この記事のまとめ

宮古島の7月は、水温29℃前後、気温29〜32℃。真夏の光が強く、ホールやアーチに差し込む光を楽しみやすい月です。2022〜2025年のダイビング記録では伊良部島方面50%、下地島方面38%、八重干瀬方面8%でした。

南からの季節風が強いため、下地島方面よりもL字アーチ、クロスホール、Wアーチなど伊良部島方面の地形が中心になりやすい傾向があります。台風がなければ海は良い日も多いですが、旅程には余裕を持たせると安心です。

この記事では、水温・服装・気象データ・よく登場するポイント・予約前の注意点を、月別に比較しながら整理します。初めて宮古島で潜る方も、地形狙いで再訪する方も、旅行時期を決める前の判断材料として使える内容です。

最終更新: 2026-05-17

7月が「伊良部島方面と真夏の光」を楽しめる月な理由

7月の宮古島をひとことで言うと、伊良部島方面の地形と、真夏の強い光が重なる月です。

6月から続く南〜南西の季節風の影響で、7月前半は伊良部島方面に入りやすい日が多くなります。南側に面している下地島方面は波が立ちやすく、魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの宮古島三大ポイントへ行けない日もあります。

一方で、伊良部島方面にはL字アーチ、クロスホール、Wアーチ、沈船イラブ、白鳥ドームなど、夏の光と相性が良いポイントがあります。太陽高度が高く、晴れの日が多い7月は、ホールやアーチに入る光がかなり強くなります。

BIGHOLIDAYの過去4年(2022〜2025年)の実績では、7月は伊良部島方面50%、下地島方面38%、八重干瀬方面8%、狩俣方面3%、南岸他1%。伊良部島方面がもっとも多く、さらに海況が落ち着くタイミングでは下地島方面や八重干瀬方面も選択肢に入ります。

7月は「どこへでも行ける」と決めつける月ではありません。前半は南風の影響を見て伊良部島方面、後半は海況が落ち着けば下地島方面や遠征も視野に入る。そう考えると、7月の良さが見えやすくなります。

データで見る7月の宮古島ダイビング傾向

下の表は、2022〜2025年のダイビング記録を月別に整理したものです。エリアの割合と、よく登場するポイントの出現率を見ると、7月にどの海域を狙いやすいかが分かりやすくなります。

7月のエリア傾向

エリア 割合 読み取り方
伊良部島方面 50% 南風が強い時期に入りやすい
下地島方面 38% 南風の日は行けないこともある
八重干瀬方面 8% 穏やかな海況の日に候補へ入る
狩俣方面 3% 台風うねりや荒天時の代替候補になりやすい
南岸ほか 1% 海況に応じて選択肢に入る

7月によく登場するポイント

ポイント ダイビング日数に対する出現率 狙い方の目安
L字アーチ 29.7% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補
クロスホール 27.7% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補
Wアーチ 26.7% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補
沈船(伊良部) 23.8% 海況とチームスキルを見て選ばれる候補
スネークホール 21.8% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補

この数字は「必ず行ける」という意味ではありません。実際のポイント選択は、風向き、波、うねり、潮、チームのスキルを見て当日に判断します。旅行計画では、行きたいポイントがあるほど2〜3日のダイビング日を確保しておくと狙いやすくなります。

7月に狙いたいポイント

宮古島 伊良部島 下地島 ダイビングポイント位置図
伊良部島・下地島周辺の代表的なダイビングポイント位置図。魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの位置関係を確認できます。

ここからは、7月の海況・透明度・難易度を踏まえた狙い方です。よく潜るポイントだけが正解ではなく、その日の風、波、ゲストの経験本数、チーム全体のスキルで選び方は変わります。

L字アーチ

L字アーチ 宮古島ダイビング

7月によく潜りに行く、伊良部島方面の外洋寄りの地形ポイントです。

大きなアーチを見上げるスケール感があり、真夏の明るい海では抜け感も出やすくなります。ロウニンアジなどの大物が絡むこともあり、伊良部島方面らしいダイナミックさを楽しめます。

水深が深くなりやすいため、経験本数や当日の流れを見て判断します。7月に伊良部島方面の地形をしっかり楽しみたい方には、候補に入りやすいポイントです。

クロスホール

クロスホール 宮古島ダイビング

7月によく潜りに行く、伊良部島方面のホール系ポイントです。

天井の開口部から光が入り、ホール内に青い光が落ちる地形ポイントです。7月は太陽高度が高く、晴れた日は光が強く入りやすいため、ホール系ポイントとの相性がかなり良くなります。

