現在梅雨の中休みで、すなわち夏真っ盛りでティダかんかん、熱気むんむん、セミみんみん、からの汗だくだく店主のトッティです。宮古島最高!!
ボクは今日から夏用2mmウエットスーツでるんるんダイビング!やっと気温も水温も南国らしい海がやってきました。
ついにサシバのオブジェも飛び立つんじゃないかというくらい空も海も青くて広い!そろそろHOLIDAYランチデザートにスイカが投入される季節。これから来島される方は日焼け止めは必須ですね。お忘れなく!
2015年以前の宮古島イルカ事情
2015年を境に宮古島のイルカ事情は大きく状況が変わってきています。宮古島で会えるイルカは相変わらず『シワハイルカ』という種類で、海外では遊んでくれない種だそうで、以前海外の研究者から『これは大変貴重な体験と写真だ。』とメールを頂いた事がありました。
写真は2015年のもの
2015年以前のイルカ遭遇率と遊んでくれるチャンスは?
ずばり年に0回〜4回程度でかなり少ないチャンス。0回の年だって珍しくないくらい。ただ遭遇出来さえすれば、かなり高確率で水中ランデブーが成立していました。年に4回遭遇して4回泳げた年もあったくらい。
ただイルカに遊びモードを促さないと、そっけなく泳いで行ってしまう事がのちに分かり、遊びスイッチを探して試行錯誤した末に高確率で泳げるようになりました。
2016年以降の宮古島イルカ事情
さあ、ここからは今日撮れたての写真と共にお送りしていきます。前回6月2日に池間島周辺で目撃して以来、場所を移して伊良部島近海で毎日のようにイルカが出没中。同じ群れだと思われます。最近の傾向は一度出たら数日間続けて目撃する事も珍しくない。
という事で2015年以前の遭遇率は年に0回〜4回程度だったのに、どういう事??
2016年以降のイルカ遭遇率は?
ここ2年は年間遭遇回数20回以上!今年はまだ5月にしてすでに8回目。なんせ一度出たら複数日見れるのですから。滞在中2回見れたゲストさまもいるくらいで以前は考えられなかった。
以前の定説は『2日続けては絶対出ない』とされていたくらいです。
なぜこんなに遭遇率&遭遇回数が上がったのか
理由は”子育て中”だから。
肉眼でも小さな子イルカが群れに混じっているのが確認できます。イルカはオス集団とメス集団に別れて行動しますが、子イルカのうちはメス集団に混じって生活しています。
メス集団は子イルカが混じっていると外敵に敏感になるようで、機嫌の良い時こそ船首に集まってボートと並走してくれますが、私たちが入水しても警戒して遊んでくれる事はありません。ここ2年間はイルカと水中でしっかり遊べたという話はBIGHOLIDAYだけではなく、宮古島の他ショップでも無いようです。
そして以下の理由はハワイのドルフィンスイムツアーに参加した時にガイドに教わった事なのですが、メス集団は朝方に餌場でハンティングを行い、日中は島沿岸で寝ている模様。つまり島沿岸によく寝に来ているので、ここ2年間は遭遇率が格段に上がったようです。
イルカは右脳左脳をうまく使い、片脳で寝ながら方脳で活動する習性があり、そのため寝ている時のイルカはボートで近づいても反応が悪く、潜って姿を消して、しばらくして息継ぎのため水面にまた姿を表す。そしてグルグルと同じエリアを息継ぎと潜りを繰り返しながらのんびり回遊します。
ハワイで見た”寝てるイルカ”と全く同じ行動パターン。なるほど。寝ているイルカに遊んでもらっているのね。
まとめ
今年も年間20回以上は見られるペースですが、子育て&寝ている為、しばらく水中ランデブーはお預けとなりそうです。
イルカと一緒に泳ぐ体験は誰にとっても”夢”ですが、その夢は今はまだ叶いにくいとしても、よりたくさんのゲストさまが宮古島でイルカに遭遇出来る事は、宮古島の海を案内する側の人間にとっては至上の喜び。
近々、もし幸運な事にあなたがブレンズに乗船している時にイルカが出たら、どうぞカメラを持って船首エリアで思う存分、見て撮って楽しんでください。
そしてこの子らと一緒に泳げるのはきっともう少し先になりそう。誰にとっても”夢”のような体験だけど、しかるべき場所でダイビングを続けてさえいれば誰にだって可能性はある。
あなたの夢が、いつか叶いますように。