海ならではの光景やサンゴ・魚などを間近で観察できるダイビングは、老若男女問わず人気のアクティビティです。
資格を取ると同レベル以上のバディがいれば初心者でも十分に楽しめます。
しかし、何日も講習に費やす時間がなかったり、引率者なしでは不安だったりするという人もいるでしょう。
そんな人でも取ることのできる資格があります。
今回はスクーバー・ダイバーの特徴や取得する方法を解説していきましょう。
これからダイビングを始めようと思っている、初心者に適した資格を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
■スクーバー・ダイバーとは
スクーバー・ダイバーとはPADIが設定しているランクの名前で、レベルとしては一番下のランクになります。
指導できる団体は他にもありますが、PADIが特に有名な団体で多くのダイビングショップやスクールはPADIのプログラムに則った指導を実践しています。
PADIのランクの中でもオープンウォーター・ダイバーが一番初めに受けるランクだと思っている人は多いですが、バディと一緒に潜れる一番初めのランクであって、スクーバーが最も下のランクです。
スクーバー・ダイバーは、基本的に引率者がいなければダイビングを行えません。
ただ、引率者と一緒に潜れば水深12mまで潜れます。
このランクはPADIしか設定しておらず、他の団体ではこのランクに相当するものはないので注意が必要です。
■スクーバー・ダイバーを取得する方法
資格を取るには、何から始めれば良いのでしょうか?
スクーバー・ダイバーでも引率が必要なので、体験ダイビングと同じと考えている人がいるかもしれませんが、一般の人が行っているものとは違います。
体験の場合、水深6mまでしか潜れません
一方、スクーバー・ダイバーでは水深12mまで潜れます。
一番の相違点は、スクーバー・ダイバーの場合ダイビングの資格になるので必ず講習を受けなくてはなりません。
講習全体の量は知識開発を3セッションとプールダイブを3セッション、海洋自習を2ダイブであり、講習期間は2日程度です。
既に体験ダイビングを行ったことがある人は、一部が実績として認められる可能性があります。
■スクーバー・ダイバーを取っておくメリット
スクーバー・ダイバーは講習期間が少ないので、旅行先などであまり時間が取れないけど、それなりの深いところまで潜ってみたいという人には便利でしょう。
また、講習を行っているスクールではオープンウォーター・ダイバーの講習を受けて途中で体力的な問題などでついていけなくなった場合、要件を満たしていればスクーバー・ダイバーを与えてくれるところもあるようです。
上のランクにスキルを向上したい時は残り半分の講習を受ければ良いので、スクーバー・ダイバーを取っておいても損はありません。
ショップの中には、資格を保有している人は機材の購入やレンタルの際にサービスを受けられるところもあります。
ダイビングに不慣れな人は、不測の事態の対処に不安を感じているケースが多いため、引率者と一緒に潜れるという点では不測の事態になっても冷静に対処できるでしょう。
短期間で取れることから、スクーバー・ダイバーを入門編として捉えるのにちょうど良いと言えます。
上のライセンスを保有している人でも引率者と一緒にダイビングをするケースが多く見受けらえます。
そう考えると潜れる深さは変わりますが、それほど大きな違いはないと言えます。
体力に自信がなかったり、勉強や講習を受ける時間をそれほど取れなかったりという人は、まずはスクーバー・ダイバーからチャレンジしてみてください。
さらに興味が出てきたり、時間ができたりした時は上のランクを目指してみてはいかがでしょうか?