この記事のまとめ
宮古島のファンダイビングは、水中洞窟・アーチ・ドロップオフが密集する世界有数の地形ダイビングエリアです。5エリア・51ポイント以上のダイビングポイントがあり、三大地形ポイント(魔王の宮殿・アントニオガウディ・通り池)が最大の魅力。ベストシーズンは6〜10月ですが、地形ダイビングは通年楽しめます。この記事では、主要ポイント・シーズン・必要なスキル感・ショップの選び方まで、宮古島ファンダイビングの全体像をガイドします。
最終更新: 2026-05-15

宮古島のファンダイビングが特別な理由
宮古島のダイビングを一言で表すなら「地形」です。島全体の至る所から吹き出す豊富な湧き水が、長い年月をかけて石灰岩を内側から削り、複雑な洞窟・アーチ・ホールを作り上げました。この「内側からの侵食」という成り立ちは世界的にもめずらしく、ケーブ系ポイントだけで30箇所以上。水中ケーブの豊富さは日本ナンバーワン、世界でも有数です。
石垣島がマンタ、慶良間諸島がサンゴとウミガメで知られるのに対し、宮古島はダイナミックな地形ダイビングがメイン。砂地やサンゴ礁よりも、洞窟に差し込む光のシャフトや、水深30mから見上げるアーチの迫力を求めて、経験豊富なダイバーが集まります。
三大地形ポイント — 魔王の宮殿・アントニオガウディ・通り池
宮古島で「地形ダイビング」と言えば、まずこの3つ。いずれも下地島方面に位置し、世界的にも評価される水中景観です。
魔王の宮殿(水深 最大約25m / 難易度 中級)
3つの部屋が廊下でつながった巨大な洞窟システム。最奥の「宮殿」に差し込む光のシャフトは、宮古島でもっとも有名な水中景観です。8〜9月は全3室に真上から光が入り、年間で最も美しい時期。4月から光が入り始め、11月まで楽しめます。BIGHOLIDAYでは年間60回セレクト(2025年実績。2022-2025年: 53〜69回/年、ダイブログ全件集計による確定値)。
アントニオガウディ(水深 最大約35m / 難易度 上級)
自然が作り出したアーチと穴の複合地形。スペインの建築家ガウディの作品を思わせる、複雑で芸術的な造形です。水深30mを超えるエリアもあり、中性浮力とエア管理のスキルが求められます。7〜8月は日差しが最も強く、最深部まで驚くほど明るくなります。BIGHOLIDAYでは年間66回セレクト(2025年実績。2022-2025年: 43〜66回/年)。
通り池(水深 最大約25m / 難易度 中級〜上級 / 国指定天然記念物)
国指定天然記念物。水深25mの洞窟を抜けて、淡水と海水が混ざるサーモクラインの中を浮上するダイビングポイント。水の層で色と温度が変化する独特の体験は、他のポイントでは味わえません。潮の流れの読みが重要で、エントリー前にガイドが水面の流れを確認して判断します。BIGHOLIDAYでは年間21回セレクト(2025年実績。2022-2025年: 18〜23回/年)。
三大地形以外にも51ポイント以上
一の瀬ホール(リピーター人気No.1、三大ポイント同等以上の評価)、35ホール(横20m×高20m×奥50mの超巨大洞窟)、中の島チャネル(光のカーテンが降りる迷路地形)、パナタ(ギンガメアジ数百匹のトルネード)——宮古島には5エリア・51ポイント以上のダイビングポイントがあります。下地島だけでなく、伊良部島・八重干瀬・狩俣・宮古島南岸にもポイントが分散しており、風向きや海況に応じた柔軟なポイントセレクトが可能です。
シーズン別ガイド — いつ行くのがベスト?
