ダイビングで海を漂流している網や海藻が、足に絡まったときやダイバー間のコミュニケーションなどで使われるダイビングナイフは、ダイビングの必需品のひとつです。
ダイビングナイフを固定する際にはベルトにも気を配らなければなりません。
今回はダイビングナイフと固定するベルトについてご紹介していきましょう。
■ダイビングナイフの使い方とは?
ダイビングナイフは漁の最中に流された網や、海藻などで拘束されたときに切断するために使われるほか、叩いて音を出すなど、ダイバー間のコミュニケーションにも使われます。
ダイブスポットにいる魚に餌をあげる時に餌を切り分ける際にも使われるでしょう。
そのほかにも、スキーのストックや、登山に使うピッケルのように海底の砂に刺し、手前に引き付けることで前進や後退をするときや、その場で静止するときにも使用します。
ダイビングナイフの形状は、片刃で先がとがっているものから両刃で先端が平たいものなど様々です。
刃渡りも長いものから短いものまでありますが、ストックやピッケルのような使い方をするのであれば、ある程度の長さがあることで安定します。
海の中で使うことが主な目的なので、ブレードの部分にはステンレスかチタン、柄は浮力のある樹脂で作られており、グローブをしていても握りやすいような形状や指を通す穴が開いているものもあります。
また、銃刀法が改正されてからダイビングナイフの運び方にも注意が必要となりました。
■ダイビングナイフの固定方法
ダイビングナイフは通常右利きなら右側、左利きなら左側の脛の内側に装着します。
ナイフを入れているホルダーの上と下を1本ずつ2本のベルトで脛に巻き付けるようにして装着します。
膝をつくときに柄の端が邪魔にならないようにつけましょう。
脛の内側に着けている理由としては、海の中では何が起きるかわからず必ずしも利き手でナイフが取れるとは限らないからです。
外側に装着すると反対の手では取りにくいので内側に装着します。
■ダイビングナイフを固定するベルト
ダイビングナイフを足に固定するベルトですが、基本的には法律で決まっているような厳格なルールはありません。
ナイフを固定するベルトはダイビングナイフを買った場合に付属していることが多いので、最初はそれを使うといいでしょう。
ダイビングナイフの中には、BCにぶら下げることを想定して作られているものや、ホースなどに通すことを想定して作られているのもあります。
こうしたナイフには装着用のベルトがついていないことがあるので、別にベルトを購入する必要があるでしょう。
ダイビングナイフのベルトはゴム製、ナイロン製のものが多く、長さ調節ができるものが基本となります。
引っ張るだけで簡単に装着できるものや洋服のベルトの様に装着できるものなど、脱着方法も様々です。
ホルダーに装着しやすいようにベルト自体が細めになっている物が多いです。
ダイビングナイフを腕に装着するマームバンドの場合は足に着けるものよりも幅が広いことが特徴です。
お使いのダイビングナイフの形状やホルダーのベルトループの大きさなどに合わせて購入しましょう。
ベルトの幅が細いタイプは装着した際に食い込み、痛みが出る場合もあるため、実際に装着をしてから購入することをおすすめします。
ダイビングナイフと固定するベルトについて紹介してきました。
ダイビングは楽しい反面、危険も多いので自分の命を守るダイビングナイフは必需品です。
いざという時にすぐに使えることも大切ですが、邪魔になる場所に取り付け、ベルトが合わなければ、ダイビングを心から楽しめないでしょう。
自分に合ったナイフやベルトを選び、装着も万全にし、安全にダイビングを楽しんでください。