この記事のまとめ

宮古島の6月は、水温27℃前後。梅雨明け後は夏らしい日差しが入り、明るい地形を楽しみやすくなります。2022〜2025年のダイビング記録では下地島方面53%、伊良部島方面42%、八重干瀬方面5%でした。

南からの季節風が強まるため、南側に面した下地島方面へ行けない日が増え、クロスホール、L字アーチ、Wアーチなど伊良部島方面の地形が入りやすくなります。下地島方面を強く狙うなら2〜3日のダイビング日を取るのが現実的です。

この記事では、水温・服装・気象データ・よく登場するポイント・予約前の注意点を、月別に比較しながら整理します。初めて宮古島で潜る方も、地形狙いで再訪する方も、旅行時期を決める前の判断材料として使える内容です。

最終更新: 2026-05-17

6月が「伊良部島方面の地形」を楽しみやすい月な理由

6月の宮古島をひとことで言うと、梅雨明け前後の初夏の海と、伊良部島方面の地形が重なる月です。

宮古島では、梅雨明け後に強い南〜南西風が吹くことがあります。沖縄ではカーチバイ(夏至南風)と呼ばれる季節風で、6月中旬〜7月前半に出やすい風です。

南からの風が強くなると、南側に面している下地島方面は波が立ちやすくなります。下地島方面には魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池といった宮古島三大ポイントがありますが、6月は海況によって行けない日も増えます。

その代わりに入りやすくなるのが、風裏になりやすい伊良部島方面です。BIGHOLIDAYの過去4年(2022〜2025年)の実績では、6月は下地島方面53%、伊良部島方面42%、八重干瀬方面5%。下地島方面も残りつつ、伊良部島方面の存在感がかなり大きくなる月です。

伊良部島方面には、クロスホール、L字アーチ、Wアーチ、沈船イラブ、白鳥ドームなど、下地島方面とは違うタイプの地形ポイントがあります。6月は、宮古島の地形を「下地島だけで見る」のではなく、伊良部島方面まで含めて楽しむと満足度が上がります。

データで見る6月の宮古島ダイビング傾向

下の表は、2022〜2025年のダイビング記録を月別に整理したものです。エリアの割合と、よく登場するポイントの出現率を見ると、6月にどの海域を狙いやすいかが分かりやすくなります。

6月のエリア傾向

エリア 割合 読み取り方
下地島方面 53% 南風の日は行けないこともある
伊良部島方面 42% 南風が強い時期に入りやすい
八重干瀬方面 5% 穏やかな海況の日に候補へ入る

6月によく登場するポイント

ポイント ダイビング日数に対する出現率 狙い方の目安
クロスホール 30.9% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補
L字アーチ 28.9% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補
Wアーチ 27.8% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補
スネークホール 26.8% 伊良部島方面に入りやすい日の代表候補
沈船(伊良部) 22.7% 海況とチームスキルを見て選ばれる候補

この数字は「必ず行ける」という意味ではありません。実際のポイント選択は、風向き、波、うねり、潮、チームのスキルを見て当日に判断します。旅行計画では、行きたいポイントがあるほど2〜3日のダイビング日を確保しておくと狙いやすくなります。

6月に狙いたいポイント

宮古島 伊良部島 下地島 ダイビングポイント位置図
伊良部島・下地島周辺の代表的なダイビングポイント位置図。魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの位置関係を確認できます。

ここからは、6月の海況・透明度・難易度を踏まえた狙い方です。よく潜るポイントだけが正解ではなく、その日の風、波、ゲストの経験本数、チーム全体のスキルで選び方は変わります。

クロスホール

クロスホール 宮古島ダイビング

6月によく潜りに行く、伊良部島方面の代表的なホール系ポイントです。

天井の開口部から光が入り、ホール内に青い光が落ちる地形ポイントです。6月は太陽高度が高く、晴れた日は光の入り方がかなり強くなります。

下地島方面が南風で使いにくい日でも、伊良部島方面で本格的な地形を楽しめるのがクロスホールの強みです。水深やホール内の動きがあるため、中性浮力を意識しながら楽しむポイントです。

