海の中では会話はもちろん、表情を読み取りが難しくなりますが、ハンドシグナルを覚えておくと水中でも意思疎通がしやすくなります。
また安全で楽しいダイビングを行うためにも、ハンドシグナルは欠かせません。
今回はダイビングの際に役立つハンドシグナルをご紹介します。
■ダイビングでのハンドシグナルの意味は?
水中では会話ができないため、ハンドシグナルでお互いにコミュニケーションを取ります。
集団でダイビングを行うため、水中でお互いの様子や気持ちを知るために欠かせないハンドシグナルは、緊急時のトラブルを相手に伝える際も役立ちます。
特に水中は陸上とは違い、急な変化にパニックを起こす場合があり、安全なダイビングを行うためには欠かせません。
充実したダイビングを行うためにも、ハンドシグナルを事前に覚えておき、しっかりと相手に伝えられるようにしましょう。
■ダイビングで役立つハンドシグナル10選
ダイビングの際のハンドシグナルは、お互いの気持ちや状況を知るためにも欠かせないコミュニケーションツールです。
共通のハンドシグナルを覚えておき、ダイビングを安全に楽しんでください。
①潜降
親指を下に向けて、動かすハンドシグナルは、「潜降」の意味です。
ポイントに全員が到着し、これからダイビングを始める際に使用されます。
バディを組んだ人同士、もしくはガイドが出したことを確認してからスタートします。
ダイビングの際には毎回使用するハンドシグナルです。
②OK
親指と人差し指をくっつけて、丸の形になるのが「OK」のハンドシグナルです。
日常的にも使用されるため、ダイビングの初心者でも簡単に使用できます。
また、頭の上で両手をくっつけて、大きな丸を作るのも同じ意味で使用されています。
③待って
手を広げて相手に手のひらを見せるのは「待って」のサインです。
異常を感じた場合やそのままで待っていて欲しい際に使用されるため、相手に待ってのサインをされたらその場で止まって次のサインを待ちましょう。
④問題発生
手のひらを下に向けたまま、中指を中心にひらひらと動かす場合は「問題発生」の意思表示です。
また胸の前で大きくバツを作る場合も同じ意味で使用されます。
このハンドシグナルに他のサインを加えて使用する場合が多くなり、耳が痛い場合は耳を指さすなど、問題がある部分と一緒に相手に意思を伝えます。
⑤エアが無くなった
手のひらを下に向けから、首の前で左右に動かすのは「エアが無くなった」ことを伝えるハンドシグナルです。
エアが切れてしまうと急に酸素が来なくなり、パニックになってしまうためハンドシグナルで伝えることが難しくなります。
定期的にエアの残量を確認すると安心です。
⑥耳抜きできない
急な水圧の変化で思うように耳抜きができない場合、耳を指さして「耳抜きできない」ことを伝えます。
少し待ってもらうためにも、自分の変化は早めに相手に伝えてください。
⑦このままを維持します
手を水平にしたまま左右に動かすのは、「このままを維持します」というハンドシグナルです。
深度を保ったまま移動する際に使用されます。
⑧危険
急なトラブルや非常事態が起こった際には、片手を上下に大きく振り下ろして「危険」のハンドシグナルを送ります。
緊急時に行われるため、必ず覚えておきましょう。
⑨エアの残量確認と伝える方法
エアの残量を聞かれた場合、数字は手の指で一桁ずつ相手に伝えます。
0は手をグーにして表します。
エアがレッドゾーンに達していた場合、こぶしで胸の中央を叩いて少ないことを相手に伝えてください。
⑩寒い
水中で体が冷えきって寒くなった場合、手はこぶしを握り両腕を胸の前でクロスして揺らし、「寒い」というサインを送ってみてください。
両腕をクロスして体をさする動きも、同じ意味で使用されています。
水中では会話の代わりにホワイトボードを使用して意思表示を行う場合もありますが、ハンドシグナルを知っておくと簡単に相手に気持ちを伝えられます。
また相手の気持ちや様子も理解できるので、ダイビングを行う前にハンドシグナルを学ぶとさらに楽しいダイビングができるでしょう。