ドライスーツなら水温が下がってもダイビングを楽しめるので、そろそろドライスーツデビューをしたいと考えているダイバーは多いでしょう。

実は、ウエットスーツに慣れたダイバーにとって、初めてのドライスーツは意外と着方が難しく戸惑う場合があります。

今回は、水温が下がり透明度の増す海を満喫するために身に付けたい、ドライスーツの正しい着方を伝授しましょう。

 

 

■ドライスーツとは

ドライスーツ

ドライスーツは完全防水仕様のダイビング用のスーツです。

体を濡らさずにダイビングを楽しめ、空気の層で保温するため着用すれば低い水温の海でも快適に潜れます。

 

・ドライスーツの特徴

ドライスーツの手首と首にはシール素材が使われていて、水がスーツ内に入らないようになっています。

ブーツ部分もスーツ一体型で、背中部分のファスナーも防水仕様です。

全身が海水で濡れるウエットスーツと違い、ドライスーツを着用したダイビングで海水につかる部分は顔と手先のみとなります。

そのため、ダイビング後に意外と面倒な着替え作業が楽な点でも快適と言えるでしょう。

また、体が冷えたり濡れたりすることで体力が奪われる心配がないので、ドライスーツでのダイビングは疲労感が少なくなります。

 

・着る季節は?

水温20℃を目安にドライスーツに切り替えると快適にダイビングを楽しめるでしょう。

海の水温は2か月遅れと言われており、関東エリア・伊豆などで4月後半から5月にかけての連休にダイビングを楽しみたい場合はドライスーツがおすすめです。

沖縄・宮古島エリアでも気温が低い1~3月の時期は海から出た後の防寒を考えるとドライスーツが便利でしょう。

もし快適なダイビングを楽しみたいなら、1年中ドライスーツを着用しても問題ありません。

 

・ドライスーツの価格は?

ウエットスーツと比較すると価格は高めです。

価格は、既成かフルオーダーか、素材の保温性・耐久性などによって異なるものの、相場は20~30万円となります。

ダイビングショップにはレンタルのドライスーツを用意しているところもあるので、上手に利用しましょう。

 

 

■ドライスーツの正しい着方

注意

ドライスーツは正しい着方をしないと水没する危険があります。

せっかくのドライスーツを着たのに水没してしまえば、快適に楽しめるはずのダイビングで寒い思いをする羽目になります。

残念な状況にならないためにも、しっかりドライスーツの着方を把握しましょう。

 

・ドライスーツを着る手順

着用する際には、以下の手順にしたがって確実な着方をします。

まず、インナースーツのトップス裾はボトムスに入れ、ボトムス裾はソックスに入れてください。

サスペンダー付きのドライスーツの場合、着用前にサスペンダーを外に出しておきましょう。

ドライスーツに片足ずつ足を入れて腰までスーツを上げてサスペンダーを肩に掛けます。

爪でドライスーツの内側にあるシールを傷つけないよう注意しながら、片腕ずつ腕を通します。

ネックシールを折り返し、頭をドライスーツに入れます。

背面のチャックはバディなどにチェックしてもらいながら確実に閉めてください。

水没のリスクを軽減するために、腕にはリストバンドを首にはネックバンドをすると安心です。

 

・ドライスーツの着方ポイント

ドライスーツの着方で多くの人が苦労するポイントは、やはり首と手首の部分でしょう。

首と手首の部分は、水が入り込まないようにシールされているため、スムーズに着るにはちょっとしたコツが必要です。

着る際には手首や首にパウダーをつけるとスムーズに着られるので試してみてください。

 

 

完全防水で潜るドライスーツでのダイビングは、慣れればとても快適です。

ドライスーツでのダイビングに初めてチャレンジするなら、事前に着方を把握しておくと実際に着用する際に慌てずに済むでしょう。

ぜひ、ドライスーツの正しい着方をマスターし、水温が下がり透明度の増した美しい海の世界を堪能してみてください。