美しい海の中を泳ぐダイビングでは、速乾性や保温性の高いドライスーツを着用することも多いでしょう。
ドライスーツを着用する時には、中にインナーを着ることでさらに快適なダイビングを楽しむことができます。
今回は、ドライスーツのインナー選びのポイントをご紹介しましょう。
■なぜインナーが必要なのか?
ドライスーツだけでも保温性を保つことはできますが、なぜインナーを着用する必要があるのでしょうか?
まずは、ドライスーツのインナーを着用する必要性について解説していきましょう。
・水温の低い時に暖かくするため
夏の暖かい時期であれば海水の温度が高いので、インナーなしでダイビングをしても快適です。
しかし、冬のように水温が低い時にはドライスーツ1枚では寒さを感じてしまうこともあるでしょう。
そんな時にインナーを着用することで、寒い時期のダイビングでも暖かく楽しむことができます。
・ドライスーツを脱ぎ着しやすい
ドライスーツは体に直接水が触れないようにするアイテムであり、体にピッタリとフィットします。
そのため、濡れた時に脱ごうとしても、体に張り付いてなかなか脱げないこともあるのです。
さらっとした素材のインナーを着ていれば、ドライスーツが張り付くことなく簡単に着脱できるでしょう。
・休憩時にドライスーツを脱ぐことも
水を含んだドライスーツは重たくなるので、休憩時にはドライスーツを脱ぐ人も多いです。
インナーを着ていないと人前で脱ぎにくいですが、インナーを着ていれば問題ありません。
■インナー選びのポイントは?
ドライスーツのインナーは保温性を高めることや着脱、休憩時の使い勝手が良いため必要であることが分かります。
ここからは、どのようなインナーを選べば良いのかポイントを解説していきましょう。
・動きやすく速乾性のあるもの
動きにくいインナーを着用してダイビングをすると、気になって十分に楽しめません。
なるべく薄手で体にまとわり付きにくいものを選びますが、ダウンやフリースなどは水に浮きやすくなります。
水に浮きやすいとその分ウエイトを付けなければならないため、動きづらくなるでしょう。
ドライスーツ専用のインナーは、浮きにくく動きやすい特性があるのでおすすめです。
また、速乾性のあるインナーを選ぶことで、休憩時にドライスーツを脱いだ時にも冷えにくいです。
・ファスナーやボタンなどが付いていないもの
インナーなのでファスナーやボタンが引っかかることはないと思われがちですが、海に入ると体にピッタリとくっつきます。
密着したインナーにファスナーやボタンが付いていると、体に当たって痛い場合もあります。
さらに、ドライスーツを着脱する時に引っかかって邪魔になってしまうでしょう。
■専用インナーでなくても大丈夫
機能性の高いドライスーツ専用インナーでなくても、動きやすく速乾性・保温性の高いものであれば快適に使用できます。
例えば、ドライスーツの中に普段着ているジャージや長袖のTシャツを着用する方も少なくありません。
春や秋などそこまで水温が低くない時期には、Tシャツを2枚重ねて着用し暑くなったら脱ぐこともできるので使い勝手が良いです。
寒い時期には暖かい靴下やホッカイロを身に着けておけば、十分な暖かさを感じることができます。
初めてダイビングをされる方は、最初は中にジャージや長袖シャツ、保温性の高い機能性インナーなどで試しに潜ってみると良いでしょう。
ドライスーツのインナーは、暖かさや着脱時の利便性などを高め、ダイビングを快適に楽しみたい時には欠かせないアイテムです。
動きやすく速乾性があり着心地の良いインナーを選んで、美しい海の景色を満喫してみてはいかがでしょうか?