L字アーチ

L字アーチ 宮古島ダイビング

6月によく潜りに行く、伊良部島方面の外洋寄りの地形ポイントです。

大きなアーチを見上げるスケール感があり、ロウニンアジなどの大物が絡むこともあります。伊良部島方面の中でもダイナミックさが出やすいポイントです。

水深が深くなりやすいため、経験本数や当日の流れを見て判断します。6月に伊良部島方面をしっかり楽しみたい方には、候補に入りやすいポイントです。

Wアーチ

Wアーチ 宮古島ダイビング

6月によく潜りに行く、伊良部島方面のアーチ系ポイントです。

2つのアーチが重なる地形で、比較的浅めに楽しめるのが魅力です。クロスホールやL字アーチと組み合わせると、伊良部島方面の地形をバランスよく楽しめます。

浅めとはいえ、アーチをくぐる場面では中性浮力が大事です。写真を撮りたい方にも相性が良く、6月の明るい海で狙いやすいポイントです。

気象データ

6月は、宮古島が梅雨から夏へ移っていく月です。下の表では、気象庁・宮古島地方気象台の平年値(1991〜2020年)と、ダイビング時の水温目安を月別に並べています。6月だけを見るのではなく、年間の中でどのくらい気温・水温・日照時間が変わる月なのかを比較できます。日照時間が多ければ晴れの日が多く、少なければ曇りの日が多いことがわかります。

平均気温 水温目安 降水量 日照時間
1月 18.3℃ 22℃前後 131mm 83時間
2月 18.6℃ 21℃前後 120mm 86時間
3月 20.1℃ 22℃前後 131mm 111時間
4月 22.8℃ 23℃前後 150mm 131時間
5月 25.0℃ 25℃前後 207mm 148時間
6月 27.7℃ 27℃前後 210mm 179時間
7月 28.9℃ 29℃前後 141mm 243時間
8月 28.6℃ 29℃前後 234mm 218時間
9月 27.6℃ 29℃前後 254mm 189時間
10月 25.5℃ 27℃前後 189mm 162時間
11月 23.1℃ 25℃前後 148mm 118時間
12月 20.0℃ 23℃前後 131mm 93時間

6月は5月より水温が上がり、ダイビング中の寒さはかなり少なくなります。梅雨明け後は日照時間も増え、晴れた日の地形ポイントはかなり明るくなります。

水温・ウェットスーツ・船上装備

6月の水温は27℃前後。かなり快適に潜れる水温です。

条件 推奨装備
標準 5mmウェットまたは3mmウェット
暑がりの方 3mmウェット
寒がりの方・3ダイブ 5mmウェット
船上 ラッシュガード・帽子・日焼け止め
陸上 半袖・短パン・サンダル

6月前半は5mmが安心ですが、梅雨明け後は3mmでも快適に潜れる日が増えます。船上では防寒よりも日焼け対策が大事になります。

透明度の目安

6月は、梅雨前後の雨の印象だけで判断しない方がいい月です。水中は20〜30mほど見える日もあり、梅雨明け後は明るさも加わります。

項目 目安
透明度 20〜30m
年間傾向 普通〜高め
相性が良い撮影 伊良部島地形・ホール・アーチ・光

ダイビングの可否や満足度を左右するのは、雨そのものよりも風、波、うねりです。6月は南風の影響を見ながら、風裏の伊良部島方面をうまく使う月です。

海の生物カレンダー

6月は、水温が上がり、生物の動きも夏らしくなっていきます。地形と一緒に、小魚の群れや回遊魚も楽しみやすくなります。

生物 主なポイント 遭遇傾向
スカシテンジクダイ・キンメモドキ 沈船イラブ・伊良部島周辺
Wアーチ・伊良部島周辺 中〜高
ロウニンアジ L字アーチ周辺
回遊魚 伊良部島外洋寄り

6月は地形だけでなく、夏らしい魚影も出てきます。クロスホールやWアーチのような地形ポイントに、生物の動きが加わるのが初夏らしい魅力です。

海況の特徴

6月は、南からの季節風が強くなる月です。BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績でも、下地島方面53%、伊良部島方面42%、八重干瀬方面5%でした。

南風が強い日は、南側に面している下地島方面の波が高くなりやすく、魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの宮古島三大ポイントへ行けない日があります。

ただし、下地島方面が完全に閉じるわけではありません。風が弱まる日や海況が合う日には、下地島方面の人気ポイントも狙えます。魔王の宮殿やアントニオガウディを狙うなら、1日だけに絞るより、2〜3日のダイビング日を取る方がチャンスを作りやすくなります。

ショップ選びで変わるポイント選択

6月は、海況の影響で多くのショップが伊良部島方面を選びやすい月です。

ただし、同じ伊良部島方面でも、どのポイントを選ぶかはショップによってかなり違います。クロスホールやL字アーチのような地形を狙うショップもあれば、風やチームレベルを見て穏やかなポイントを中心に組むショップもあります。

