宮古島のサンゴ礁

ここ最近のマイブームは池間島のサンゴポイント。ヤバくないっすか??

水面ギリギリまで一面サンゴの群生です。サンゴの元気の良さはやっぱり離島の専売特許で土地開発が進んでないからこそ残っている自然遺産。地形が有名な宮古島にも、こういう沖縄の離島らしい側面があります。

世界各地で潜っているベテランさんがこのサンゴの群生に夢中になっている姿を見ると小さなガッツボーズを小脇でしてしまいます。

いや、本当に綺麗。ボクが20代前半の時にはサンゴの群生を見ても5分足らずで飽きてしまっていたのですが、約40歳にもなると45分間でも足りないくらい楽しめるようになりました。

大人になりました。アダルト店主トッティです。白髪が増えて汗は臭くなりました。

今日は自然とは正反対の海の中の人工物、沈船についてのお話です。

沈船イラブとは

宮古島の沈船ダイビングスポット

この沈船の正体は、まだ伊良部大橋がなかった時に宮古島と伊良部島を結ぶ定期連絡船のカーフェリー。

約40年ほど前に漁礁として沈められたもので、事故で沈んだわけではありません。計算されて設置されたこのカーフェリーは、しっかり力強く真っ直ぐに立っていて、台風の影響を受けて傾いたり、移動しないような場所に沈めてあります。

潜れるシーズンは夏。まさに今がシーズン真っ只中で3日に一度は潜るペースのレギュラーダイビングポイントです。

実はこのポイント、『魔王の宮殿』に次ぐリクエスト数を誇る人気ポイントでもあります。国内に本格的な沈船ポイントはそう多くないので、まだ沈船デビューを果たしていない方の興味をくすぐるのでしょう。

それではこれから『沈船イラブ』の人気の理由を紹介していきたいと思います。

沈船イラブ人気の理由その壱『内部も探索可能な本格派』

宮古島沈船

内部も探索可能って当たり前じゃん?と思ったそこのあなた。ノンノンノン。沈船とひと言で言っても漁船みたいな中に入れないものもあれば、沈船が沈めてある場所が深すぎて内部には入れないものもあって、さらに老朽化が進んで安全を考慮して内部はNGのものもある。

たとえ入れても一箇所だけちょこっと入れるようなものだってある。

沈船イラブはガッツリと内部潜入型で、車を積むスペース、人が乗る客席スペース、操船ルームの三つがメインで、その気になれば船内だけで1DIVE過ごせる。

それゆえに本格派。あなたの冒険心をくすぐることを保証する。

沈船イラブ人気の理由その弐『魚影が濃い』

沈船ダイビングポイント

とにかく魚が多い。

そりゃそうだ。漁礁としての姿が本来のもの。小さなグルクンの幼魚の群れやスカシテンジクダイの群れ、キンギョハナダイノ群れなど、各種群れ群れで、

それを食べる中型の魚たちもたくさん住んでいる。

サンゴも生えているし、貝類もたくさんついている。探せばウミウシだっているし、暗がりにはエビカニもいる。

そう。ここで小さな生態系が成立している。

モヨウフグ

生態系の器を沈めて、そこに小さな生態系が出来上がったら、頂点に君臨する良型の魚を漁師が獲る。それこそが漁礁。そこで潜るんだから面白いに決まってる。

沈船イラブ人気の理由その参『レベルを問わず楽しめる』

沈船イラブ

最大水深は-18mで流れのない海域。沈船とダイビングボートを直接ロープでくくるので移動距離も少ない。初心者に優しいダイビングスタイルだ。

だからと言って中級者以上が物足りない思いをすることもない。ゆっくり周ってちょうど40分の規模の沈船はそうそうあるものではないからだ。船だけでも見応えは十分。

写真を撮るダイバーには被写体の宝庫なので1DIVEじゃ足りないかもしれない。船体だけでもありとあらゆる構図があるし、そこに小魚の群れや中型の魚、ダイバーを絡めようと思ったらそれこそ無限大。

どんな方でも初見なら間違いなく楽しめる宮古島意外性ナンバーワンポイントだ。

これからの季節、船内が魚で埋め尽くされるので通う回数が多くなる。ぜひ私たちと一緒にアドベンチャーしましょ!

ではまた明日。

宮古島ダイビング沈船