この記事のまとめ

夏の宮古島ダイビングは、光の季節です。太陽の光が1年で最も強く、太陽の角度も高くなるため、ホールや洞窟の上部にある開口部から真上に近い角度で光が差し込みます。地形ポイントでは「天使の梯子」と呼ばれる光の柱が見えやすく、他の時期では味わえない唯一無二のシーズンです。

一方で、6月・7月は南からの季節風が強くなるため、南側に面している下地島方面の宮古島三大ポイントへ行けない日が多くなります。そのため、BIGHOLIDAYの営業実績でも、6月・7月は伊良部島方面のクロスホール、L字アーチ、Wアーチへよく潜りに行きます。

8月は、海況が合えば下地島方面の地形ポイントが1年で一番きれいに見える月です。魔王の宮殿やアントニオガウディ、35ホールなど、開口部から差し込む光が強く、夏の宮古島らしい地形ダイビングを狙えます。

最終更新: 2026-05-17

宮古島ダイビング 夏

夏の月別比較

海の特徴 水温目安 よく潜りに行くポイント 予約・混雑
6月 南からの季節風で伊良部島方面が中心。金土日は混みやすい 27℃ クロスホール、L字アーチ、Wアーチ 金土日が混み合う
7月 日照時間が長く、伊良部島方面の明るい地形が狙いやすい 29℃ L字アーチ、クロスホール、Wアーチ 夏休み前後から混む
8月 太陽光と太陽角度が強く、下地島方面の地形が最も映える 29℃ 魔王の宮殿、アントニオガウディ、35ホール お盆・週末は早めの予約が必要

夏の気象データ

平均気温 水温目安 平均降水量 日照時間 航空券の目安
6月 27.7℃ 27℃ 210mm 179時間 やや高い
7月 28.9℃ 29℃ 141mm 243時間 高い
8月 28.6℃ 29℃ 234mm 218時間 高い

日照時間が多ければ晴れの日が多く、少なければ曇りの日が多いことがわかります。7月・8月は日照時間が長く、地形ポイントに差し込む光を狙うには非常に強い季節です。

夏によく潜りに行くポイント

宮古島 伊良部島 下地島 ダイビングポイント位置図
伊良部島・下地島周辺の代表的なダイビングポイント位置図。魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの位置関係を確認できます。

夏は、6月・7月と8月でポイントの見え方が変わります。6月・7月は南からの季節風の影響で伊良部島方面が中心になり、8月は海況が合う日に下地島方面の宮古島三大ポイントを狙いやすくなります。

クロスホール

クロスホール 宮古島ダイビング

クロスホールは、夏の光と非常に相性が良い伊良部島方面の地形ポイントです。ホールの上から差し込む光が強く、6月・7月のBIGHOLIDAYの営業実績でもよく潜りに行くポイントです。

L字アーチ

L字アーチ 宮古島ダイビング

L字アーチは、伊良部島方面を代表するアーチ地形です。6月・7月は下地島方面に行けない日でも、伊良部島方面で地形らしさを楽しめます。水深や流れの判断が必要な日もあるため、チームの経験本数に合わせた案内が大切です。

Wアーチ

Wアーチ 宮古島ダイビング

Wアーチは、2つのアーチが重なる伊良部島方面のポイントです。比較的浅めに楽しめるため、夏の明るい海を無理なく味わいたい日に候補に入りやすいポイントです。

魔王の宮殿

魔王の宮殿 宮古島ダイビング

8月の魔王の宮殿は、地形ポイントが1年で一番きれいに見える時期の代表格です。太陽が高く、上部の開口部からまっすぐ光が差し込むため、洞窟内に光の柱が立ちやすくなります。

アントニオガウディ

アントニオガウディ 宮古島ダイビング

アントニオガウディは、複雑な穴とアーチの造形が魅力の下地島方面のポイントです。8月は光が強いため、地形の輪郭がはっきり見えやすく、写真・動画にも向いたタイミングです。

35ホール

35ホール 宮古島ダイビング

35ホールは、縦穴と洞窟の光を楽しめるポイントです。8月は上から落ちる光が強く、夏らしい地形の見え方を味わいやすいポイントです。

夏は「光」と「南風」を分けて考える

夏の宮古島は、地形ポイントの光が最も強く見える季節です。ただし、6月・7月は南からの季節風が強く、下地島方面の宮古島三大ポイントへ行きにくい日があります。光が強いから必ず下地島へ行ける、という考え方ではなく、風向きとエリア選択をセットで見る必要があります。

