ダイビング初心者は潜行が上手くできないと悩む方が多くみられます。

潜行ができない主な理由は、BCやドライスーツの空気や息が抜け切れていない、ウエイト量が適切ではない、沈む際に大きく息を吸ってしまっていることなどが挙げられます。

原因が分かっていたとしても具体的にどうすれば上手くいくのか、上達するためのコツを知ることも大事です。

そこで今回は、潜行が上手くなるためのコツをご紹介していくので、ダイビングスキルを上げたい方は参考にしてみてください。

 

 

■適正なウエイト量を心掛ける

ダイビング 潜行

ダイビングは、ウエイトが少しでも異なると潜行しにくくなるため、適切なウエイト量の把握は上達する上でとても重要です。

では、適切なウエイト量を把握する方法を紹介しましょう。

 

①BCやドライスーツの全空気を抜く

②呼吸をして、目の位置が海面のくるようにウエイトを調整する

③さらにウエイトを2キロ足す

 

ウエイトを2キロプラスする理由は、タンク内の空気が減少した時の重さをカバーするためです。

タンク内の空気の減少に配慮せずウエイトを設定しているダイバーは少なくなく、足していない状態だと後半になると空気を抜いていても浮きやすくなってしまいます。

また、適切なウエイト量は使用する器材ごとに異なるため、レンタル品などを使う際はその都度適切な重さに調整しましょう。

 

 

■空気を出し切って潜行

ダイビング 潜行

適正なウエイト量にしても沈まない理由は、BCやドライスーツの空気を出し切っていない、または息の吐き方に問題があると考えられます。

沈まないからと、さらにウエイト量をプラスするのは事故の要因となるので避けてください。

それでは、空気を出し切るコツをご紹介しましょう。

 

・ダイビング前にBCとドライスーツの空気はしっかり排気する

BCの肩または腰には空気を排気するためのパルブがあり、ひもを引っ張るだけでエア抜きが可能です。

排気パルブが上を向いていないと空気が抜けきらないので注意してください。

ドライスーツは陸上の場合、ネックシールに前側から指を入れて前に向かって引っ張り、しゃがんでシールの位置を戻し、立ち上がると空気が抜けます。

完全に抜け切れていない可能性があるので、海に入ったら排気パルブを上にして、沈まないように脇をしめて肩を下げないように気を付けて抜いていきましょう。

体を垂直にした時、首の付け根あたりに空気が入っていなければ空気が抜けきった状態です。

 

・体を動かさずに長く息を吐き、吸うのは短く

潜行を開始したら体は動かさないようにしましょう。

体を動かすと息を吐ききれず、上手く沈めなくなってしまいます。

息はゆっくりと長く吐ききり、吸う時は一瞬と意識するとすんなり沈んでいきます。

肺に空気が入ってしまうと浮力により沈まないので、大きく呼吸するのは避けてください。

また、こまめな耳抜きが必要ですが、その際に浮いてしまうダイバーは少なくありません。

スムーズに耳抜きするためにも、練習を重ねてやり方をマスターしておくと浮上せずに行えるようになります。

 

 

■中性浮力を取れるように心掛ける

 

泳ぐ時は水平な姿勢を保つように心掛けてください。

フィンが下を向き、体が少し立っている状態は中性浮力が取れていない証拠です。

泳ぎの最中にフィンキックを止めた時、沈まず浮いていれば中性浮力が取れていることになります。

逆に沈んでしまうのは中性浮力が取れていないので、少しエアを足しましょう。

足し過ぎると浮上するので、その時は再度エア抜きをしてください。

 

 

安全に潜行するためには、正しいやり方でフィートファーストしていくことが大事です。

慣れないうちは上手く沈まないかもしれませんが、潜行の上達はコツを押さえて何度もトライし、感覚を掴んでいきましょう。

ご紹介したコツを参考に、自由に潜行できるダイバーを目指してください。

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