宮古島のダイビングは通年楽しめますが、季節によって潜れるエリアと海の表情がガラリと変わります。BIGHOLIDAYの2022-2025年のダイブログに基づくエリア別実績データに基づいた、季節ごとの特徴をまとめます。
春(3〜5月)
水温: 22〜25℃
メインエリア: 下地島61% + 伊良部島29% + 八重干瀬9%
特徴: 3エリアに潜れる多様性の高い時期。3月は大物遭遇が年間最多。4月は海況安定でポイント選択肢が最も広い。GW後〜梅雨は閑散期で穴場。
夏(6〜8月)
水温: 27〜29℃
メインエリア: 下地島51% + 伊良部島39% + 八重干瀬8%
特徴: 光が年間で最も強い。6〜7月前半はカーチバイ(夏至南風)で伊良部島メイン。7月下旬〜8月はベタナギでどこでも潜れる。三大地形の光が最も美しい。
秋(9〜11月)
水温: 25〜29℃
メインエリア: 下地島81% + 伊良部島12% + 狩俣6%
特徴: 下地島シーズン本番。北風が安定しやすく、三大地形を狙いやすいベストシーズン。10月は有名ポイントの「アベレージ最高」。11月は意外なハイシーズン。
冬(12〜2月)
水温: 21〜23℃
メインエリア: 下地島92% + 伊良部島7%
特徴: 下地島ほぼ一択。冬の透明度は年間最高。前線通過時(風速15m以上・波高5m)は出航中止あり。2月はマンタ遭遇率が年間最高。冬季休業ショップが多いのでリサーチ必須。
ベストシーズンの結論: 地形ダイビングの光を楽しむなら7〜9月。下地島の有名ポイントを狙いやすい時期なら9〜11月。3エリアの多様性を楽しむなら3〜5月。コスパ重視なら航空券が安い1〜2月・5月GW後・6月。どの時期に行っても地形ダイビングは楽しめるので、スケジュールに合わせて選ぶのが正解です。
月ごとの詳しい情報は、月別の完全ガイドで紹介しています。
宮古島の地形ダイビングに必要なスキルレベル
宮古島の地形ポイントは、砂地やサンゴ礁のポイントに比べて難易度が高めです。水深が深く(三大地形で25〜35m)、アップダウンが激しいため、エア管理・中性浮力・耳抜き・BCD操作の頻度が上がります。
宮古島の地形ポイントを安全に楽しむには、Cカード保持はもちろん、中性浮力・エア管理・耳抜きの基本スキルが安定していることが重要です。参加条件はショップごとに異なりますが、水深や洞窟内のアップダウンがあるため、自分の経験値に合うショップを選ぶことが満足度に直結します。BIGHOLIDAYではCカード保持・経験30本以上を参加条件にし、体験ダイバーに合わせる必要がないファンダイバー基準の海をご案内しています。
まだ経験が浅い方へ: 経験30本未満でも、宮古島のビーチポイント(シギラ、インギャーなど)で潜れるショップはあります。まずは本島や近場の海で経験を積み、中性浮力とエア管理に自信がついたら、地形ポイントに挑戦してみてください。ダイビングショップのHPで参加条件(経験本数の目安)を確認し、自分のレベルに合ったショップを選ぶのがおすすめです。
ファンダイビングのショップ選び — 何を基準にするか
宮古島には多くのダイビングショップがありますが、ショップ選びでダイビング体験は大きく変わります。特に夏の三大地形ポイント(魔王の宮殿・通り池・アントニオガウディ)に行きたい場合、ショップ選びが最重要です。
チェックすべきポイントは4つあります。
1. ファンダイビング専門か、体験ダイビングと兼業か
ファンダイバーと体験ダイバーが同じボートに乗ると、ポイント選びは浅めの設定になりやすく、水中のペース配分も初心者基準になります。ファンダイビング専門店なら、その日のゲスト全員がCカード保持者。深場の地形ポイントを海況が許す限りセレクトできます。
2. ブログで実際のポイントセレクトを確認する
ショップの公式ブログやSNSで、実際にどんなポイントに潜っているかを確認しましょう。三大地形ポイントの名前が頻繁に出てくるショップは、それだけセレクト実績があるということです。
3. ガイド比率(1名のガイドに対して何名のゲスト)
少人数制であるほど、安全管理が手厚く、ポイント選びの自由度も高くなります。
4. ボート設備
