この記事のまとめ

宮古島は、経験を積んだダイバーほど面白くなる海です。洞窟・ホール・アーチ・ドロップオフが密集しており、水深25〜35mの地形、外洋の流れ、回遊魚、大物、光の柱まで、スキルがあるほど選択肢が広がります。

上級者向けの宮古島ダイビングで大事なのは、「難しいポイントに行くこと」ではありません。海況、風向き、潮、チーム全体のスキルを見たうえで、その日に狙える最も価値の高いポイントを選ぶことです。

BIGHOLIDAYはファンダイビングを中心に案内しており、2025年のゲスト平均経験本数は262本です。ガイド1名につき最大6名の少人数制で、海況が許せば宮古島三大ポイントや、それに引けを取らない地形・外洋ポイントを組み立てます。

最終更新: 2026-05-17

上級者が宮古島を選ぶ理由

宮古島は、透明度が良いだけの海ではありません。地形の密度、深度の幅、風向きによるエリア選択、外洋ポイントの魚影が組み合わさることで、経験者ほど楽しみ方が増えます。

同じ下地島方面でも、魔王の宮殿を選ぶのか、アントニオガウディを選ぶのか、35ホールや女王の部屋にするのかで、必要なスキルも体験も変わります。伊良部島方面なら、L字アーチや本ドロップのように、アーチやドロップオフを組み合わせる選択肢もあります。

10月は意外にもファンダイバーが最も多い時期です。宮古島は10月が良いというのは、中上級者にとってはセオリーです。水温がまだ高く、真夏ほど暑すぎず、下地島方面の地形ポイントを狙いやすくなります。

上級者向けの代表ポイント

宮古島 伊良部島 下地島 ダイビングポイント位置図
伊良部島・下地島周辺の代表的なダイビングポイント位置図。魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの位置関係を確認できます。

アントニオガウディ

アントニオガウディ 宮古島ダイビング

アントニオガウディは、宮古島三大ポイントのひとつです。複雑な穴とアーチが重なる地形で、メインの見どころは深くなりやすく、エア管理と中性浮力が重要です。

海況が良くても、経験本数、エア消費、NDL、チーム全体のスキルを見て判断します。中上級者にとっては、宮古島らしい地形の迫力を強く感じられるポイントです。

通り池

通り池 宮古島ダイビング

通り池は、外洋から洞窟を通って池に浮上する国指定天然記念物のポイントです。水深、洞窟、浮上、淡水と海水の境界が重なるため、落ち着いた中性浮力とエア管理が必要です。

上級者ほど、池へ浮上するスピードや姿勢をコントロールできるため、通り池の体験を長く深く味わえます。

333(トリプルスリー)

333 トリプルスリー 宮古島ダイビング

333は、深場のアーチを楽しむ下地島方面のポイントです。地形の面白さは強い一方で、水深管理が重要になります。ディープダイビングに慣れている方、エア消費を把握できている方に向いたポイントです。

女王の部屋

女王の部屋 宮古島ダイビング

女王の部屋は、下地島方面の深場にある地形ポイントです。開口部から入る光と、部屋のような空間の雰囲気が魅力ですが、深度があるため誰でも気軽に行けるポイントではありません。

中性浮力、耳抜き、エア管理が安定しているチームで、海況が合う日に狙うポイントです。

本ドロップ

本ドロップ 宮古島ダイビング

本ドロップは、ドロップオフと回遊魚を狙うポイントです。地形の壁沿いを進みながら、ロウニンアジなどの大物を期待できることがあります。流れやうねりの影響を受けるため、落ち着いて泳げる経験者向けです。

パナタ

パナタ 宮古島ダイビング

パナタは、外洋性の強い上級者向けポイントです。ギンガメアジなどの回遊魚を狙える可能性がありますが、海況・流れ・チームのスキルが揃わないと選びにくいポイントです。

行ける日が限られるからこそ、狙える日に狙える体制のショップかどうかが重要になります。

上級者向けダイビングに必要なスキル

スキル 目安
中性浮力 洞窟内やアーチ下で止まれる。天井・壁・底に触れない
エア管理 深場でも自分の消費量を把握し、残圧を先読みできる
NDL管理 深場の地形を2本以上組む日の減圧不要限界を理解できる
耳抜き 水深変化に対してスムーズに対応できる
流れへの対応 外洋やドロップオフで姿勢を崩さず泳げる
船上対応 揺れる日でも準備・エントリー・エキジットを落ち着いてできる

経験本数はひとつの目安ですが、本数だけでは決まりません。大切なのは、深場・洞窟・流れ・船上の揺れに対して、自分の状態を正しく把握できることです。

季節ごとの狙い方

時期 上級者向けの見方
3〜5月 冬の透明度を残しながら水温が上がる。下地島方面の地形を狙いやすい
6〜7月 南風で伊良部島方面が中心。L字アーチ、クロスホール、本ドロップなどを組みやすい
8月 太陽光と太陽角度が強く、下地島方面の地形が1年で一番きれいに見える
9月 台風うねりに注意。地形に行けない日は狩俣方面など代替エリアになる
10月 ファンダイバーが最も多い時期。中上級者にとって宮古島が良い月
11月 上旬から下旬にかけて気温・水温が大きく下がる。寒冷前線リスクが出始める
12〜2月 下地島方面と透明度が強い。前線通過日は中止リスクがある

