この記事のまとめ
宮古島の2月は、水温21℃前後で年間でも冷たい時期ですが、冬の透明度が高く、下地島方面の地形とマンタを同時に意識しやすい月です。2022〜2025年のダイビング記録では下地島方面が84%でした。
アントニオガウディ、魔王の宮殿、中の島チャネルなど冬の地形ポイントに加え、海況が合えばマンタホスピタルも候補になります。ただし冬季休業や前線通過の影響があるため、営業状況と複数日の旅程を確認しておくと安心です。
この記事では、水温・服装・気象データ・よく登場するポイント・予約前の注意点を、月別に比較しながら整理します。初めて宮古島で潜る方も、地形狙いで再訪する方も、旅行時期を決める前の判断材料として使える内容です。
最終更新: 2026-05-17
2月が「マンタと冬の地形」を狙える月な理由
2月の宮古島をひとことで言うと、冬の透明度とマンタのチャンスが重なる月です。
海況は1月に続き、北〜北東の風が吹きやすい時期です。北風の日は下地島方面を選びやすく、宮古島を代表する地形ポイントを組み立てやすくなります。
BIGHOLIDAYの過去4年(2022〜2025年)の実績では、2月は下地島方面84%。1月ほど下地島に集中しきる月ではありませんが、冬の地形ポイントが中心になる傾向ははっきり出ています。
2月のもうひとつの特徴がマンタです。宮古島のマンタシーズンは12〜3月で、ベストは1〜2月。BIGHOLIDAYが発見したマンタホスピタルでは、水深25mのクリーニングステーションでマンタを待つスタイルになります。
ただし、マンタは必ず見られる生き物ではありません。海況、風向き、ポイントへ向かえるかどうか、マンタ側の動きによって変わります。2月の記事では「マンタが確約される月」ではなく、マンタのチャンスと冬の地形が同時に狙える月として考えるのが現実的です。
データで見る2月の宮古島ダイビング傾向
下の表は、2022〜2025年のダイビング記録を月別に整理したものです。エリアの割合と、よく登場するポイントの出現率を見ると、2月にどの海域を狙いやすいかが分かりやすくなります。
2月のエリア傾向
| エリア | 割合 | 読み取り方 |
|---|---|---|
| 下地島方面 | 84% | 北寄りの風で地形ポイントを狙いやすい傾向 |
| 伊良部島方面ほか | 16% | 海況やショップ方針で組み合わせやすい |
2月によく登場するポイント
| ポイント | ダイビング日数に対する出現率 | 狙い方の目安 |
|---|---|---|
| アントニオガウディ | 34.8% | 下地島方面を狙いやすい時期 |
| 魔王の宮殿 | 28.3% | 下地島方面を狙いやすい時期 |
| 中の島チャネル | 21.7% | 下地島方面の地形候補として入りやすい |
| 35ホール | 19.6% | 下地島方面の地形候補として入りやすい |
| マリンレイク | 19.6% | 下地島方面の地形候補として入りやすい |
この数字は「必ず行ける」という意味ではありません。実際のポイント選択は、風向き、波、うねり、潮、チームのスキルを見て当日に判断します。旅行計画では、行きたいポイントがあるほど2〜3日のダイビング日を確保しておくと狙いやすくなります。
2月に狙いたいポイント

ここからは、2月の海況・透明度・難易度を踏まえた狙い方です。よく潜るポイントだけが正解ではなく、その日の風、波、ゲストの経験本数、チーム全体のスキルで選び方は変わります。
マンタホスピタル

2月に狙いたい大きなテーマがマンタです。
BIGHOLIDAYが発見したマンタホスピタルは、池間島方面にあるマンタのクリーニングステーションです。水深25mの根で、ダイバーはマンタを追いかけるのではなく、ルールを守って待つスタイルになります。
マンタ鑑賞では、着底する、追いかけない、触らない、正面や上を泳がない、頭上通過時に泡を上げない、ストロボやライトを使わないなど、マンタにストレスをかけない行動が大前提です。
2月はマンタのチャンスが高まる月ですが、海況によって池間島方面へ向かえない日もあります。マンタだけに絞りすぎず、下地島の地形も含めて旅程を組むのがおすすめです。
アントニオガウディ

2月によく潜りに行く、下地島方面を代表する地形ポイントです。
複雑に折り重なるアーチ構造は、太陽光の有無だけに左右されません。冬の透明度が高い水で見ると、アーチの奥行きや立体感がかなり際立ちます。
水深が深く、難易度も高いポイントなので、経験本数やスキルに合わせた判断が必要です。アントニオガウディを狙うなら、1日だけに絞るより、2〜3日のダイビング日を取る方が現実的です。
魔王の宮殿

宮古島を代表する地形ポイント。2月も下地島方面で狙いたいポイントのひとつです。
晴れた日の光はもちろん魅力ですが、2月の魔王は透明度の高さも大きな魅力です。水が澄むことで、入口から奥へ進む時の暗さ、部屋の広がり、出口の青の抜け方がよりはっきり出ます。
中性浮力、耳抜き、エア管理に不安がある場合は、無理に狙うより、その日のコンディションに合う別ポイントを選ぶ方が満足度は上がります。
中の島チャネル

