ダイビング初心者の場合、ダイビングをするにあたり何が必要なのかわからない方も多いでしょう。
ダイビングをやっている人が身に着けているものの中にはマスクがありますが、ゴーグルとは違うのでしょうか?
そこで、ダイビングで使用するマスクとゴーグルの違いについて解説していきます。
■ゴーグルとマスクの違いとは?ダイビングではどちらを使う?
ゴーグルとマスクは「水中メガネ」という一つのくくりにすることで、同じ役割を持つ道具であると感じますが、実は大きな違いがあります。
ゴーグルは目を守るための道具です。
水泳をする際につける水中メガネはゴーグルで、バイクに乗る人が装着しているメガネもゴーグルと呼ばれます。
そして、ゴーグルとマスクの一番の違いは、なんと言ってもその形状です。
ゴーグルとマスクを比べるとレンズ部分の大きさが全く違います。
ゴーグルは目だけを覆うのに対し、マスクは目だけではなく鼻までを覆う大きなメガネになっています。
また、マスクはゴーグルと違い、シュノーケルがセットになっていることが多いです。
ゴーグルには鼻を覆う部分はありませんが、マスクは水中に潜ることを想定して作られているので、鼻が覆われた作りになっているのです。
そのため、水面で遊ぶ程度であればゴーグルの装着で問題ありませんが、ダイビングのように深く潜る場合はマスクを着用してください。
■なぜダイビングはマスクを使うのか
ダイビングではある程度深く、水圧のかかるところに潜るためゴーグルでは強度が足りません。
マスクは水深のある場所に潜るため、水圧に耐えられるよう強度を持たせています。
目に対しても水圧がかかるので、ダイビングではマスクブローと呼ばれる鼻から息を吐くことで圧を下げる行為を行う必要があります。
鼻が覆われていないゴーグルではこれを行うことができません。
ダイビングではシュノーケリング同様に口で呼吸をしますが、この時にゴーグルのように鼻が覆われていないと誤って鼻から水を吸い込んでしまう危険があります。
マスクは鼻まで覆われているため、鼻から水を吸い込むことはないでしょう。
しかし、ダイビングではマスクに髪の毛を巻き込んでしまいことや他の人のフィンが当たってしまうことでマスクの中に水が入ることがあります。
そうした突発的なトラブルを対処するために、ダイビングの必須スキルとしてマスク内にある水を抜くマスククリアとスキルもあります。
マスクの上を押さえ下方向に押し、少し上を向いてハミングするように鼻から息を吐くことで、マスク内の水を抜くことが可能です。
このスキルを使うには、鼻が覆われている必要があり、ゴーグルでは一度水が入ってくると水が抜けないので、ダイビングには適していないのです。
ダイビングの一番の魅力は水中世界を満喫することにあります。
競泳のようにスピードを競っているわけでないので、レンズを小さくする必要はなく、水中がよく見えるようにレンズが大きく作られています。
ゴーグルではレンズが小さく、ほぼ正面しか見えないため、マスクのように大きな視野が確保できないのでダイビングには使われないのです。
ゴーグルとマスクの違いについて解説してきました。
ダイビングにゴーグルではなくマスクを使う理由としては、
・グーグルでは水圧に耐える強度が足りない。
・圧を保つマスクブローができない。
・スノーケルがうまく使えない。
・水が入ったときに追い出すことができない。
・視野が狭く楽しめない。
というものが挙げられます。
ゴーグルは競泳用、マスクはダイビングやシュノーケリング用と使い道に違いがあります。
正しい用途で道具を利用することで安全委楽しくダイビングができるでしょう。