この記事のまとめ

宮古島の4月は、水温23℃前後、気温23℃前後。冬の冷たさが抜け始め、GW前は比較的落ち着いて潜りやすい時期です。2022〜2025年のダイビング記録では下地島方面61%、伊良部島方面27%、八重干瀬方面11%でした。

魔王の宮殿、中の島チャネル、35ホール、アントニオガウディなど下地島方面の地形を軸にしながら、海況次第で伊良部島方面や八重干瀬方面も組み合わせやすい月です。5mmウェットにフードベストがあると快適です。

この記事では、水温・服装・気象データ・よく登場するポイント・予約前の注意点を、月別に比較しながら整理します。初めて宮古島で潜る方も、地形狙いで再訪する方も、旅行時期を決める前の判断材料として使える内容です。

最終更新: 2026-05-17

4月が「海況安定と春の地形」を狙える月な理由

4月の宮古島をひとことで言うと、冬の透明度の名残と、春の海況安定が重なる月です。

3月は北風と南風が入れ替わる移行期ですが、4月になると前線の影響が弱まり、海況が安定しやすくなります。南風の日も増え、下地島方面だけでなく、伊良部島方面や八重干瀬方面も選択肢に入りやすくなります。

BIGHOLIDAYの過去4年(2022〜2025年)の実績では、4月は下地島方面61%、伊良部島方面27%、八重干瀬方面11%。下地島方面の地形ポイントを軸にしながら、春らしいポイント選択の幅が出る月です。

4月は太陽高度も上がり、洞窟やホール系ポイントに光が入りやすくなります。魔王の宮殿やアントニオガウディのような地形ポイントでは、冬の暗さとは違う春の明るさが出てきます。

一方で、GWに近づくと予約や航空券は動きやすくなります。狙い目はGW前の平日〜中旬。混雑を避けて、春の地形をじっくり楽しみたい方には相性の良い月です。

データで見る4月の宮古島ダイビング傾向

下の表は、2022〜2025年のダイビング記録を月別に整理したものです。エリアの割合と、よく登場するポイントの出現率を見ると、4月にどの海域を狙いやすいかが分かりやすくなります。

4月のエリア傾向

エリア 割合 読み取り方
下地島方面 61% 宮古島らしい地形を狙う中心エリア
伊良部島方面 27% 海況やショップ方針で組み合わせやすい
八重干瀬方面 11% 穏やかな海況の日に候補へ入る

4月によく登場するポイント

ポイント ダイビング日数に対する出現率 狙い方の目安
魔王の宮殿 30.6% 海況が合えば優先候補に入りやすい
中の島チャネル 18.4% 下地島方面の地形候補として入りやすい
35ホール 18.4% 下地島方面の地形候補として入りやすい
アントニオガウディ 18.4% 海況が合えば優先候補に入りやすい
マリンレイク 17.3% 下地島方面の地形候補として入りやすい

この数字は「必ず行ける」という意味ではありません。実際のポイント選択は、風向き、波、うねり、潮、チームのスキルを見て当日に判断します。旅行計画では、行きたいポイントがあるほど2〜3日のダイビング日を確保しておくと狙いやすくなります。

4月に狙いたいポイント

宮古島 伊良部島 下地島 ダイビングポイント位置図
伊良部島・下地島周辺の代表的なダイビングポイント位置図。魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの位置関係を確認できます。

ここからは、4月の海況・透明度・難易度を踏まえた狙い方です。よく潜るポイントだけが正解ではなく、その日の風、波、ゲストの経験本数、チーム全体のスキルで選び方は変わります。

魔王の宮殿

魔王の宮殿 宮古島ダイビング

4月によく潜りに行く、宮古島を代表する地形ポイントです。

4月は太陽高度が上がり、魔王の宮殿に光が入りやすくなる時期です。冬の透明度の名残がある水で、春の光が入ると、部屋の奥行きや青の抜け方がきれいに出ます。

ただし、海況が合わなければ無理に入るポイントではありません。うねり、風向き、チームの経験本数を見て判断します。魔王の宮殿を狙うなら、2〜3日のダイビング日を取る方が現実的です。

中の島チャネル

中の島チャネル 宮古島ダイビング

4月によく潜りに行く、下地島方面の定番ポイントです。

地形の楽しさと潜りやすさのバランスがよく、春先のチェックダイブにも使いやすいポイントです。水温が上がり始める時期とはいえ、まだ体が冷えやすい日もあるため、無理なく地形を楽しめるポイントがあると安心です。