宮古島のダイビングは1日3本、船上で過ごす時間が長い。床面積の広さ、トイレ・温水シャワーの有無、座席の配置で快適さが大きく変わります。
自分がどんなダイビングをしたいのか——地形メインか、サンゴ礁メインか、のんびり潜りたいか、攻めたポイントに挑戦したいか——を明確にしてから選ぶと、ミスマッチを避けられます。
ショップ選びが宮古島ダイビングの9割を決める
宮古島でダイビングをするなら、ショップ選びが一番大事です。これはうちに来てほしいから言ってるんじゃなくて、本気でそう思ってます。
宮古島には素晴らしいダイビングショップがたくさんあります。でも、ショップごとにスタイルがまったく違う。地形をガンガン攻めるショップもあれば、サンゴ礁でのんびり潜るのが得意なショップもある。少人数でじっくり行くところもあれば、大人数でワイワイ楽しむところもある。どれが「正解」というわけじゃなくて、自分のダイビングスタイルに合うかどうかが全てです。
僕が20年ガイドしてきて一番もったいないと思うのは、ショップとの相性が合わなくて「宮古島、思ったほどじゃなかったな」と帰っていく人がいること。宮古島の海は間違いなくすごい。でも、自分に合わないスタイルのショップで潜ると、そのすごさが半分も伝わらないんです。
だから、上に書いた「ショップ選びの4つの基準」は本当に大事。うちが合う人もいれば、他のショップの方が合う人もいます。ブログやSNSで実際のダイビングの様子を見て、「ここの海の楽しみ方、自分に合いそうだな」と思えるショップを選んでください。それが宮古島のダイビングを最高にする一番の近道です。
BIGHOLIDAYのファンダイビング — 実際にどう潜るか
ファンダイビング「だけ」に集中して14年
BIGHOLIDAYは2012年の開業以来、ファンダイビングしかやっていません。体験ダイビング、シュノーケル、ライセンス講習はすべてお受けしていません。ゲスト全員がCカード保持・経験30本以上。平均経験本数は262本(2025年実データ)。経験豊富なダイバーが集まるからこそ、攻めたポイント選びが可能になっています。
船長Tottyのポイントセレクト × 4名体制のガイドチーム
海況判断と全体のポイント設計は、船長を務めるオーナーTotty(宮古島在住21年・延べ2万人以上のガイド経験)が担います。水中はガイドチーム4名が、ガイド1名につき最大6名の少人数制でご案内します。三大地形ポイントだけで年間約150回セレクト(2025年実績: 147回、ダイブログ全件集計による確定値)——この数字がポイントセレクトの判断力の裏付けです。
ファンダイビング専用設計の2階建てクルーザー
BIGHOLIDAYのボート「BRIENDS2」はファンダイビング専用に自社設計した2階建てのダイビングクルーザー(2018年就航)。2階建て構造で床面積が約1.5倍、一人ひとりに専用の座席と荷物入れボックスを用意しています。ウォシュレットトイレ2ヶ所(着替えもできる広さ)、温水シャワー2箇所(毎日280リットル)、カメラ保管場所2ヶ所、エキジットが楽ななだらかなハシゴ設計。Google口コミ(4.8 / 50件)でもボートの快適さが高く評価されています。
1日の流れ
8:00
港集合・器材セッティング
8:30
出港
9:00
1本目ダイブ
10:00
水面休息
10:30
2本目ダイブ
11:30
ランチ休憩(ボート上 or 港に一時帰港)
13:00
3本目ダイブ
14:00
帰港
14:30
器材洗い・ログ付け・解散
帰港後は器材洗いとログ付けをして解散です。海況や港、当日の進行によって前後しますが、夕方以降の食事や観光の予定は組みやすいスタイルです。
料金(2026年)
1ダイブ
料金(税込): ¥16,500
含まれるもの: ガイド料・ボート乗船料・タンク・ウエイト
2ダイブ
料金(税込): ¥20,900
含まれるもの: ガイド料・ボート乗船料・タンク・ウエイト
3ダイブ
料金(税込): ¥25,300
含まれるもの: ガイド料・ボート乗船料・タンク・ウエイト
