PADIコースには各種コースがあります。

初心者からプロ向けの資格まで多種多様ですが、その中でもPADIコース・ディレクターは選ばれた人だけがなれる難関資格です。

「指導者の指導者」と言われるだけに、資格取得までの道のりも簡単なものではありません。

そこで今回は、PADIコース・ディレクターについてご紹介します。

上級インストラクターを目指す方はもちろん、初心者も一つの知識として知っておくといいでしょう。

 

 

■PADIコース・ディレクターとは

 

PADIは、世界で60%のシェアを誇るダイバー養成機関です。

人的ミスを防止するために開発された独自の指導者用教材や心理学を応用したプログラムが、人々から支持されています。

PADIにはダイビングの目的や力量に合わせた、様々なコースがあります。

その中でもコース・ディレクターは、限られた人しかなれない狭き門です。

世界における所持者は、PADIプロフェッショナルのうちの1%以下とされています。

高度な技能を習得した上級者を教える立場だけに、生半可な知識や経験ではなれないことがよく分かるでしょう。

また、オープンウォーター・スクーバ・インストラクターを認定できるのも、この資格だけです。

プロダイバーへの入門資格は、コース・ディレクターでなければ承認できません。

ダイビング界への影響力も強く、意思決定にも大きく関わる実力者たる資格です。

 

 

■年2回の試験には世界中からダイバーが押し寄せる

コース・ディレクター 試験

毎年2回だけ行われるコース・ディレクターの試験(CDTC)には、日本や中国、台湾、イギリス、インド、アメリカなど世界各国から人が集まってきます。

単に「行きたい」と言えば行けるわけではなく、参加できるのは選抜された優秀なメンバーだけです。

人数にして約200名になります。

しかし、試験には全員が参加できるわけではなく、実際にコースを受講できるのは審査に合格した70名のみです。

 

 

■PADIコース・ディレクターになる方法

 

上述したようにコース・ディレクターになるには、CDTCと呼ばれるトレーニングコースに参加し、認定されなければなりません。

参加メンバーに選抜されるだけでも相当大変であり、合格できるのは参加者の約1/3です。

CDTCが開催される期間は、9日間です。

講習内容は、PADI職員によるライブのプレゼン、ワークショップや実技などがあります。

参加者はインストラクター候補生を的確に指導できるか、訓練をアシストできるかなど指導者としての力量を問われます。

加えて、自身の経験や考え方、心構えなども評価の対象です。

これからプロを目指す人をサポートする役割だけに、専門知識と経験、教育者としての資質も必要になります。

 

 

■資格を取得するとできること

コース・ディレクター

無事にコース・ディレクターとして承認されると、PADIインストラクター開発コースやOWSIプログラムなどを自分で開催できるようになります。

他にもいくつかもコースを実施できますが、いずれにしても将来のプロダイバーを育成する仕事はやりがいがあるでしょう。

 

 

■コース・ディレクターが主催者だと参加者も安心

 

コース・ディレクターは指導者の最上位クラスであるため、誰もが取れる資格ではありません。

それだけに、この資格を持っているとダイビングの世界では権威者の一人とされます。

講習会ではコース・ディレクターの資格を所持し、豊富な経験を持つ指導者だと、参加者側としては安心と言えます。

主催者がどのランクにいるのかは、Cカードを見ればすぐに分かるので、不安な方は見せてもらうといいかもしれません。

 

 

PADIの最高位であるコース・ディレクターは、選抜された人だけが認定される難関資格です。

取得するためには年2回あるCDTCに参加し、数多くの優秀ダイバーの中で生き残り、認定されなくてはいけません。

ダイビングの知識や技術、安全管理などを含め、上級者をトレーニングできる総合的な指導力が問われます。

プロを目指す方は、ぜひ憧れとも言える上級資格に挑戦してみてください。

 

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