2月によく潜りに行く、下地島方面の定番ポイントです。
地形の楽しさと潜りやすさのバランスがよく、強い地形ポイントに行く前のチェックダイブにも使いやすいポイントです。冬の透明度が上がると、アーチやクレバスの抜け感がきれいに出ます。
2月は水温が低く、船上も冷えやすい月です。1本目に中の島チャネルのような潜りやすいポイントで体の状態や器材の調子を確認できると、その後の地形ポイントも組み立てやすくなります。
気象データ
2月は宮古島の中でも水温が最も低い時期です。下の表では、気象庁・宮古島地方気象台の平年値(1991〜2020年)と、ダイビング時の水温目安を月別に並べています。2月だけを見るのではなく、年間の中でどのくらい寒く、日照時間が短い月なのかを比較できます。日照時間が多ければ晴れの日が多く、少なければ曇りの日が多いことがわかります。
| 月 | 平均気温 | 水温目安 | 降水量 | 日照時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 18.3℃ | 22℃前後 | 131mm | 83時間 |
| 2月 | 18.6℃ | 21℃前後 | 120mm | 86時間 |
| 3月 | 20.1℃ | 22℃前後 | 131mm | 111時間 |
| 4月 | 22.8℃ | 23℃前後 | 150mm | 131時間 |
| 5月 | 25.0℃ | 25℃前後 | 207mm | 148時間 |
| 6月 | 27.7℃ | 27℃前後 | 210mm | 179時間 |
| 7月 | 28.9℃ | 29℃前後 | 141mm | 243時間 |
| 8月 | 28.6℃ | 29℃前後 | 234mm | 218時間 |
| 9月 | 27.6℃ | 29℃前後 | 254mm | 189時間 |
| 10月 | 25.5℃ | 27℃前後 | 189mm | 162時間 |
| 11月 | 23.1℃ | 25℃前後 | 148mm | 118時間 |
| 12月 | 20.0℃ | 23℃前後 | 131mm | 93時間 |
2月は平均気温だけを見ると1月と大きく変わりませんが、水温はさらに低く感じやすい月です。水中そのものより、ダイビング後に濡れた体で受ける北風が冷えにつながります。
水温・ウェットスーツ・船上装備
2月の水温は21℃前後。宮古島の年間の中でも、最も冷たく感じやすい時期です。
| 条件 | 推奨装備 |
|---|---|
| 最も快適 | ドライスーツ |
| 十分快適 | ロクハン |
| 多くの方が選択 | 5mmウェット+フードベスト |
| 船上防寒 | ボートコート |
| 追加防寒 | 防風帽子・ネックウォーマー |
ドライスーツを自前で持っている方には、2月はドライスーツもおすすめです。ロクハンでも十分に快適に潜れます。5mmウェットスーツの場合は、フードベストやボートコートをしっかり使う前提で考えてください。
BIGHOLIDAYではドライスーツのレンタルはありません。ドライスーツを使いたい方は、自前のものを持参してください。
陸上は東京の12月〜1月くらいの服装をイメージすると近いです。朝晩は軽めのダウンやフリース、風が強い日はウインドブレーカーがあると安心です。
透明度の目安
2月は、冬のクリアシーズンの真ん中です。水温が低いぶん、プランクトンが少なく、透明度が上がりやすい時期です。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 透明度 | 30〜40m超 |
| 年間傾向 | 最高クラス |
| 相性が良い撮影 | ワイド・地形・ケーブ・マンタ |
洞窟ポイントでは、岩の質感やホールの奥行きが見えやすくなります。マンタを狙う日も、透明度が高い海の中でシルエットが見えた時の迫力が強く出ます。
海の生物カレンダー
2月の生物では、マンタ、コブシメ、ネムリブカが狙い目です。地形が主役になりやすい月ですが、冬ならではの透明度で生物も見つけやすくなります。
| 生物 | 主なポイント | 遭遇傾向 |
|---|---|---|
| マンタ | マンタホスピタル・池間島方面 | 高 |
| コブシメ | 下地島・伊良部島のリーフ | 中 |
| ネムリブカ | 中の島チャネル | 高 |
| 中の島チャネル・333 | 高 |
2月の大きなトピックはマンタです。ただし、海況によってマンタホスピタルへ向かえない日もあります。マンタを狙いながら、下地島方面の地形ポイントも楽しめるように考えると、2月の満足度は上がります。
海況の特徴
2月は北〜北東の風が多く、下地島方面を選びやすい月です。BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績でも、2月は下地島方面84%でした。
ただし、1月ほど下地島一択になりきる月ではありません。風が弱い日や南寄りに回る日には、伊良部島方面を選べることもあります。
下地島方面では、アントニオガウディ、魔王の宮殿、中の島チャネル、35ホール、マリンレイクなど、冬の透明度と相性の良い地形ポイントが選択肢になります。2月は、地形を軸にしながら、海況が合えばマンタも狙う月です。
ショップ選びで変わるポイント選択
10〜2月は、風向きや海況の影響で、多くのショップが下地島方面を選びやすい時期です。2月もその傾向が強く、エリアだけを見ると似た選択になりやすい月です。