別途費用: 美ら海協力金 ¥500/日、燃料サーチャージ ¥1,100/日。フルレンタル器材(BCD・レギュレーター・ウェットスーツ等)は¥5,500/日。器材をお持ちの方はレンタル不要です。宅配便での器材事前発送にも対応。水中カメラ無料レンタルは2026年いっぱい継続予定です。2027年以降の提供状況は、予約時または料金ページで最新情報をご確認ください。
送迎・アクセス
市内近郊の宿泊施設への無料送迎を行っています。レンタカーでお越しの方は港に直接集合。集合する港は当日の海況と風向きによって変わるため、前日の夕方にご連絡します。宮古島空港からは各港までレンタカーで10〜20分。到着日のダイビングは8時台到着便であれば参加可能です。
実績と評価
Google口コミ 4.8 / 5.0(50件)——ポイントセレクトの満足度とボートの快適さが高く評価されています。
マリンダイビング大賞 ベストダイビングショップ部門 3年連続入賞(2023年13位・2024年16位・2025年16位)。スタッフもベストインストラクター&ガイドダイバー部門に2年連続ランクイン。
海上保安庁長官表彰(令和6年3月15日、海難救助の功績。部長→本部長→長官の3段階ランクアップ、最高位の表彰)。安全管理に対する姿勢は、この表彰が証明しています。
マンタクリーニングステーション「マンタホスピタル」発見(2025年3月)。池間島方面の水深25mにBIGHOLIDAYが発見・命名。OIST(沖縄科学技術大学院大学)のマンタ研究者と連携したGPSタグ調査プロジェクトも進行中です。
YouTube「Totty / scuba diving」(登録者1.2万人)で、実際のダイビングの様子を公開しています。水中映像でポイントの雰囲気やガイドの技術を事前に確認できます。
YouTube「Totty / scuba diving」宮古島ダイビング動画チャンネル
よくある質問(FAQ)
Q. 経験30本ギリギリですが参加できますか?
はい、経験30本以上であれば参加可能です。当日の1本目でスキルチェック(中性浮力・耳抜き・エア消費)を行い、一人ひとりの状態を確認してからポイントをセレクトします。エア消費が早い方にはアドバイスや練習の時間も取ります。ブランクが長い方は、他のショップでリフレッシュダイビングを1本潜ってから来ていただくことをおすすめする場合もあります。
Q. 経験30本未満ですが宮古島で潜れますか?
BIGHOLIDAYは経験30本以上が参加条件ですが、宮古島には初心者対応のショップもたくさんあります。ビーチポイント(シギラ、インギャーなど)であれば経験本数が少なくても楽しめます。まずは経験を積んで、中性浮力やエア管理に自信がついたら、地形ポイントに挑戦しにまた宮古島に来てください。
Q. マクロ撮影メインで潜りたいのですが合いますか?
BIGHOLIDAYはダイナミックな地形ポイント——洞窟の光、アーチ、ドロップオフ——を中心にセレクトするスタイルです。マクロ撮影をメインに、じっくりビーチエントリーで潜りたい方には、宮古島の他のショップの方がスタイルが合うかもしれません。ショップのブログで実際にどんなポイントに潜っているかを確認すると、自分に合うショップが見つけやすくなります。
Q. 1人でも参加できますか?
BIGHOLIDAYのゲストの約半数はおひとりでのご参加です。少人数制なので、他のゲストとも自然と打ち解けます。
Q. 三大地形ポイントに行ける確率は?
三大地形ポイントの合計で年間約150回セレクトしています(2025年実績: 魔王60回・ガウディ66回・通り池21回)。2〜3日連続で潜っていただければ、三大地形のいずれかに行ける確率はかなり高いです。ただし安全を最優先にしているため、海況が悪い日は無理にセレクトしません。
Q. 予約はいつ頃が確実ですか?
少人数制のため、シーズンによっては早めに埋まることがあります。特にGW(4月末〜5月)、お盆(8月中旬)、シルバーウィーク(9月)は2週間以上前のご予約が確実です。直前でも空きがあればお受けしますので、お気軽にお問い合わせください。
シーズン別・テーマ別ガイド
宮古島のダイビングは季節によって海の表情がガラリと変わります。来島時期に合わせた完全ガイドをご用意しています。



