フィンの種類
ダイビングを始めると「3点セット」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。
この3点とはマスク・スノーケル・フィンの3つを指しており、必須アイテムをセットと表現したダイビング用語です。
3点セットは多くのダイビングショップでレンタル可能ですが、せっかくダイビングを始めたのなら自分に合った器材を購入してみませんか?
今回は3点セットのひとつ、フィンについて種類や特徴、選び方や注意点についてご紹介します。
フィンとは
3点セットに含まれるほど、ダイビングには欠かせないアイテムのひとつで、いわゆる足ヒレのことです。
足にフィンを装着することで泳ぎや潜水が速くスムーズになるのですが、合わないフィンを装着しているとケガをしてしまう可能性もあるので自分の足に合った履き心地のいいフィンを選ぶことが大切になります。
・形状
フィンにはストラップタイプとフルフットタイプの2つがあります。
ストラップタイプとは、ダイビングブーツを履いた状態でつま先を差し込み、かかとをストラップで固定するタイプです。
ブーツを履いているので岩場など足場の悪いビーチでもエントリーしやすく、脱着しやすいのが特徴なので、初心者向けとも言えます。
フルフットタイプは、靴のように直接履くタイプのフィンなので足との一体感があります。
きちんと合ったものを選べば足の動きをそのままフィンに伝えることができるのでプロのダイバーの利用率が高いです。
裸足で履くのが一般的ですが、靴擦れ防止などのためにダイビングブーツの上から履くダイバーもいます。
・素材
ラバー(ゴム)、ラバーとプラスチック(樹脂)を混ぜ合わせたものが主流です。
ゴム製は重いので持ち運びにくいですが、その重さにより水中でのバランスが取りやすく、しなやかなのでフィンキックがラクにできます。
樹脂混合製はカラフルでデザイン性が高く、軽いので持ち運びがラクですが、水中では浮力が発生しやすく、推進力はありますが反発性が強いので脚力が必要です。
フィンの選び方
フィン先からつま先までの水かきの部分をブレードと呼びますが、この部分の柔軟さや幅、長さで推進力が変わってきます。
硬めで幅が広いものは推進力が得られますが、かなりの脚力が必要なためスポーツをしているなど、脚力に自信がある方におすすめです。
柔らかくて幅の狭いものは推進力が得にくいですが、扱いやすいのでダイビング初心者や脚力に自信のない方でも安心です。
フィンの大きな役割は推進力が得られることですが、推進力の高さはフィンの硬さや大きさに比例するため、あまり欲張ってしまうと使いこなせません。
初めのうちは難しいポイントに行くことはありませんし、推進力よりも扱いやすさに重点を置いて選ぶことをおすすめします。
フィンを選ぶ時の注意点
何度か潜ってみてフィンがフィットしない、なんだかしっくりこないと感じた場合は無理に使い続けずに買い替えましょう。
購入時にしっかり試着していても水中での使用感は分かりづらいものですし、合わないものをいつまでも使っていると思わぬ怪我をする恐れもあります。
ですが、何度も買い替えているとお金もかかってしまうので、ほかのダイバーと一緒に潜る機会があれば、フィンを借りてシュノーケルをしてみる、ベテランのダイバーにアドバイスをもらうなど情報収集すると自分に合ったフィンに出会えるはずです。
今回はダイビング3点セットのひとつ、フィンについて種類や特徴、選び方や注意点についてご紹介しました。
自分に合ったフィンを見つけられると水中での快適さが格段に上がります。
機能だけでなく、足へのフィット感も重視して長く使い続けられるフィンを見つけてください。