指導員の立場でもあるプロダイバーであれば、もしもの時の備えとして応急処置の知識は身に付けておきたいものです。

ダイブマスターの資格を取る方は、救命救急の知識を得るためにEFR(エマージェンシー・ファースト・レスポンス)インストラクターの取得もおすすめします。

海での事故は突然の出来事であり、早急な対応が求められます。

特にツアーガイドを担当するダイバーは、緊急時に対応できるように持っておくと参加者から厚い信頼を得られるでしょう。

それでは、インストラクターの特徴や取得するまでの流れをご紹介します。

 

 

■緊急時の処置対応を教えられるEFRインストラクター

EFRインストラクター

ダイビング中に溺れた・ケガをした時の応急処置方法を教えられる資格が、EFRインストラクターです。

心肺蘇生法やAEDの正しい使い方、子どもの救急法などを誰にでも教えられるので、指導員を目指すダイバーは取得して損はありません。

この資格はPADIが主催しているためダイバーのみ取得できると思われがちですが、ダイバー以外の人でも受講し取得可能です。

 

ダイビングやトレッキングなどのレジャー活動は自然を相手にするため、常に危険と隣り合わせです。

緊急時に確実な対応ができるように、ダイバーでない人もEFRインストラクターという資格は取得しておくと安心できます。

 

 

■資格を取得するには?

 

PADIのEFRインストラクターという資格を取得するには、1年以内にPADI主催のエマージェンシー・ファースト・レスポンスの一時ケアと二次ケアを受講している必要があります。

ダイブマスター資格を有する時にEFRを受講しますが、EFRインストラクターの資格を取る時には1年以上経過しているケースが多いです。

そのため、失効にならないためにもダイブマスター認定後は、なるべく早めに取得しておきましょう。

EFRはダイバー以外の方も受講可能です。

ダイバーじゃないけどもしもの時に資格を取得しておきたいという人は、EFRを受講した後に資格を取得しましょう。

 

 

■取得までの流れ・申請料金など

勉強

資格を取得するまでの流れや、かかる費用を事前に確認しておきましょう。

 

①PADI取扱店に申し込み

ダイバーはもちろんですがそうじゃない人も、PADIライセンスを取り扱いしているお店に申し込みましょう。

この時にEFR受講済みが確認できる書類があると安心できます。

 

②学科授業

お店によってやり方は異なりますが、DVD学習やプレゼンテーション学習で基本的な知識を習得します。

一次・二次ケア、もしくは心肺蘇生法とAEDの使い方や、子どものためのケアのスキルを座学で行います。

 

③実習授業

座学で行った内容をもとに、人形を使って実践します。

効率的な心肺蘇生時のテクニックを、指導者から教わりましょう。

 

④試験

知識がきちんと理解できているか、最終確認のための試験を行います。

試験内容は筆記が主ですが、実技試験を行う場合もあります。

講習料金はお店ごとに異なりますが、約3~5万円ほどかかります。

これにCFC申請料やEFRインストラクター申請料、教材などの金額もかかるため、事前に準備しておきましょう。

また日程や講習期間も、お店ごとに異なります。

講習期間はPADIでは約1~2日とされていますが、忙しい人のために3~5日間かけて行う場所もあります。

講習料金や期間の詳細を知りたい場合は、各取扱店に問い合わせましょう。

 

 

EFRインストラクターの資格を取得しEFRを開催することで、命を救う手助けをできる人が増えます。

社会貢献にもつながるのでプロダイバーはもちろんですが、ダイバーでなくても資格取得をおすすめします。

レジャー施設での緊急時だけでなく、職場や学校でも応急処置が必要な時は出てきます。

その時のために自分自身が正確に理解し、きちんと受講生に教えられる立場になっておきましょう。

 

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