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こんにちは。トッティです。

港パトロールと沿岸パトロールも完遂し、特にやることが無くてってしまったので午前中暴風域に入ってしまった時のレポートをお届けしたいと思います!

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伊良部大橋、池間大橋、来間大橋は午前6:00に通行止め。『伊良部ブリッジを封鎖せよ』です。橋の上の暴風たるやスカイダイビングで感じる風の如し!!スカイダイビングしたことないですけどね。

暴風域に入ると全ての橋は封鎖されますので宮古島にお泊まりの際は伊良部島にタイミング悪く行ってしまうと『帰れない!!』となりますのでご注意ください。

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とある港は水没していました。船を止めっぱなしにしておくと陸に乗り上げる事態となってしまいます。怖っ!!

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今日もスゲー波をスクープしてやるぜ!!と意気込んで我が家を出ましたが、今回ばかりは沿岸には近づくなとボクの遺伝子がエマージェンシーサイレンを鳴らしてきましたので、遠目からにしておきました。

怖かっただけです。

今回の17号は、気象庁予報では宮古島は強風域圏内の予報でしたが今日朝方に宮古島に接近、暴風域警報が発令されました。台風は時としてまるで生き物のように予想のつかない動きをするもの。

おかげで風、波ともに強まり明日の中止が決定してしまいました。ホテルで缶詰となってしまっている方たちのためにも早く出港出来るよう、海況経過観察をマメにしていきたいと思います。

前回台風16号通過後のエルニーニョ現象2016

前回、定点観察ポイントである『佐和田ラグーン』を訪れたのは9/10でした。それから12日。台風が来て水がかき混ぜられ水温低下に歓喜していましたが、その後の様子を見てきました。

9/10と9/22の定点観察比較

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ご覧いただいている通り、ダメージはかなり深刻な状態。9/10から台風最接近の9/16までにここまでダメージが深刻化したのか、または台風が来て水温2℃低下するもダメージは停滞することなく未だに日々進んでいるのか。

引き続き観察することでダメージは停滞しているのか進行しているのかはっきりしてくると思います。

今回は想像していた以上にダメージが深刻化していてかなりのショック。茶色の藻が生えてもう再生することのない、いわゆる『死サンゴ』がこんなに増えているとは。

まっさら綺麗な状態から観察している身としては、日々もの凄いスピードで死んでゆくサンゴを見るたび胸に刺さる想いです。どこまで、そしていつまでポイントとして使うかの線引きは正直難しいです。

『命の儚さと散り際の美しさ』をテーマにこのポイントを案内させてもらっていますが、そのテーマが『エルニーニョ現象2016惨劇』と変わってしまう前には引き際を作らなければならない。

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ポイントとしては使えなくなるかもしれないけれど、ランチタイムの休憩場所として通い続けて最後までこの様の行方を見届けようと想っています。

何もできないけれど、写真に残して伝えるくらいならボクでも出来る。そしてそれはあなたにも出来る。今この現状を体験出来なかった次の世代にバトンをこの渡すことが、今を生き潜る者としての務めなのだと思う。海に生きる者ならなおさらの事。

『あの場所はこんなに綺麗だったんだよ』と。

きっとその時の写真があれば、バトンは繋がっていくんじゃないかな。

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