ダイビングの知識量を増やしたい方やレクチャーのスキルを習得したい方は、インストラクターのライセンス取得を目指すこともあるでしょう。
ライセンスを取得できる団体はいくつかありますが、中でも世界的に多くの方が利用しているのがPADIです。
PADIには種類豊富なライセンスがあり、レベルや目標に合わせて取得できる所も魅力です。
その中でもダイビングのスキルアップに最適な、PADAIスペシャルティ・インストラクターについてご紹介していきましょう。
■PADIスペシャルティ・インストラクターとは?
インストラクターという名前が付いている通り、ダイビングを体験する方へレクチャー・サポートするためのライセンスです。
PADIのインストラクターに関するライセンスを持っていれば、ダイビングツアーでの講師を務めることができます。
最低限必要なライセンスは「ダイブ・マスター」ですが、さらに高い知識やスキルを磨きたい方におすすめなのがPADIスペシャルティ・インストラクターです。
学ぶ内容は多岐にわたり様々な分野が用意されているので、自分が身に着けたい知識を学ぶといいでしょう。
このライセンスを取得することによって、ダイビングを体験するお客様に楽しさや安全を提供できるようになります。
■PADIスペシャルティ・インストラクターのコース
ダイビングを体験する方へ楽しさや魅力を伝えられるPADIスペシャルティ・インストラクターには、10種類以上のコースがあります。
いくつかのコースを詳しく解説しながら、学べることをチェックしていきましょう。
・サーチ&リカバリー
海の中にある物体を、探したり引き上げたりするために必要な知識を習得するコースです。
物体だけでなく、行方不明になっている方の捜索・救助にも役立つスキルが身に付きます。
・テクニカルダイビング
総合的な海の安全管理への知識を学ぶコースで、ダイビング中に起きやすい障害やトラブルへの対応方法を習得できる所が特徴です。
また、通常空気タンクは背中に背負うものですが、体の両脇に空気タンクを付けることをサイドマウントと呼びます。
サイドマウントでのダイビングを楽しむ時に必要な情報も得られるコースとなっています。
・エンリッチドエア
ダイビングで背負う空気タンクは、酸素が約20%、窒素が約80%と窒素の方が多い割合になるのが一般的です。
エンリッチドエアの場合は空気タンク内にある酸素の割合を増やし、窒素の気泡化による減圧症のリスクを軽減する効果があります。
このコースでは、エンリッチドエアダイビングに必要なスキル・知識を養います。
その他にも様々なコースがあり、水中でデジタルカメラを使用し写真を撮るスキル・水深18m以上の深い所まで潜るスキル・夜にダイビングを楽しむテクニックなど、より高度な技術を学べる所も魅力です。
■ライセンスの取得条件
多種多様な知識を学べるPADIスペシャルティ・インストラクターですが、誰でもライセンス取得に挑戦できるわけではありません。
PADIスペシャルティ・インストラクターのライセンス取得に必要な条件は、以下の通りです。
・PADIアシスタント・インストラクターの取得(資格更新済み)
・PADIオープン・ウォーター・スクーバ・インストラクターの取得(資格更新済み)
・受験前12ヵ月までにIDC/OWSIプログラムを修了
(IDC/OWSIプログラムは、PADIのインストラクター開発コースにて受講可能です。)
PADIスペシャルティ・インストラクターのライセンスを取得することによって、ダイビングを体験する方に質の高いサービスを提供できるようになります。
資格取得にはいくつかの条件が設けられているので、ある程度経験のあるインストラクターがさらなるスキルアップを目指して取得するライセンスと言えるでしょう。