6月・7月は伊良部島方面のクロスホール、L字アーチ、Wアーチが中心になりやすく、8月は海況が合えば下地島方面の地形ポイントが一年で最もきれいに見える月です。夏の記事は、単に「暑い」「水温が高い」ではなく、どの月にどのエリアを狙うかを決めるために使うのが正解です。

夏のショップ選びはポイントの質に直結する

夏はショップの属性によってポイント選択が大きく分かれます。シュノーケルや体験ダイビングのお客様が多いショップは、穏やかな伊良部島方面を選びやすく、ファンダイビング中心のショップは、多少の揺れがあってもチームのスキルを見ながら下地島方面を狙うことがあります。

船酔いやスキルに不安がある方は、穏やかな海域を選びやすいショップが合います。ポイントの質を最優先したい方は、ファンダイビング中心のショップを選び、希望ポイントを予約時に伝えておくことが大切です。

ショップ選びで差が出る季節

夏は、ダイビングショップの属性によってポイント選択の判断が大きく分かれます。

シュノーケルや体験ダイビングのお客様が多いショップは、なるべく穏やかな海域を選ぶため、伊良部島方面に行くことが多くなります。スキルや船酔いに不安がある方は、こうしたショップのファンダイビングに参加すると安心です。

一方で、ファンダイビング中心のショップは、少し波があってもチームのスキルを見ながら下地島方面の宮古島三大ポイントを目指す傾向があります。多少の揺れは許容できるので、極力素晴らしいポイントで潜りたい方は、ファンダイビング中心のショップを選ぶのがおすすめです。

ただし、宮古島でファンダイビングを中心に案内しているショップは多くありません。夏に地形ポイントの質を最優先したいなら、どのエリアをどの基準で選んでいるかをよく吟味してください。

夏の台風リスクと実際の中止データ

夏の宮古島は、台風が来なければ光・水温・地形の条件がそろいやすい季節です。一方で、台風や台風うねりが入る年は、数日単位で出航中止やクローズになることがあります。

BIGHOLIDAYの営業実績データ(2022〜2025年)から、6月〜8月の台風関連中止日を抜き出すと、以下の通りです。

台風関連中止日 日数 記録上の内容
2023 6月 6/2 1日 ボート中止 台風対策解除
2023 8月 8/1〜8/2・8/4〜8/6・8/9 6日 台風 / 台風 内勤 / 台風 ビーチファン内勤
2024 7月 7/22〜7/26 5日 台風
2024 8月 8/19 1日 台風クローズ
合計 6〜8月 13日 2022〜2025年の4年分

※ `台風` と記録されている日、または原文に台風対策・台風クローズなどの記載がある日を台風関連中止として集計しています。前線や通常の荒天中止はこの表には含めていません。

夏は「台風がなければかなり良い」一方で、台風が接近するとポイント変更では済まず、出航自体が止まることがあります。遠征で宮古島を狙う場合は、1日だけのダイビング予定にせず、2〜3日以上の候補日を取っておく方が現実的です。

夏の服装とスーツ

陸上の服装 スーツ目安
6月 半袖中心。船上の日焼け対策が必要 5mmワンピースまたは3mm
7月 真夏装備。帽子・日焼け止め必須 3mm〜5mm
8月 真夏装備。熱中症対策も必要 3mm〜5mm

夏は寒さよりも日焼けと脱水対策が重要です。船上ではラッシュガード、帽子、サングラス、飲み物を用意しておくと安心です。

予約前にあわせて読みたい記事


Totty - BIGHOLIDAYオーナーガイド

Totty — BIGHOLIDAYオーナーガイド

宮古島在住21年(2005年〜)。ファンダイビング専門。宮古島3大ポイント年間150回以上セレクト、宮古島での潜水回数は約2万本。YouTube「Totty / scuba diving」(登録者1.2万人)で宮古島のダイビング情報を発信中。

2023年〜 マリンダイビング大賞 3年連続入賞中。
2023年 海上保安庁長官賞 受賞(海難救助の功績)
2025年 宮古島初のマンタステーション発見者