6〜7月は、南からの季節風の影響で下地島方面の宮古島三大ポイントへ行けない日が多くなります。逆に、10〜2月はどのショップも下地島方面に向かいやすくなります。ただし、同じエリアでも、どのポイントまで狙うかはショップの方針とゲスト層で変わります。

宮古島三大ポイントはいつ狙いやすいか

宮古島三大ポイントは、魔王の宮殿・アントニオガウディ・通り池の3ポイントです。どれも下地島方面にあるため、風向きと海況によって案内できる日が変わります。

下の表は、BIGHOLIDAYの営業実績をもとに、2022〜2025年の4年間で宮古島三大ポイントに潜った回数を月別に合算したものです。

4年間の潜水回数 1ヶ月あたりの平均潜水回数 コメント
1月 14回 3.50回 冬季休業があり回数は少なめ
2月 33回 8.25回 冬季休業があり回数は少なめ
3月 45回 11.25回 下地島を狙いやすいが南風の日も出る
4月 53回 13.25回 年間でも狙いやすい
5月 46回 11.50回 南風が増え始めるが実績は多い
6月 32回 8.00回 南風で行けない日が増える
7月 29回 7.25回 南風が強く伊良部島寄りの日も多い
8月 46回 11.50回 海況が合えば光が強い
9月 59回 14.75回 下地島方面が戻り始める
10月 73回 18.25回 ファンダイバーが多く下地島を狙いやすい
11月 78回 19.50回 年間トップ級に実績が多い
12月 52回 13.00回 冬型で狙いやすいが休業あり

実績だけを見ると、10月・11月・9月・4月・12月あたりは、宮古島三大ポイントを狙いやすい月として考えやすいです。ただし、この数字は「必ず行ける」という意味ではありません。実際のポイント選択は、当日の風向き、波、うねり、チーム全体のスキル、安全性を見て判断します。

上級者ほどショップ選びが重要

上級者向けの宮古島ダイビングでは、ショップ選びがそのままポイント選択になります。

シュノーケルや体験ダイビングのお客様が多いショップは、なるべく穏やかな海域を選びます。これは安全上とても自然な判断です。スキルや船酔いに不安がある方には、その方が合うこともあります。

一方で、ポイントの質を最優先したい方は、ファンダイビング中心のショップを選ぶのがおすすめです。少しの波があっても、チームのスキルを見ながら下地島方面の宮古島三大ポイントや上級者向けポイントを目指せるかどうかで、潜れる内容が変わります。

宮古島でファンダイビングを中心に案内しているショップは多くありません。自分が「穏やかさ優先」なのか「ポイントの質優先」なのかを決めたうえで、ショップを選んでください。

BIGHOLIDAYで潜る場合の考え方

BIGHOLIDAYは、Cカード保持者向けのファンダイビングを中心に案内しています。参加基準に経験本数30本以上と設定している理由は、以下の通りです。

  • 深度・洞窟・流れを含む宮古島の地形ポイントを、安全に楽しめるチーム編成にするため
  • ガイドのブリーフィング内容を、ファンダイバー向けに具体的にできるため
  • 海況が合う日に、宮古島三大ポイントや上級者向けポイントを現実的に狙えるようにするため

これはBIGHOLIDAY独自の運用ルールであり、宮古島全体の一般条件ではありません。

ゲスト平均経験本数は262本(2025年実データ)。ガイド1名につき最大6名の少人数制で、海上保安庁長官表彰を受けた安全管理体制のもと、海況とチームレベルを見ながらポイントを選びます。

マリンダイビング大賞では、ベストダイビングショップ部門に3年連続で入賞しています。こうした実績は、派手な肩書きとしてではなく、安心して攻めるための土台として見てください。攻める海ほど、止める判断も含めて重要です。

よくある質問

Q. 経験本数30本ちょうどでも参加できますか?

参加基準を満たしていれば参加できます。ただし、通り池やアントニオガウディなどの高難度ポイントは、当日の海況、エア消費、中性浮力、チーム全体のスキルを見て判断します。

Q. ナイトロックスは使えますか?

現在、BIGHOLIDAYではナイトロックスを取り扱っていません。深場の地形を組む日は、通常の空気タンクを前提に、深度・滞在時間・NDLを管理してポイントを選びます。

Q. 上級者向けポイントだけをリクエストできますか?

行きたいポイントの希望は予約時にお知らせください。ただし、最終的なポイント選択は海況、風向き、潮、チームのスキルを見て安全優先で判断します。

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Totty - BIGHOLIDAYオーナーガイド

Totty — BIGHOLIDAYオーナーガイド

宮古島在住21年(2005年〜)。ファンダイビング専門。宮古島3大ポイント年間150回以上セレクト、宮古島での潜水回数は約2万本。YouTube「Totty / scuba diving」(登録者1.2万人)で宮古島のダイビング情報を発信中。

2023年〜 マリンダイビング大賞 3年連続入賞中。
2023年 海上保安庁長官賞 受賞(海難救助の功績)
2025年 宮古島初のマンタステーション発見者