ダイビングやシュノーケリングを楽しむ時に、船で沖の方まで出ることもあるでしょう。
しかし、乗り物酔いをしやすい人だと沖に出るまでの道中で船酔いしてしまい、その後が楽しめないというケースも少なくありません。
そんな時に食べ物などで乗り物酔いを予防・解消していきましょう。
今回は船酔いの際に食べると良い、おすすめの食べ物をご紹介します。
■そもそもどうして船酔いしてしまうのか?
乗り物酔いの主な遠原因は乗り物による揺れなどを、体がバランスを取ろうと調節していることがうまくいかず、ストレスとなって酔ってしまいます。
中には車では酔わないのに、船酔いはしてしまうという方もいるでしょう。
車では加速、ブレーキの前後の揺れに対し、船は前後左右上下と様々な方向に揺れるためです。
揺れに対してバランスを調整しようと視覚や耳の奥にある内耳、筋肉などの組織からあらゆる情報が脳に送られます。
その情報の多さに脳が混乱すると大きなストレスを感じ、頭痛などの症状を引き起こしてしまうのです。
症状が進行すると副交感神経を刺激して吐き気などを催します。
つまり、「酔い」は揺れに対する体のストレス反応なのです。
■酔いを抑える食べ物
船酔いのメカニズムが理解できたところで、船酔いなどに効果的な食べ物をご紹介します。
携行しやすいものもあるので、酔いやすい人は酔い対策として持っておくと良いでしょう。
・チョコレートやキャンディ、ガム
血糖値を上げると脳が覚醒し、自律神経を安定させてくれます。
ガムを噛んで脳へ刺激を与えることは覚醒効果があり、船酔い対策に効果的です。
ただし、チョコレートは脂肪分が多いため、食べ過ぎると逆効果になってしまいます。
・ペパーミント
ペパーミントなどの清涼感のあるミントの香りは自律神経を安定させる働きがあり、さらにペパーミントティーには胃の不快感を抑える効果が期待できます。
・生姜
生姜には胃の粘膜を鎮める成分が含まれています。
胃のむかつきに対してダイレクトに働きかけます。
生姜をそのまま摂取するのが難しい場合はジンジャーティーなどにすると取りやすいでしょう。
・ワサビやトウガラシ
ワサビやトウガラシなどの辛さも自律神経を安定させてくれます。
胃に負担がかかってしまうため、大量に摂取するのはおすすめできません。
・梅干しやレモン
酸っぱいものは自律神経を刺激し、感覚を平常に戻す効果があります。
レモン味などはアメやガムなどに多いので簡単に摂取できます。
酔う前などではなく、酔い始めてからでも効果は期待できるでしょう。
・炭酸水
炭酸にはアルカリ成分が含まれており、そのアルカリ成分が自律神経を整えてくれると言われています。
フレーバーのついていない炭酸水を選ぶようにしましょう。
・裂きイカやスルメ
噛み応えがあり、ガム同様にたくさん噛むことで覚醒効果が期待できるので、船酔い対策に効果的です。
■食べ方に注意!
乗り物酔いをしない1つのポイントとして、船に乗る前の食事を軽めに取るというものがあります。
乗り物酔いは満腹時でも、空腹時でも起こります。
脂っこいものなどを避け、できるだけ消化の良いもの食べ、お腹が落ち着いた頃に船に乗るようにしましょう。
船酔いの時や事前に食べておくと良い食べ物についてご紹介してきました。
船酔いなのどの乗り物酔いの原因の中には「酔うかもしれない」という精神的なものや、睡眠不足などの体の不調もあります。
特定の食べ物が酔い止めの効果になるのは、食べ物の効果による科学的根拠もありますが、実際のところは効果を実感したことによる自己暗示という部分もあるようです。
中には科学的には全く効果のないものでも酔い止めになったケースがあります。
ダイビングで船酔いしやすい人は、自分に合った食べ物を選んでみましょう。