この記事のまとめ
宮古島の9月は、水温29℃前後でまだ夏の暖かさが残りつつ、北寄りの風が混ざり始めて下地島方面を狙いやすくなる秋入口です。2022〜2025年のダイビング記録では下地島方面77%、伊良部島方面11%、狩俣方面10%でした。
アントニオガウディ、魔王の宮殿、35ホールなど下地島方面の地形を狙いやすい一方、台風やうねりが入ると狩俣方面のフィッシュウォッチングやサンゴポイントへ切り替わることもあります。ポイント重視なら複数日がおすすめです。
この記事では、水温・服装・気象データ・よく登場するポイント・予約前の注意点を、月別に比較しながら整理します。初めて宮古島で潜る方も、地形狙いで再訪する方も、旅行時期を決める前の判断材料として使える内容です。
最終更新: 2026-05-17
9月は下地島方面が戻る秋入口の地形シーズン
9月の宮古島をひとことで言うと、下地島方面の地形ポイントを狙いやすくなる秋入口の月です。
8月までは真夏の海況で、伊良部島方面、下地島方面、八重干瀬方面など選択肢が広がりやすい時期です。9月に入ると、少しずつ北寄りの風が混ざり始め、下地島方面の地形ポイントが選ばれやすくなります。
下地島方面は、魔王の宮殿、アントニオガウディ、35ホール、通り池など、宮古島らしい地形ポイントが多いエリアです。水温はまだ高く、日差しも強いため、ホールやアーチに入る光も楽しみやすい時期です。
ただし、9月は台風シーズンでもあります。台風が来なければ地形・水温・透明度の条件がかなり良い一方で、台風やうねりが入ると出航中止やポイント変更になることがあります。
データで見る9月の宮古島ダイビング傾向
下の表は、2022〜2025年のダイビング記録を月別に整理したものです。エリアの割合と、よく登場するポイントの出現率を見ると、9月にどの海域を狙いやすいかが分かりやすくなります。
9月のエリア傾向
| エリア | 割合 | 読み取り方 |
|---|---|---|
| 下地島方面 | 77% | 宮古島らしい地形を狙う中心エリア |
| 伊良部島方面 | 11% | 海況やショップ方針で組み合わせやすい |
| 狩俣方面 | 10% | 台風うねりや荒天時の代替候補になりやすい |
| 南岸ほか | 1% | 海況に応じて選択肢に入る |
9月によく登場するポイント
| ポイント | ダイビング日数に対する出現率 | 狙い方の目安 |
|---|---|---|
| アントニオガウディ | 29.4% | 海況が合えば優先候補に入りやすい |
| 魔王の宮殿 | 28.2% | 海況が合えば優先候補に入りやすい |
| 35ホール | 27.1% | 下地島方面の地形候補として入りやすい |
| マリンレイク | 24.7% | 下地島方面の地形候補として入りやすい |
| ミニ通り池 | 23.5% | 下地島方面の地形候補として入りやすい |
この数字は「必ず行ける」という意味ではありません。実際のポイント選択は、風向き、波、うねり、潮、チームのスキルを見て当日に判断します。旅行計画では、行きたいポイントがあるほど2〜3日のダイビング日を確保しておくと狙いやすくなります。
9月に狙いたい地形ポイント

ここからは、9月の海況、光、難易度を踏まえた狙い方です。よく潜るポイントだけが正解ではなく、その日の風、波、うねり、ゲストの経験本数、チーム全体のスキルで選び方は変わります。
アントニオガウディ

9月によく潜りに行く、下地島方面の代表的な地形ポイントです。
アントニオガウディは、複雑に重なるアーチ構造が魅力のポイントです。9月は水温が高く、光もまだ強いため、地形の輪郭や青の抜けを楽しみやすい時期です。
一方で、水深が深くなりやすい上級者向けのポイントでもあります。海況が良くても、経験本数、エア消費、中性浮力、チーム全体のレベルを見て判断します。
魔王の宮殿

9月によく潜りに行く、宮古島を代表する地形ポイントです。
魔王の宮殿は、複数の部屋を進みながら光と青を楽しむポイントです。9月はまだ日差しが強く、海況が合えば、部屋の中に差し込む光を楽しめます。