ただし、同じ下地島方面でも、実際にどのポイントへ行くかはショップごとにかなり変わります。
地形をしっかり攻めるショップもあれば、経験本数や不安のあるゲストに合わせてやさしいポイントを中心に組むショップもあります。アントニオガウディや魔王の宮殿を狙いやすい月でも、その日の海況、チームのレベル、ショップの安全基準によって判断は変わります。
2月にショップを選ぶ時は、「営業しているか」だけでなく、「冬の下地島方面のポイント選択にどれくらい幅があるか」「マンタを狙う場合のルールや安全管理をきちんと説明してくれるか」を見るのがおすすめです。
台風リスク
2月の台風リスクはかなり低い月です。台風シーズンから外れているため、台風を理由にダイビングが中止になる可能性は高くありません。
| 年 | 接近数 | 影響日数 |
|---|---|---|
| 2023 | 0 | 0 |
| 2024 | 0 | 0 |
| 2025 | 0 | 0 |
2月に注意すべきなのは台風よりも寒冷前線です。前線通過時は風と波が強くなり、出航中止になることがあります。
出航中止リスク
2月は寒冷前線の影響で、出航中止リスクがある月です。前線通過時は風が強く、波も高くなるため、無理に出航する月ではありません。
| 出航中止リスク | 中止日数の目安 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 中 | 月3〜5日 | 寒冷前線 |
前線が宮古島を通過するタイミングでは、急に15m前後の風が吹き、波の高さが5mに達することもあります。前線が通過する日は中止になることが多く、前線通過後の2日目から潜れるようになるケースが多いです。
2月にマンタ、アントニオガウディ、魔王の宮殿を狙うなら、1日だけに絞るより、2〜3日のダイビング日を確保しておくと現実的です。
混雑度・予約の取りやすさ
2月は年間でもかなり空いている時期です。連休を除けば、ダイバーの数は少なく、船上やポイントも落ち着きやすくなります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 混雑度 | 連休以外はかなり空いている |
| 月内ピーク | 2月中旬〜下旬の連休 |
| 注意点 | 冬季休業ショップが多い |
予約そのものは取りやすい時期ですが、冬季休業するショップも多いため、営業状況の確認は必須です。営業しているショップが見つかれば、少人数でじっくり潜れる可能性が高い月です。
航空券のシーズナリティ
2月は、宮古島旅行全体で見ても旅費を抑えやすい時期です。年末年始や春休み、夏休みと比べると、航空券も宿も落ち着きやすくなります。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| JAL/ANA | 安い |
| 高くなりやすい期間 | 2月中旬〜下旬の連休 |
| 狙い目 | 連休を外した平日 |
透明度が高く、混雑が少なく、マンタのチャンスもある。防寒と日程の余裕さえ作れれば、2月はかなりコスパの良い月です。
ガイド視点の補足
2月の宮古島は寒さ対策が必要です。水温21℃前後、北風、曇りの日が多く、ダイビング後の船上は装備が不足しているとかなり冷えます。
ただし、水中の透明度は年間でもかなり高い時期です。
透明度30m超のクリアな水で見る下地島の地形は、夏とは違う迫力があります。アントニオガウディや魔王の宮殿のようなポイントは、冬の水だと奥行きがはっきり見えます。
そこにマンタのチャンスが重なるのが2月です。マンタを確約することはできませんが、冬の宮古島らしい楽しみとして、地形とセットで狙う価値があります。
よくある質問
Q1. 2月の宮古島はウェットスーツで潜れますか?
潜れます。水温は21℃前後なので、ロクハンや5mmウェットスーツ+フードベストで潜る方もいます。ただし寒がりの方は、スーツの厚みやフードベスト、ボートコートなどの防寒装備をしっかり準備した方が安心です。ドライスーツを自前で持っている方には、ドライスーツもおすすめです。
Q2. 2月は宮古島でマンタに会えますか?
2月はマンタを狙いやすい時期です。BIGHOLIDAYが発見したマンタホスピタルでは、水深25mのクリーニングステーションでマンタ待ちをするスタイルになります。ただし遭遇は確約できず、海況によってポイントへ向かえない日もあります。マンタだけに絞らず、冬の地形ポイントも含めて旅程を組むのがおすすめです。
Q3. 2月は宮古島三大ポイントに行けますか?
海況が合えば、魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの下地島方面の地形ポイントを狙いやすい月です。ただし、寒冷前線やうねり、チームの経験本数によって行けるポイントは変わります。人気ポイント狙いなら、2〜3日のダイビング日を確保するのがおすすめです。
Q4. 2月に宮古島で潜れるショップは多いですか?
多くはありません。12〜2月は冬季休業するショップが多く、2月に営業しているショップは限られます。旅行前に営業日、対象レベル、ポイント選びの傾向を確認しておくのがおすすめです。
Q5. 2月の宮古島ダイビングで見られる生物は?
マンタ、コブシメ、ネムリブカが狙えます。地形が主役になりやすい月ですが、冬の透明度が高いため、ワイド撮影もしやすい時期です。
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