下地島方面が南風で使いにくい日でも、伊良部島方面で本格的な地形を楽しめるのがクロスホールの強みです。中性浮力を意識しながら、光と地形をゆっくり楽しむポイントです。

Wアーチ

Wアーチ 宮古島ダイビング

7月によく潜りに行く、伊良部島方面のアーチ系ポイントです。

2つのアーチが重なる地形で、比較的浅めに楽しめるのが魅力です。水温が高く、明るい7月は、ゆっくり写真を撮りながら楽しみやすいポイントです。

クロスホールやL字アーチと組み合わせると、伊良部島方面の地形をバランスよく楽しめます。地形を攻めすぎず、真夏の明るい海を味わいたい時にも相性が良いポイントです。

気象データ

7月は、宮古島が真夏に入る月です。下の表では、気象庁・宮古島地方気象台の平年値(1991〜2020年)と、ダイビング時の水温目安を月別に並べています。7月だけを見るのではなく、年間の中でどのくらい気温・水温・日照時間が変わる月なのかを比較できます。日照時間が多ければ晴れの日が多く、少なければ曇りの日が多いことがわかります。

平均気温 水温目安 降水量 日照時間
1月 18.3℃ 22℃前後 131mm 83時間
2月 18.6℃ 21℃前後 120mm 86時間
3月 20.1℃ 22℃前後 131mm 111時間
4月 22.8℃ 23℃前後 150mm 131時間
5月 25.0℃ 25℃前後 207mm 148時間
6月 27.7℃ 27℃前後 210mm 179時間
7月 28.9℃ 29℃前後 141mm 243時間
8月 28.6℃ 29℃前後 234mm 218時間
9月 27.6℃ 29℃前後 254mm 189時間
10月 25.5℃ 27℃前後 189mm 162時間
11月 23.1℃ 25℃前後 148mm 118時間
12月 20.0℃ 23℃前後 131mm 93時間

7月は日照時間が長く、海の中もかなり明るくなります。光が入るホールやアーチ系ポイントを狙うには、年間でもかなり相性の良い月です。

水温・ウェットスーツ・船上装備

7月の水温は29℃前後。年間でもかなり高い水温帯です。

条件 推奨装備
標準 3mmウェット
寒がりの方 5mmウェット
暑がりの方 3mmまたはシーガル
船上 ラッシュガード・帽子・日焼け止め
陸上 半袖・短パン・サンダル

7月はダイビング後に寒さを感じるより、船上での日差し対策が重要です。水分補給、日焼け止め、帽子、ラッシュガードを用意しておくと安心です。

透明度の目安

7月は、台風やうねりの影響がなければ透明度も高く、真夏の光と合わせて水中がかなり明るく見えます。

項目 目安
透明度 25〜35m
年間傾向 高め
相性が良い撮影 ワイド・地形・ホール・アーチ・光

7月は、同じ地形ポイントでも冬とは印象が変わります。透明度だけでなく、光量が強いことでホールやアーチの輪郭がはっきり出やすくなります。

海の生物カレンダー

7月は、水温が高く、魚影も夏らしくなります。地形に加えて、小魚の群れや回遊魚も楽しみやすい月です。

生物 主なポイント 遭遇傾向
スカシテンジクダイ・キンメモドキ 沈船イラブ・砂地系ポイント
Wアーチ・伊良部島周辺 中〜高
ロウニンアジ L字アーチ周辺
回遊魚 伊良部島外洋・八重干瀬方面

7月は真夏の明るい地形に、生物の動きが加わります。ワイドで撮りたい方にも、地形と生物を両方楽しみたい方にも相性が良い月です。

海況の特徴

7月は、前半と後半で海況の見方が変わります。

前半は、6月から続く南からの季節風の影響で、伊良部島方面がメインになりやすい時期です。南側に面している下地島方面は波が立ちやすく、宮古島三大ポイントへ行けない日もあります。

後半に風が落ち着くと、下地島方面や八重干瀬方面も選択肢に入りやすくなります。BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績でも、7月は伊良部島方面50%、下地島方面38%、八重干瀬方面8%、狩俣方面3%、南岸他1%と、複数エリアに分かれています。

魔王の宮殿やアントニオガウディを狙う場合も、7月前半は南風の影響を受けやすい点に注意が必要です。下地島方面の人気ポイントを狙うなら、2〜3日のダイビング日を取る方がチャンスを作りやすくなります。

ショップ選びで変わるポイント選択

7月は、海況の影響で多くのショップが伊良部島方面を選びやすい月です。

ただし、同じ伊良部島方面でも、L字アーチやクロスホールのような地形を狙うのか、穏やかなポイントでのんびり潜るのかはショップごとに違います。7月後半に海況が落ち着いた時、下地島方面や八重干瀬方面まで選択肢に入れられるかも差が出ます。