人気ポイントですが、毎日入れるわけではありません。台風うねりや風向き、チームのスキルによっては別のポイントを選ぶこともあります。魔王の宮殿を狙うなら、1日だけに絞るより、2〜3日のダイビング日を取る方が現実的です。
35ホール

9月によく潜りに行く、下地島方面のホール系ポイントです。
35ホールは深場のホールへ入るポイントで、暗さと青のコントラストを楽しめます。9月は水温が高く、深場へ入っても寒さを感じにくい一方、深度管理はいつも通り重要です。
無理に全員で狙うポイントではありません。その日のチームに合わせて、35ホールにするのか、別の地形ポイントにするのかを判断します。
気象データ
9月は、宮古島が真夏から秋へ移っていく月です。下の表では、気象庁・宮古島地方気象台の平年値(1991〜2020年)と、ダイビング時の水温目安を月別に並べています。9月だけを見るのではなく、年間の中でどのくらい気温・水温・日照時間が変わる月なのかを比較できます。日照時間が多ければ晴れの日が多く、少なければ曇りの日が多いことがわかります。
| 月 | 平均気温 | 水温目安 | 降水量 | 日照時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 18.3℃ | 22℃前後 | 131mm | 83時間 |
| 2月 | 18.6℃ | 21℃前後 | 120mm | 86時間 |
| 3月 | 20.1℃ | 22℃前後 | 131mm | 111時間 |
| 4月 | 22.8℃ | 23℃前後 | 150mm | 131時間 |
| 5月 | 25.0℃ | 25℃前後 | 207mm | 148時間 |
| 6月 | 27.7℃ | 27℃前後 | 210mm | 179時間 |
| 7月 | 28.9℃ | 29℃前後 | 141mm | 243時間 |
| 8月 | 28.6℃ | 29℃前後 | 234mm | 218時間 |
| 9月 | 27.6℃ | 29℃前後 | 254mm | 189時間 |
| 10月 | 25.5℃ | 27℃前後 | 189mm | 162時間 |
| 11月 | 23.1℃ | 25℃前後 | 148mm | 118時間 |
| 12月 | 20.0℃ | 23℃前後 | 131mm | 93時間 |
9月は水温が高く、日照時間もまだ長い月です。一方で、台風や熱帯低気圧の影響で降水量は多くなりやすく、海況は年による差が出ます。雨そのものより、風とうねりを見て判断する月です。
水温・ウェットスーツ・船上装備
9月の水温は29℃前後。年間でも高い水温帯です。
| 条件 | 推奨装備 |
|---|---|
| 標準 | 3mmウェット |
| 寒がりの方 | 5mmウェット |
| 暑がりの方 | 3mmまたはシーガル |
| 船上 | ラッシュガード・帽子・日焼け止め |
| 陸上 | 半袖・短パン・サンダル |
9月は水中の寒さより、船上の日差しと熱中症対策が大事です。日焼け止め、帽子、ラッシュガード、水分補給を意識してください。
透明度と光の見え方
9月は、台風やうねりの影響がなければ透明度も期待しやすい月です。海が落ち着いている日は20〜30mほど見えることがあります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 透明度 | 20〜30m |
| 光の強さ | 夏の強さが残る時期 |
| 相性が良い撮影 | ワイド・地形・ホール・アーチ |
9月は8月ほど真上から光が落ちるピーク感は弱まりますが、まだ日差しは強く、地形ポイントとの相性は良い月です。ホールやアーチの中に差し込む光、青の抜け、深場のコントラストを楽しみやすい時期です。
台風通過後は一時的に透明度が落ちることもありますが、海が落ち着くと回復することもあります。9月は、台風の有無で印象が大きく変わる月です。
海の生物カレンダー
9月は水温が高く、魚影も夏の雰囲気が残ります。地形に加えて、小魚の群れや回遊魚も楽しみやすい月です。
| 生物 | 主なポイント | 遭遇傾向 |
|---|---|---|
| スカシテンジクダイ・キンメモドキ | 沈船イラブ・砂地系ポイント | 中〜高 |
| 下地島・伊良部島周辺 | 中〜高 | |
