ダイビングは誰でも気軽に楽しめるアクティビティですが、高いスキルを持っていると水中での自由度が上がりよりダイビングを満喫できます。

世界的に多くの方が活用しているPADIでは、ダイビングに挑戦する方への指導・サポートを行うインストラクターの育成を行っています。

中でも高いスキルが必要となるPADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーは、ダイバーの育成を目的としたライセンスです。

では、PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーの概要や認定条件などについて見ていきましょう。

 

 

■PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーのメリット

マスター・スクーバ・ダイバー・トレーナー

PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーになると、指導力がアップしより質の高いダイバーの育成に取り組めます。

ダイバーへの指導・育成を行うことで、自分自身の知識量や経験値が増えることもメリットです。

PADIマスター・スクーバ・ダイバーを育成するライセンスでもあるので、より優秀なダイバーを育てることができるでしょう。

また、PADIのライセンスコースには多くのステップがあり、この資格を取得するとインストラクター開発コースのアシスタントへの挑戦を目指せるようになります。

PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーでもダイバーに指導はできますが、PADIの運営に携わりたい方には必要なステップです。

 

 

■ライセンスの認定条件は?

 

ここからは、PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーになるために必要な認定条件についてご紹介しましょう。

 

・PADIオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクター取得(資格更新済み)

他の団体でのライセンスは一度取得すると更新不要なこともありますが、PADIの資格は更新が必要です。

資格を持っていたとしても更新されていなければ意味がないので、申請前に確認しておきましょう。

 

・5種類以上のスペシャルティ分野でPADIスペシャルティ・インストラクターとして認定

スペシャルティ・インストラクターには多くの分野があり、その中で5種類以上の認定が条件となります。

自分の好きな分野を認定すれば良いのですが、AWAREサンゴ環境の保護やピークパフォーマンス・ボイヤンシー、プロジェクトAWAREは5種類の中に含まれません。

 

・認定前までに25人以上のPADIダイバー認定

PADIオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターの資格を取得していれば、ダイバーへの指導ができ、PADIダイバーの育成も可能です。

その中で25人以上のダイバーをPADIダイバーとして認定した経験を持つことが認定条件の1つに定められています。

 

 

■スムーズに認定条件を満たすためには?

マスター・スクーバ・ダイバー・トレーナー

既に先ほどご紹介した条件に当てはまっている方は問題ありませんが、まだ不十分だという方もいるでしょう。

PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーを取得するためには、スペシャルティ分野における5分野の認定が必要です。

PADIスペシャルティ・インストラクターになるためには、10種類以上あるうちのどれか1つでも認定を受ければライセンスを取得できます。

そこで、PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーの取得を見据えているならば、1つだけでなく5つの分野で認定を受ければ良いのです。

その時点で5分野の認定を受けていれば、PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーの取得を目指す時にもスムーズでしょう。

しかし、他にも条件はあるので先に1つの条件を満たしていても、申請ができるわけではありません。

ただ、よりテンポよくステップアップしていきたい方は、次のライセンスで必要となる条件を先にチェックしておくのも1つの手でしょう。

 

 

PADIマスター・スクーバ・ダイバー・トレーナーになると、指導力が高まりダイバー育成の幅も広がります。

様々な認定条件があり努力も必要となりますが、先を見据えて計画的に知識・スキルを身に付けることで効率よくライセンスが取得できるでしょう。