「ダイビングをしていて偶然、野生のイルカに遭遇する」という、ダイバーにとって非常に嬉しい出来事が起こることもありますが、実際にはなかなか出くわさないのが現実です。

ならばいっそのこと、こちらから会いに行ってみませんか?

海外まで行かないと野生のイルカには会えないと思う方も多いかもしれませんが、実は日本国内でも野生のイルカと出会えるダイビングスポットが存在します。

今回はイルカと泳ぐのも夢じゃない、野生のイルカに出会えるおすすめスポットをご紹介しましょう。

 

 

■御蔵島(東京都)

イルカ

約130頭のミナミハンドウイルカが生息する御蔵島は、ドルフィンスイムツアーなども多く組まれる人気のスポットです。

潜ってしばらく待つと好奇心旺盛なイルカたちが集まってきます。

人に慣れた様子のイルカたちは驚くほど近くまでやってくるので、高確率で一緒に泳げるでしょう。

自然豊かな御蔵島は、絶滅の危機に瀕したオオミズナギドリの世界最大の営巣地でもあります。

島の自然を楽しめ、オオミズナギドリを見に行くツアーなども開催されているので、興味のある方はそちらのツアーにもぜひ参加してみてください。

 

 

■利島(東京都)

 

利島には御蔵島から移り住んだ20頭ほどのイルカたちが周辺で暮らしています。

頭数に差があるので利島ではイルカに遭遇しにくいかと思われがちですが、利島は島が小さいのでイルカを見つけやすく、遭遇率は御蔵島と変わりません。

しかも、御蔵島に比べ利島の方が海況も安定しやすく、潜りやすいので初心者でも安心してドルフィンスイムを楽しめます。

ただし、御蔵島のような森の中を散策できる島内観光やガイド付きのツアーなどは用意されてないので注意が必要です。

 

 

■小笠原諸島(東京都)

 

大小30ほどの島々からなる小笠原諸島は1年中イルカを見られますが、他にもホエールウォッチングなどのツアーも人気で、様々な生物との出会いや豊かな自然を楽しめる人気のスポットです。

小笠原諸島の父島・母島・ケータ列島など島の周りにはミナミハンドウイルカやハシナガイルカが生息しており、1年中ドルフィンスイムが楽しめます。

御蔵島や利島にも生息しているミナミハンドウイルカは人懐っこく一緒に泳いでくれることも多いですが、ミナミハンドウイルカに比べ少し小さめでスマートなハシナガイルカは、人と泳ぐより船と競争したり得意のジャンプで遊んだりする方が好きなようです。

 

 

■宮古島(沖縄県)

 

遭遇率が不安定ですが、宮古島にも野生のイルカはいます。

小笠原諸島にも生息するハシナガイルカとシワハイルカの2種類に出会えますが、遭遇率は本当に低く、運が良ければという程度です。

また、人懐っこいミナミハンドウイルカとは違い人と一緒に泳いでくれたりはしないので、遭遇したら船上から見守ることになります。

それでも、船のすぐそばまで寄ってきてジャンプしたり船と一緒に泳いだりと、嬉しそうに遊ぶイルカを間近で見られるので、とても楽しい時間を過ごせるでしょう。

 

 

■イルカと泳ぐ際に注意したいこと

イルカ

人懐こく好奇心旺盛なイルカはとても近くまで寄ってきてくれたりしますが、あくまで野生動物なので、どんなにフレンドリーに思えても体に触ったり餌付けするなどの行為は厳禁です。

イルカの機嫌を損ねて攻撃的な行動を起こされ、ドルフィンスイム自体ができなくなる可能性もあるので行動には気を付けましょう。

他にも、スクーバダイビングはしない、撮影時にフラッシュは使わないなど、様々なルールがあるので必ずガイドの指示に従ってください。

また、イルカを見つけても決して追いかけたりしてはいけません。

水中で待っていれば興味を持ったイルカが近寄ってきてくれるので辛抱強く待ちましょう。

 

 

今回は日本国内で野生のイルカに出会えるおすすめスポットをご紹介しました。

野生のイルカと間近で触れ合いたいという方は、今回ご紹介したスポットで行われているツアーなどにぜひ参加してみましょう。