秋も深まり、ここ宮古島では朝晩はもう涼しく、夏のように何を見てもビビットな色の風景は少しずつ霞み始め、季節の変わり目を肌で感じています。北海道、本州ではそろそろ紅葉が見頃なのでしょうか。ではここで一句。

宮古島 草木が土色 塩害か

こんにちは。詩人店主トッティです。度重なる台風のせいで枯れているだけで、宮古島に紅葉はありません。無い物ねだりは人の性。もみじ狩り行きてぇー!!!!!

台風19号

10月12日の予報です。今現在915ヘクトパスカルの最強で最恐で最凶の勢力を有した台風です。どのくらい凄いかというと、ここ台風王国宮古島の島民でさえ穴に逃げ込みたいくらいのヤバさ。

予報では勢力がそこそこ弱まって上陸するそうですが、それでも強い台風なので、本州のみなさん、十二分にお気をつけください。下手すると令和元年最悪の災害となるかもしれません。

気象庁台風情報

台風は予想の出来る災害なので、進路を小まめにチェックして被害を最小限に留めるよう対策をおすすめいたします。今年は直撃台風が多いですね。もう来ないで頂きたい。

宮古島って、透明度が一番高い季節はいつなの?

宮古島ダイビング透明度

それは10月!つまり今!!!

目の前は水が無いと錯覚を起こすほどクリアで、海の色自体もいっさいの混じり気なしのブルー!本物の『青』ってこの色のことを指すのでしょう。

よく冬は透明度が高いと言われますが、半分正解で半分不正解。夏に比べれば冬の方が安定して透明度が高いことは間違いないですが、MAXレベルの透明度が訪れるのは『秋』、しかも10月に多い。

透明度の高い黒潮が近海を通ることがその要因では無いかと言われていますが、どうなんでしょう。とにかく綺麗!

宮古島での『透明度が高い』の定義

宮古島ダイビングポイント透明度

水深-45mの水底まで丸見え!ドロップオフのポイントはグランドキャニオンの崖っぷちを散歩しているみたいな感覚。行ったことないけど、きっとこんな感じだ。

宮古島では一般的に透明度20〜25mが『普通』、15mで『悪い』、30m以上で『良い』というのが指標でガイドはその指標を元に良い悪い普通の言葉をチョイスします。

昨日今日で透明度30m。ここ最近の中では一番良いのでテンションが上がっていますが、本気を出すと40m、さらに40mを超えると『測定不能』という言葉を使うレベルになります。

その年によって高透明度の期間、抜け具合がちがうので今年はどうかと今から楽しみです。測定不能まで行けー!!

『地形』と『高透明度』は相性が良い

宮古島ダイビングポイント一ノ瀬ホール

例えばマクロ(小さな生物観察)をするなら透明度って悪くても楽しめますが、ワイド(広い風景を楽しむ)なら高透明度はマスト。

大物を探すなら遠くまで見えたほうが遭遇率は上がるし、近くまで寄れたら写真だって綺麗に撮れる。

一面に広がるサンゴ礁を見るなら、もちろん遠くまで見渡せたほうがその壮大さが一目でわかる。

地形だってそう。宮古島の地形ポイントは規模が大きいところが多いので、そのダイナミックさを十分に味わうためには透明度が一番大切。写真の撮れ具合だって全然違う。

ダイビング透明度

透明度って、ダイビングをする上でのテンションが上がる要因の中でも、かなり重要なポジションにあると思うのです。個人的な感覚では太陽が出ているかどうかよりも、大きなインパクトがある。

とにかく『地形』と『高透明度』は相性が抜群に良い。有名なポイントでも有名ではないポイントでもワンランク格が上がる。

だからこの期間に潜りに来られる方は本当にラッキー!なんたって年中潜っているガイド陣だって楽しくてしょうがないくらいの透明度のなかで、名だたる壮大なポイントに潜れるのですから。

この透明度なら、どんな景色だって絵になりうる。今はただこの幸運を楽しもう。

ダイビング透明度

ではまた明日。