台風17号がいよいよ宮古島近海に来てしまいます。今日はなんとか3DIVEできましたが、夕方無念のブレンズ陸揚げです。9月に入って2個目の台風。
最近は風向きが良かったのでポイント選び放題、さらに透明度が40mクラスの天国モードだっただけに!これから来られる方にも宮古島のポテンシャルを余すところなく感じて欲しかったと切に思っています。
これが9月の恐さですね。
明日から強風域に突入し、午後からは飛行機の遅延、欠航、条件付き運行等の影響が出そうです。BIGHOLIDAYは26、27日はオールクローズと決定させてもらいました。
来島予定の方は引き続き台風情報をご覧ください。 台風情報
呑気に飯食ってますけど少しは警戒してくれてもいいんじゃないかな。台風の時は息継ぎで水面まで上がるの大変そうだな。でもきっといらぬ心配ですね。だってカメですもの!
一の瀬ホールはある条件が揃うと宮古島三大ポイントを確実に超える
ゲストさまのポイントリクエストTOP3は魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池でどれもの凄い壮大なポイントなのです。
一方、一の瀬ホールというポイントはまだ行ったことがない方にリクエストされる事はほぼ皆無。マイナーなんです。名前も地味ですしね。サクラダファミリアとかだったら人気出たのに。。
そんな一の瀬ホールに潜入した事がある方に尋ね続けた結果、宮古島三大ポイントと並ぶリアクションを頂き、負けず劣らずという事がデータで出ています。(Totty調べ)
宮古島三大ポイントを凌駕するという条件の正体
普段から同格である一の瀬ホールは、そのある条件が満たされると確実にダントツTOPのインパクトと満足感を発揮していきます。
その条件とは
ある生物の群れが居着いた時。その容姿はまるで龍が如く!!
ファーストコンタクトは例外なく目を疑う事となります。度肝抜かれるどころか口から出てきそうにすらなります。その正体は『キンメモドキの群れ』
一の瀬ホールは秋口にこのキンメモドキが付く事が多いですが毎年付くわけではなく、2〜3年に一度と言ったところでしょうか。
さらに今年は当たり年のようで、数が例年の比ではありません。ここは日本なのか。海外行ったってこのシチュエーションは見られません。
一の瀬ホール、ノーマルバージョン、スペシャルバージョン比較
これは普段の一の瀬ホール。以前撮影したものです。ダイバーの大きさを見ればその巨大さがわかると思いますが高さ15mの大聖堂は伊達じゃない。これだけでも十分凄い。
そこにキンメモドキが大量に居着くと、とんでもない事になります。
今日のゲストさまが『ぶつかってきましたよ』と言っていたので「そんな馬鹿な〜」なんて思ったんですけど、そういえばボクも群れに突っ込んでた時、太ももを蹴られた感触があったので見てみると誰も近くにはいない。この密度ならもしかしたら有り得るのかもしれません。
ほぼ同じ場所からの写真です。これでだいたい群れ全体の2/3!縮尺が判りづらいと思いますので敢えて簡単なものに例えるなら、大型観光バス2台分そっくりそのままの大きさで群れています。ヤバいでしょ。
STAFFみっちゃんいわく、船上でゲストさまの帰りを待ってて上がってくるなり一人一人『スゲー!!!!!!!』と言ってハシゴを登ってくるようです。しかも全員。
このシーンに出逢えたら写真、動画でどう料理するか
これだけの規模の群れの全体を洞窟内で写すには難易度SSS。ます外付けストロボ2台で足りるかどうか。群れがギュッとまとまっていれば可能かもしれませんが、なんせ大型観光バス2台分なのでやはり難しいでしょう。
ボクは超広角大光量ワイドのライトを手持ちでトライしていますが、それでも自分一人の光源では足りませんので、同じライトを持った人に少し離れた場所でアシストしてもらえれば可能かもしれませんがちょっと現実的ではありません。
上の写真のように洞窟の出口を背景にしてノーストロボノーライトでシルエット撮りが全体を写すというミッションにおいては一番効果的かもしれません。
今しか見れない旬のものを大事に。
このキンメモドキはいずれいなくなります。徐々に数を減らすのか、ある日突然ゼロになるのかは年によって違うのでわかりません。ここ5日間で一の瀬ホールは三度潜りました。
仮にこのキンメモドキがいる期間中に1/2の選択を迫られたとします。選べるのは一つだけ。『リクエストの魔王の宮殿』か『旬の一の瀬ホール』の2択だったとします。
おそらく迷った末にボクは『旬の一の瀬ホール』を選択すると思います。この2択に限りリクエストに叶えることよりも、今しか見られない宮古島らしい地形とスペシャルトピックスの旬のコラボレーションであなたの期待と想像を超えた体験をしてもらいたいからです。
昨日いらしていた500本の経験のある方が『久しぶりに心が震えた』とお宿でおっしゃってくれていたそうです。有難い事。
そうなのです。BIGHOLIDAYというダイビングショップは、何よりも『あなたの心を震わせる事』を目標としています。
簡単な事ではないけれど、こんなに素敵な海があるのだからそれに挑み続けたいとスタッフ一同想っています。私たちのチャレンジがあなたの胸に響きますように。