透明度が良い日は、アーチやクレバスの抜け感がきれいに出ます。強い地形ポイントに行く前の1本としても組み立てやすいポイントです。

35ホール

35ホール 宮古島ダイビング

4月によく潜りに行く、下地島方面のホール系ポイントです。

深場のホールへ入るポイントなので、経験本数や当日の海況を見ながら判断します。春の光が入りやすいタイミングでは、ホールの開口部と青のコントラストがきれいに出ます。

水深も深くなりやすいため、エア管理や中性浮力に不安がある場合は、無理に狙わず、その日のチームに合うポイントを選ぶ方が満足度は上がります。

アントニオガウディ

アントニオガウディ 宮古島ダイビング

4月も狙いたい、下地島方面の代表的な地形ポイントです。

複雑に折り重なるアーチ構造は、透明度が高い時期ほど立体感が出ます。4月は春の光も入りやすくなり、冬とは違う明るさでアーチを楽しめる日があります。

水深が深く、難易度も高いポイントなので、経験本数やスキルに合わせた判断が必要です。魔王の宮殿と同じく、1日だけに絞るより、2〜3日の旅程でチャンスを作るのがおすすめです。

気象データ

4月は、春本番に入り始める月です。下の表では、気象庁・宮古島地方気象台の平年値(1991〜2020年)と、ダイビング時の水温目安を月別に並べています。4月だけを見るのではなく、年間の中でどのくらい気温・水温・日照時間が変わる月なのかを比較できます。日照時間が多ければ晴れの日が多く、少なければ曇りの日が多いことがわかります。

平均気温 水温目安 降水量 日照時間
1月 18.3℃ 22℃前後 131mm 83時間
2月 18.6℃ 21℃前後 120mm 86時間
3月 20.1℃ 22℃前後 131mm 111時間
4月 22.8℃ 23℃前後 150mm 131時間
5月 25.0℃ 25℃前後 207mm 148時間
6月 27.7℃ 27℃前後 210mm 179時間
7月 28.9℃ 29℃前後 141mm 243時間
8月 28.6℃ 29℃前後 234mm 218時間
9月 27.6℃ 29℃前後 254mm 189時間
10月 25.5℃ 27℃前後 189mm 162時間
11月 23.1℃ 25℃前後 148mm 118時間
12月 20.0℃ 23℃前後 131mm 93時間

4月は3月より気温・水温ともに上がり、日照時間も増えます。陸上はかなり過ごしやすくなりますが、水中はまだ23℃前後なので、装備は油断しない方が安心です。

水温・ウェットスーツ・船上装備

4月の水温は23℃前後。冬の冷たさは弱まりますが、長く潜ると冷えを感じる方もいます。

条件 推奨装備
標準 5mmウェット
寒がりの方 5mmウェット+フードベスト
月前半・3ダイブ ロクハンも選択肢
船上防寒 ボートコートまたは羽織れる上着
陸上 半袖+薄手の羽織り

4月後半は5mmウェットだけでも快適に潜れる日が増えます。ただし、月前半や寒がりの方、3ダイブをする方はフードベストがあると安心です。

陸上は日中なら半袖で過ごせる日もありますが、朝晩や風がある日は薄手の羽織りがあると便利です。紫外線は強くなってくるため、日焼け対策も必要です。

透明度の目安

4月は、冬の透明度が少し残る時期です。真冬ほどのクリアさではありませんが、25〜30mほど見える日もあります。

項目 目安
透明度 25〜30m
年間傾向 高め〜普通
相性が良い撮影 ワイド・地形・ケーブ・光

春に向けて日照時間が増えるため、光が入る地形ポイントとの相性が良くなります。魔王の宮殿や35ホールのようなポイントでは、透明度と光の両方が合うとかなり印象的です。

海の生物カレンダー

4月は、水温の上昇とともに生物の動きも少しずつ春らしくなります。地形が主役になりやすい月ですが、回遊魚やコブシメなども話題になります。

生物 主なポイント 遭遇傾向
コブシメ 下地島・伊良部島のリーフ
中の島チャネル・333
ロウニンアジ 本ドロップ周辺
ギンガメアジ 伊良部島・外洋寄りのポイント

4月はマンタ狙いの中心時期ではありません。冬のマンタシーズンは終盤を過ぎるため、4月は地形、光、海況の安定を軸に考えるのがおすすめです。

海況の特徴

4月は、3月より海況が安定しやすい月です。BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績でも、4月は下地島方面61%、伊良部島方面27%、八重干瀬方面11%でした。

下地島方面では、魔王の宮殿、アントニオガウディ、35ホール、中の島チャネルなどの地形ポイントが選択肢になります。南風や穏やかな日には、伊良部島方面や八重干瀬方面も視野に入ります。

4月は「行きたいポイントに行ける可能性」が比較的高い月です。ただし、海況が安定しやすいとはいえ、風向きやうねり、チームの経験本数によって選べるポイントは変わります。

ショップ選びで変わるポイント選択

4月は、ショップごとのポイント選択の違いが出やすい月です。

下地島方面、伊良部島方面、八重干瀬方面が選択肢に入るため、どのエリアを選ぶか、どのタイミングで外洋側を狙うか、どのレベルのゲストに合わせるかで、同じ4月でも体験はかなり変わります。

