魅惑の宮古島島尻(しまじり)マングローブ
うだうだしてた台風21号はやっと加速をはじめ、宮古島からはどんどん遠のき、影響もようやく終息の方向へ向っています!
写真のヒメシオマネキのように明日からそろりそろりとボートで出航、様子見です。それにしても長かった。。。みなさん、懲りずにまたの来島お待ちしていますね。こんちくしょー!!!という事で今日はマングローブに生きる生物3部作シリーズの最終章、主人公はヒメシオマネキでお送りしていきます!
宮古島のマングローブ=ヒメシオマネキ
背中にターコイズをあしらったこれまたフォトジェニックなやつ。またしても泥地の宝石箱や~!島尻マングローブでは昨日のベニシオマネキと領土を二分するくらいたくさんいます。
ある程度はテリトリーを決めているのか、川をはさんで手前がベニ、奥がヒメという感じで昨日はベニに興奮しすぎてヒメの存在には気が付かないというボクの盲目ぶり。水中でもビッグトピックスに興奮してすぐとなりにいるスーパートピックスに気が付かない陸上も水中も生物観察は通じるものが多いですね。反省。。。
ヒメシオマネキ=謎の行動=
しばらく見てるとオスがメスに近づいていきましたので『まさかの交尾か!!!』と、通い始めて数日でもう決定的瞬間を目の当りに出来るのかという胸の躍動感を抑え、その瞬間を逃すまいと平常心を保つのにボクは必死でした。
あれ?なんかちがう。。。ネットで見てると交尾は向かい合う感じで猛烈に愛し合ってる感じでしたが、後ろから・・・?
さてはこのオスはバックが好きなんだな。野性的じゃないか!とヨコシマな眼差しで彼らを見ていると・・・
ヒメシオマネキの喧嘩
メッチャ嫌がってるし~!3枚目の写真からご確認ください。
メスを大きなハサミを盾にどんどん巣穴の方へ追いやり、その巣穴の真上に連れてきたところで、4枚目の写真のように背中をぎゅうぎゅう押して、さらにはなかなかメスが諦めないので上の写真の通りスリーパーホールド!!!ただの喧嘩や~ん
こやつらの巣穴はかなり密集してるのですがそれでも結構な割合で喧嘩してます。。。こんな派手な喧嘩はある意味貴重ですが、交尾が見たかった。(←変な意味じゃありません)で結末は・・・
交接産卵時期はまだなのか
か弱いレディを力任せに巣穴においやるイケてないオスというストーリーでした。やっぱり水中と同じで春先くらいが交接産卵シーズンなのかな~。しかしまあ、マングローブのほとりで大人一人、大興奮でした!
という事で明日から海が続きますので、とりあえずエピソード・オブ・マングローブはこれにて終了ですがまだまだ面白いネタはもりだくさん!
魚やカニの他にもそれらを捕食するべく狙う鳥たちや、もちろんマングローブ自身も宮古島で見られるのは4種類もあってさまざまな育ち方、種の残し方や縄張り争い、などなどドラマは無限です!!
さらに冬のOFFシーズンにはマングローブのほとりからエントリーしてマングローブin水中世界まで行ってしまおうかと計画中です。というワケでこれからゲストさまのいない日にはエピソード・オブ・マングローブの続編シリーズでいこうと思います!ふふふ。
来年にはBIGHOLIDAYのダイビングメニューにマングローブダイブが加わっているかもしれませんよ。乞うご期待です!そんなわけで明日は久々!ひっさびさにボートで出航です!!!フラストレーションを大爆発させてきたいと思います
ではまた明日!