台風の影響がやっと収まったと思ったらまた次なる台風の影が忍び寄る宮古島です。明後日の予報はすでに波高2mのち5m!!
エルニーニョ現象も収束を迎え、9月らしい気候になってきました。これまで来なかった分、咳を切ったように次々と来るパターンはやめていただきたい。
こらから来島予定のある方はマメに経過を見てくださいね。
伝説の池『通り池』が最難関である理由
BIGHOLIDAYはゲストさまの ポイントリクエストを重んじる社風ですので海況が良くて風向きが合えば高確率でお応えすることができます。
今日現在リクエスト件数N0,1で潜った回数No,1の 魔王の宮殿。今日も安定の魔王をセレクト。今日も最高の笑顔を頂きました。よしよし!
魔王の宮殿は、ダイナミックで本格的な地形でありながら、難易度も低いという絶大的なアドバンテージを持っています。実はこうした事がご希望に添え易い要因の一つなのです。
通り池は難易度が高い!?
以前の通り池の記事 – 【通り池】日本で唯一の天然記念物ダイビングポイント
ぶっちゃけて正直に言いますと、高いのです。なぜかというと一旦巨大な洞窟に入るともう足の着く場所はありません。下には水深-45mの世界が広がっているだけ。
しばらく続く洞窟の天井は水深23mほど。そこをくぐって今度は水面までゆっくりと浮上していきます。地形の規模が超絶大きいのでBCに空気を入れられないと足をエンドレスバタバタで水中ランニンング状態に陥り、息が苦しくなってきます。
そうなるとますますエアを消費することになります。池に浮上した時には最低120は残しておきたいところ。行きに80消費したということは単純計算すると帰りにも80を消費。つまり残圧40ということになります。ギリギリ〜
アクシデントが一回起きると、ギリギリどころかアウト〜!にもなりかねないのです。
通り池対策をして行けば恐れることは無い!
脅かすような内容になってしまいましたが大丈夫。もちろんスキルを確認出来ていない初日の一本目にはご案内できませんが、リクエストがあった場合は攻略法を事前にお伝えし、実践してもらい、クリアできればOK!難しい事ではありません。基礎が大事。ダイビングの神もやはり細部に宿りますから。
通り池は他のポイントとは一線を画すスーパーポイント
通り池名物『吸い込まれそうになる池』は他のポイントでは見られない通り池オンリーワン。毎回すごーい!の一声を頂きます。独特な地形が生み出す光のイリュージョン。
カメラの設定がご自分で出来る方にはこの光をより鮮明に映し出す秘訣もお伝えさせてもらいます。今度はこれを動画で撮ってみようかなー
通り池名物『日本一巨大な青の洞窟』も外せない見所。ちょうど二つの池の真ん中部分。数々の神秘的な光景が広がっている通り池には語り継がれている伝説があります。
通り池人魚伝説
昔々、下地島の近くの村の漁師が人魚を釣り上げましたとさ
漁師は珍しいものをご近所に配るノリで半身を切り、配って周りました
夜中に子供が泣き出したので、どうかしたかと思ったら海の彼方から声が聞こえました
『帰っておいで』
それに呼応するように外からも声が聞こえます
『体の半分を食べられてしまったので帰れません』
また海の彼方から声が聞こえました
『大きな波を送ります。それに乗って帰っておいで』
漁師は震え上がり家族を連れて伊良部島に逃げたそのすぐ後に
大津波(明和の大津波-1771年)が三度下地島に押し寄せ、村は飲み込まれてしまいました
現在の通り池の場所にその村はあったそうです — THE END
もしかしたらあなたも人魚に逢えるかもしれないですね。ネットで調べてみたところ日本各地に『人魚を食べて不老不死伝説』があるようなのですが、ハッピーエンドは一つもありませんでした。
もし目撃しても、くれぐれも食べないようお願い申し上げます。
という感じで話が逸れに逸れまくりましたが、国の指定する景勝地にして天然記念物、そして伝説持ちでその看板に負けない圧倒的スケールと圧倒的神秘のダイビングポイントはおそらく日本中どこを探しても他にはないでしょう。
怪しく光るその先に待っているのは希望か絶望か。
ぜひあなたの眼で確かめてください。お手伝いをさせてもらう準備は万端です!伝説の証人になれるかもしれませんよ。なんか今日の記事は怖いテイストになっちゃった。
ナイスホリデイ!ビッグホリデイ!
信じるも信じないもあなた次第。
ではまた明日!