオートがあるので、オートにして腕を上げて排気していきましょう。
マニュアルのままでダイビングしていると、吹き上げの原因になるので注意が必要です。
また、ネックシールを少し広げて座ると、内部の残りの空気が抜けるので排気バルブの後に行いましょう。
■ドライスーツを着る前の注意点
ドライスーツを着用する前の注意点は以下の通りです。
・インナーは薄めの長袖長ズボンで厚手のトレーナーはNG
・指輪、ピアス、ネックレスは外しておく
・爪は短く切っておく
インナーが厚い場合、浮力が増して潜れなくなります。
薄着であれば浮力が増すことは少ないですが、綿素材やナイロン生地でできた物は避けた方が良いでしょう。
ドライスーツはゴムでできているため、アクセサリーに引っかかってしまうことや少し爪を立てるだけでも破けてしまいます。
基本的にアクセサリー類はスーツ着用前に外しておき、爪も短く切っておきましょう。
ドライスーツの着方と覚えておきたいスキルについて紹介してきました。
寒い時期のダイビングに最適なドライスーツは、着用の仕方にもコツがあります。
上記で紹介した着る前の注意点を踏まえて、失敗しないよう焦らず着用しましょう。