| ロウニンアジ | 本ドロップ・L字アーチ周辺 | 中 |
| 回遊魚 | 外洋寄りのポイント | 中 |
9月は地形だけでなく、魚影やワイド撮影も楽しみたい方に相性が良い月です。ただし、外洋寄りのポイントはうねりや風の影響を受けやすいため、その日の海況で判断します。
海況の特徴
9月は、海況が合えば下地島方面を狙いやすい月です。BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績でも、下地島方面77%、伊良部島方面11%、狩俣方面10%、南岸他1%でした。
下地島方面では、魔王の宮殿、アントニオガウディ、35ホール、通り池などの地形ポイントが選択肢になります。伊良部島方面では、クロスホールやL字アーチなどの地形ポイントも組み合わせやすくなります。
一方で、9月は台風や熱帯低気圧の影響を受けることがあります。台風が近づくと、風が弱くても大きなうねりが先に入ることがあり、外洋ポイントや下地島方面が使いにくくなる場合があります。
9月はショップごとのポイント選択に差が出やすい
10〜2月や6〜7月は、風向きの影響でどのショップも同じエリアになりやすい時期があります。冬は下地島方面、6〜7月は伊良部島方面に寄りやすく、ショップごとの差が見えにくくなります。
一方で、9月はエリア選択の幅が戻り、ショップごとの判断が出やすい月です。下地島方面を積極的に狙うのか、台風うねりを避けて伊良部島方面や狩俣方面を選ぶのかで、1日の体験が変わります。
狩俣方面は、伊良部島や下地島の地形ポイントに行けないときに選ぶ代替エリアとして考えると分かりやすいです。地形を攻めるというより、フィッシュウォッチングやサンゴポイントを楽しむ日になります。
一方で、ファンダイビング中心のショップは、海況とチームのスキルを見ながら、下地島方面の宮古島三大ポイントを目指す傾向があります。魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池のようなポイントは、ある程度の経験本数や中性浮力、船上での揺れへの耐性が必要になるため、無理に攻めるのではなく、狙える日に狙う判断が大事です。
9月のショップ選びアドバイス
9月に宮古島で潜るなら、自分が何を優先するかを先に決めておくのがおすすめです。
| 優先したいこと | おすすめの選び方 |
|---|---|
| スキルや船酔いに不安がある | シュノーケルや体験ダイビングも案内しているショップのファンダイビング |
| 穏やかな海で無理なく潜りたい | 海況に合わせて伊良部島方面や狩俣方面も選べるショップ |
| ポイントの質を最優先したい | ファンダイビング中心のショップ |
| 多少の揺れを許容してでも良い地形に行きたい | 下地島方面の宮古島三大ポイントを狙うショップ |
宮古島でファンダイビングを中心に案内しているショップは、片手で数えるほどしかありません。9月に「下地島方面の地形をしっかり狙いたい」「少し揺れても素晴らしいポイントを狙いたい」という方は、よくよくショップ選びを吟味してください。
BIGHOLIDAYはファンダイビング中心のショップとして、当日の海況、ゲストの経験本数、船酔いの不安、チーム全体のスキルを見ながらポイントを選びます。攻める日と無理をしない日を分けることが、9月の宮古島ではかなり大事です。
台風リスク
9月は台風シーズンです。台風が来なければ水温・光・海況の条件が良い一方で、台風やうねりが入ると中止やポイント変更になることがあります。
| 年 | 接近数 | 影響日数 |
|---|---|---|
| 2023 | 1 | 約4日 |
| 2024 | 0 | 0 |
| 2025 | 0 | 0 |
近年では、2024〜2025年は台風中止ゼロの実績があります。ただし、9月が台風シーズンであることは変わりません。旅行保険や日程の余裕も含めて、計画しておくと安心です。
出航中止リスク
9月の出航中止リスクは、年ごとの差が出やすい月です。主な要因は、台風、台風うねり、熱帯低気圧、秋雨前線の影響です。