7月にショップを選ぶ時は、「南風の日に伊良部島方面でどんな地形ポイントを組めるか」「海況が良い日に複数エリアへ展開できるか」を見るのがおすすめです。

台風リスク

7月は台風シーズンに入る月です。台風が来なければ海はかなり良い一方で、台風やうねりが入ると日程に影響が出ます。

接近数 影響日数
2023 0 0
2024 0 0
2025 0 0

近年の7月は台風影響が出ていない年もありますが、台風シーズンであることは変わりません。旅行日程には余裕を持ち、台風が発生した場合の変更も考えておくと安心です。

出航中止リスク

7月の出航中止リスクは低〜中程度です。主な要因は、台風、台風うねり、前線や季節風による強風です。

出航中止リスク 中止日数の目安 主な原因
低〜中 2〜3日 台風・台風うねり・季節風

前線が宮古島を通過するタイミングでは、急に15m前後の風が吹き、波の高さが5mに達することもあります。前線が通過する日は中止になることが多く、前線通過後の2日目あたりから潜れるようになるケースがあります。

7月は台風がなければ海況が良い日も多い月です。2〜3日のダイビング日を確保しておくと、伊良部島方面、下地島方面、八重干瀬方面のどこかに当たる可能性を作りやすくなります。

混雑度・予約の取りやすさ

7月は、前半と後半で混雑が変わります。前半はまだ比較的動きやすい日がありますが、海の日連休以降は夏休みの動きが強くなります。

項目 目安
混雑度 前半は普通、後半は混みやすい
予約 後半は早めの予約がおすすめ
注意点 海の日連休〜夏休みは航空券・宿も動きやすい

狙い目は7月前半です。真夏の海を楽しみつつ、後半の混雑と価格上昇を避けやすくなります。

航空券のシーズナリティ

7月の航空券は、前半と後半でかなり変わります。

項目 目安
JAL 前半はやや高い、後半は高い
ANA 前半はやや高い、後半は高い
傾向 海の日連休以降は上がりやすい

海の条件だけで見ると7月はとても良い月ですが、後半は夏休み料金に入りやすくなります。コスパ重視なら7月前半、エリアの広がりを狙うなら海況が落ち着きやすい後半も候補になります。

7月の宮古島ダイビングはこんな人におすすめ

タイプ 相性
伊良部島方面の地形を楽しみたい かなりおすすめ
真夏の光が入るホール・アーチを見たい かなりおすすめ
水温が高い時期に潜りたい おすすめ
下地島・八重干瀬も含めて狙いたい 日程に余裕があるとおすすめ
料金を抑えたい 7月前半が狙い目

7月は、伊良部島方面を軸にしながら、海況が合えば下地島方面や八重干瀬方面も見えてくる月です。ポイントにこだわるなら、2〜3日のダイビング日を取ると計画しやすくなります。

よくある質問

7月はどのエリアに潜ることが多いですか?

BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績では、伊良部島方面50%、下地島方面38%、八重干瀬方面8%、狩俣方面3%、南岸他1%です。南風の影響で、伊良部島方面のポイントへ行く日が多くなります。

7月に魔王の宮殿やアントニオガウディへ行けますか?

行ける日もあります。ただし、南風が強い日は下地島方面が荒れやすいため、特に前半は伊良部島方面が中心になりやすいです。下地島方面を狙うなら、2〜3日のダイビング日を取るのがおすすめです。

7月のウェットスーツは何mmがいいですか?

水温は29℃前後です。3mmウェットが基本で、寒がりの方は5mmも選択肢になります。船上では日差し対策を優先してください。

7月は台風が心配ですか?

台風シーズンには入っています。台風が来なければ海はかなり良い月ですが、台風やうねりが入ると中止になる日があります。旅行日程には余裕を持つと安心です。

予約前にあわせて読みたい記事


Totty - BIGHOLIDAYオーナーガイド

Totty — BIGHOLIDAYオーナーガイド

宮古島在住21年(2005年〜)。ファンダイビング専門。宮古島3大ポイント年間150回以上セレクト、宮古島での潜水回数は約2万本。YouTube「Totty / scuba diving」(登録者1.2万人)で宮古島のダイビング情報を発信中。

2023年〜 マリンダイビング大賞 3年連続入賞中。
2023年 海上保安庁長官賞 受賞(海難救助の功績)
2025年 宮古島初のマンタステーション発見者