地形をしっかり攻めるショップもあれば、安定したポイントを中心に組むショップもあります。4月にショップを選ぶ時は、「春の複数エリアに対応できるか」「ゲストの経験本数に合わせてポイントを選べるか」を見るのがおすすめです。

台風リスク

4月の台風リスクはかなり低い月です。台風シーズン前のため、台風を理由にダイビングが中止になる可能性は高くありません。

接近数 影響日数
2023 0 0
2024 0 0
2025 0 0

4月に注意すべきなのは、台風よりも一時的な風向きやうねりです。大きく荒れ続ける月ではありませんが、ポイント選びは当日の海況で変わります。

出航中止リスク

4月は宮古島の中でも海況が安定しやすい月です。前線の影響も冬より弱まり、出航中止リスクは低めです。

出航中止リスク 中止日数の目安 主な原因
月1〜2日 一時的な前線・風まわり

前線が宮古島を通過するタイミングでは、急に15m前後の風が吹き、波の高さが5mに達することもあります。ただし4月は冬より前線の影響が弱まりやすく、海況が安定する日も増えます。

4月に人気の地形ポイントや八重干瀬方面を狙うなら、1日だけに絞るより、2〜3日のダイビング日を確保しておくと現実的です。

混雑度・予約の取りやすさ

4月は、GW前とGW期間で混雑感が大きく変わります。

項目 目安
混雑度 GW前は空いていて、GWは混みやすい
月内ピーク 4月下旬〜GW
狙い目 4月上旬〜中旬

4月上旬〜中旬は、春休みが終わり、GW前でもあるため、かなり狙いやすい時期です。海況が安定しやすく、ポイントの選択肢も広がるので、混雑を避けたい方には相性の良いタイミングです。

航空券のシーズナリティ

4月は、GW前とGW期間で航空券の目安が変わりやすい月です。GWに近づくほど高くなりやすく、上旬〜中旬は比較的落ち着きやすいです。

項目 目安
JAL/ANA GW前はやや安い、GWは高い
高くなりやすい期間 4月下旬〜GW
狙い目 4月上旬〜中旬

4月上旬〜中旬に休みが取れるなら、海も比較的空いていて、航空券も落ち着きやすい時期です。GWを少し外すだけで、費用と混雑感はかなり変わります。

ガイド視点の補足

4月の宮古島は、海況が安定しやすく、ポイント選択の幅も広がる月です。

下地島方面の地形を軸にしながら、伊良部島方面や八重干瀬方面も視野に入る。毎日同じように潜る月ではなく、海況に合わせて組み立てる楽しさがあります。

魔王の宮殿、35ホール、アントニオガウディのような地形ポイントは、春の光が入りやすくなります。GW前の空いているタイミングを狙えるなら、4月の宮古島はかなり良い選択です。

よくある質問

Q1. 4月の宮古島はウェットスーツで潜れますか?

潜れます。水温は23℃前後なので、5mmウェットスーツで潜る方が多い時期です。ただし月前半や寒がりの方、3ダイブをする方は、フードベストがあると安心です。

Q2. 4月は宮古島三大ポイントに行けますか?

海況が合えば、魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの下地島方面の地形ポイントを狙えます。4月は海況が比較的安定しやすい月ですが、風向きやうねり、チームの経験本数によって行けるポイントは変わります。

Q3. 4月はGW前とGW中、どちらがおすすめですか?

ダイビング目的なら、GW前の4月上旬〜中旬が狙いやすいです。海況は安定しやすく、混雑や航空券もGW期間より落ち着きやすいためです。GW中は予約や航空券が高くなりやすいので、早めの計画がおすすめです。

Q4. 4月は八重干瀬に行けますか?

海況が合えば行けます。BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績では、4月は八重干瀬方面も11%入っています。ただし、毎日行けるわけではなく、風向きや波、潮の状況を見て判断します。

Q5. 4月の宮古島ダイビングは初心者でも楽しめますか?

楽しめます。ただし、宮古島は地形ポイントが多く、中性浮力や耳抜き、エア管理が大事になる場面もあります。初めて宮古島で潜る場合は、中の島チャネルなど潜りやすいポイントも含めて相談できるショップを選ぶのがおすすめです。

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Totty - BIGHOLIDAYオーナーガイド

Totty — BIGHOLIDAYオーナーガイド

宮古島在住21年(2005年〜)。ファンダイビング専門。宮古島3大ポイント年間150回以上セレクト、宮古島での潜水回数は約2万本。YouTube「Totty / scuba diving」(登録者1.2万人)で宮古島のダイビング情報を発信中。

2023年〜 マリンダイビング大賞 3年連続入賞中。
2023年 海上保安庁長官賞 受賞(海難救助の功績)
2025年 宮古島初のマンタステーション発見者