6月にショップを選ぶ時は、「南風の日に伊良部島方面でどんな地形ポイントを組めるか」「下地島方面のチャンスがある日に無理なく狙えるか」を見るのがおすすめです。

台風リスク

6月は台風シーズンの入口ですが、本格的に台風の影響が増える前の月です。ただし、早い台風が発生する年もあります。

接近数 影響日数
2023 1 約5日
2024 0 0
2025 0 0

台風が近づくと、風やうねりの影響で出航できない日が出ます。6月後半は梅雨明け後の良い海に当たりやすい一方で、旅行日程には少し余裕を持つと安心です。

出航中止リスク

6月の出航中止リスクは低〜中程度です。主な要因は、梅雨前線、カーチバイによる強風、早い台風の影響です。

出航中止リスク 中止日数の目安 主な原因
低〜中 2〜3日 梅雨前線・カーチバイ・台風うねり

前線が宮古島を通過するタイミングでは、急に15m前後の風が吹き、波の高さが5mに達することもあります。前線が通過する日は中止になることが多く、前線通過後の2日目あたりから潜れるようになるケースがあります。

6月は南風で下地島方面が使いにくい日でも、伊良部島方面へ切り替えて潜れることがあります。3泊4日以上で2〜3日のダイビング日を取ると、海況の変化に合わせやすくなります。

混雑度・予約の取りやすさ

6月は、梅雨のイメージで避けられやすく、年間の中でも比較的空いている月です。

項目 目安
混雑度 平日は空いていて、金土日は混み合うことがある
予約 平日は直前でも取れる日がある
注意点 金土日・梅雨明け後の週末は早めの予約がおすすめ

狙い目は6月中旬〜後半の平日です。梅雨明け後の明るい海を、夏休み前の混雑が少ないタイミングで楽しめる可能性があります。金曜・土曜・日曜は予約が入りやすいので、週末に絡める場合は早めに押さえておくのがおすすめです。

航空券のシーズナリティ

6月の航空券は、夏休み前のため比較的狙いやすい月です。

項目 目安
JAL 普通
ANA 普通
傾向 梅雨明け後〜月末はやや動きやすい

7月後半〜8月に比べると、6月は航空券・ホテルともに抑えやすい傾向があります。海の内容は初夏らしくなってくるので、コスパ重視ならかなり見やすい月です。

6月の宮古島ダイビングはこんな人におすすめ

タイプ 相性
伊良部島方面の地形を楽しみたい かなりおすすめ
夏休み前に空いている海を狙いたい おすすめ
3mm〜5mmで快適に潜りたい おすすめ
魔王の宮殿・ガウディだけを1日で狙いたい 日程に余裕が必要
台風リスクをできるだけ避けたい 7〜9月よりは狙いやすい

6月は、南風を前提に伊良部島方面の地形を楽しむと満足度が上がります。下地島方面を狙う場合も、2〜3日のダイビング日を取るとチャンスを作りやすくなります。

よくある質問

6月は梅雨でもダイビングできますか?

できます。宮古島の梅雨は本土のように一日中しとしと降る日ばかりではなく、短時間で強く降って晴れ間が出ることもあります。ダイビングで重要なのは雨よりも風と波です。

6月はどのエリアに潜ることが多いですか?

BIGHOLIDAYの2022〜2025年の実績では、下地島方面53%、伊良部島方面42%、八重干瀬方面5%です。南風が強くなるため、伊良部島方面のポイントへ行く日が増えます。

6月に魔王の宮殿やアントニオガウディへ行けますか?

行ける日もあります。ただし、南風が強い日は下地島方面が荒れやすいため、1日だけで狙い撃ちするより、2〜3日のダイビング日を取る方がおすすめです。

6月のウェットスーツは何mmがいいですか?

水温は27℃前後です。前半や寒がりの方は5mm、梅雨明け後や暑がりの方は3mmも選択肢になります。

予約前にあわせて読みたい記事


Totty - BIGHOLIDAYオーナーガイド

Totty — BIGHOLIDAYオーナーガイド

宮古島在住21年(2005年〜)。ファンダイビング専門。宮古島3大ポイント年間150回以上セレクト、宮古島での潜水回数は約2万本。YouTube「Totty / scuba diving」(登録者1.2万人)で宮古島のダイビング情報を発信中。

2023年〜 マリンダイビング大賞 3年連続入賞中。
2023年 海上保安庁長官賞 受賞(海難救助の功績)
2025年 宮古島初のマンタステーション発見者