| 出航中止リスク | 中止日数の目安 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 中〜高 | 0〜7日 | 台風・台風うねり・熱帯低気圧・秋雨前線 |
台風や熱帯低気圧が近づくと、風が弱くても大きなうねりが入り、出航中止やポイント変更になることがあります。台風が通過した後も、うねりが残る間は外洋ポイントに入りにくいことがあります。
また、秋雨前線が関わるタイミングでは、前線が宮古島を通過する時に急に15mほどの風が吹き、波の高さが5mに達することもあります。前線が通過するタイミングは中止になる日が多く、前線通過後の2日目から潜れるようになるケースがあります。
9月に潜るなら、2〜3日のダイビング日を取る方が海況の変化に合わせやすくなります。シルバーウィーク期間は予約も動きやすいため、日程と予約は早めに固めるのがおすすめです。
混雑度・予約の取りやすさ
9月は、夏休み後は一度落ち着きます。ただし、シルバーウィークは混み合いやすくなります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 混雑度 | 普通 |
| 予約 | シルバーウィークは早めの予約がおすすめ |
| 注意点 | 連休はダイビング・航空券・宿泊が動きやすい |
9月に狙いやすいのは、シルバーウィークを外した平日です。水温は高く、下地島方面も狙いやすい時期なので、日程をずらせる方には相性が良い月です。
航空券のシーズナリティ
9月の航空券は、シルバーウィークを中心に高くなりやすい月です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| JAL | やや高い |
| ANA | やや高い |
| 傾向 | 連休は高く、平日は落ち着きやすい |
9月は、連休を外せるかどうかで航空券と宿泊の見え方が変わります。コストを抑えたい場合は、シルバーウィークを外した日程を優先して考えるのがおすすめです。
9月の宮古島ダイビングはこんな人におすすめ
| タイプ | 相性 |
|---|---|
| 下地島方面の地形ポイントを狙いたい | かなりおすすめ |
| 水温が高い時期に潜りたい | かなりおすすめ |
| 魔王の宮殿・ガウディを狙いたい | 日程に余裕があればおすすめ |
| 台風リスクを避けたい | 日程に余裕を持つのがおすすめ |
| ポイントの質を最優先したい | ファンダイビング中心のショップがおすすめ |
9月は、良い日に当たれば下地島方面の地形ポイントをかなり狙いやすい月です。一方で、台風、うねり、ショップ選びによって体験が大きく変わります。自分のスキルや優先順位に合わせて、ショップ選びから丁寧に考えることが大事です。
よくある質問
9月はどのエリアに潜ることが多いですか?
BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績では、下地島方面77%、伊良部島方面11%、狩俣方面10%、南岸他1%です。海況が合えば、下地島方面の地形ポイントへ行きやすい月です。
9月は台風で潜れない日が多いですか?
台風シーズンなので、台風やうねりの影響で中止になる日があります。近年では台風影響が少ない年もありますが、断定はできません。旅行日程には余裕を持つと安心です。
9月の水温はどのくらいですか?
9月の水温は29℃前後です。年間でも高い水温帯で、3mmウェットでも潜りやすい時期です。寒がりの方は5mmウェットを選ぶと安心です。
スキルや船酔いに不安がある場合、9月はどんなショップを選べばいいですか?
シュノーケルや体験ダイビングも案内しているショップのファンダイビングに参加するのがおすすめです。穏やかな海域を選びやすいため、無理なく潜りやすくなります。
ポイントの質を最優先したい場合はどう選べばいいですか?
多少の揺れを許容してでも、できるだけ素晴らしいポイントで潜りたい方は、ファンダイビング中心のショップを選ぶのがおすすめです。宮古島でファンダイビングを中心に案内しているショップは片手で数えるほどなので、よく吟味してください。
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