昨日の洞窟ダイビングのすゝめ編で水中ライトについて少し反響がありましたので今日はそっち系のことを書かせてもらいますね!ダイビング界の錦織圭、トッティです!

まずは動画で色々解説していますのでご覧の上、下記の記事を読んでいただくとよりわかりやすいと思います!

ダイビング用水中ライトってどれ買えばいいの?

結論から言いますと、”用途と予算による”です。購入前に迷う気持ちはよ〜くわかります。価格は数千円~数十万でピンキリですし、ライト自体の大きさや電球の種類、ライトの明るさ、充電バッテリー内臓のものや乾電池使用のもの。充電電池が使えるものと使えないもの。

あんなに種類が豊富ならそりゃ迷います。

ただ、あなたがどんなシチュエーションで使いたくて、予算がある程度決まっているのなら、どのライトを買えばいいのかという答えはおそらくこの記事を読んだ後に出るはず!

用途は”水中写真撮影用”に絞って書き進めて行きます

ダイビング用水中ライト

用途が違えばBESTな選択は大幅に変わってきてしまうので、今回は水中写真撮影用ライトに絞って解説して行きたいと思います。

写真を撮る為の水中ライトの役割は大きく分けて二つ。ピントを合わせる為と、ストロボ代わりの光源として。この役割を果たす2種類のダイビング用ライトについては以下で説明していきたいと思います。

大まかに分けると撮影用水中ダイビングライトは2種類!

次の2種類のダイビング用ライトのどちらかが、あなたの欲しいダイビングライトに当てはまるはずです。

ダイビング用水中ライトには、ワイド照射とスポット照射がある

ダイビング用スポット照射ライト

まず選ぶべきはワイド照射なのかスポット照射なのか。光の広がり具合がキーポイントです!上の写真はスポット照射。そして下の写真はワイド照射。

ダイビング用水中ライト

光の当たり具合(広がり具合)は一目瞭然!スポット照射もワイド照射もそれぞれメリット、デメリット、正しい使用用途があり、どちらを選ぶかは下記を参考にしてくださいね。

スポット照射水中ライトの用途は『生物撮影のフォーカスアシスト』

水中写真撮影におけるスポット照射用途は、生物撮影のオートフォーカスをアシストする為の光源として。

わかりやすく言いますと、カメラは自動でピントを合わせてくれるのですが何を目標に自動で合わせてくれるかと言いますと『コントラストの差』で目立つものにピントを合わせる習性があります。

センテンイロウミウシ

例えば上の写真のような被写体はオートフォーカスは得意。明らかに目立っているようなものはライトのアシスト無しでも十分撮れますが、

ピグミーシードラゴン

こういう被写体はオートフォーカスの最も苦手とするところ。生物の背景がぐちゃぐちゃしてたり、薄暗い所にいる生物はオートフォーカスは正しく機能しません。ピントの合ってない写真が量産されてしますます。

そんな時にスポット照射で被写体に光を当ててやると、”コントラストの差”をカメラが検知し、正しくオートフォーカスが機能するわけです。ピントの合った素晴らしい写真が量産!!

ワイド照射水中ライトの用途は『ストロボの代用品&生物撮影のフォーカスアシスト』

結論から言いますと、ワイド照射水中ライトがおすすめです!ストロボ代わりの光源はもちろんのこと、洞窟探検や生物撮影のフォーカスアシストまで兼用できる優れもの!一本で何役もこなしてくれるので便利なのです。

最近ではLEDライトが主流になって来ているので明るいライトが割と安価で買えるようになって来ました。

ワイド照射

この写真はストロボ代わりの光源として使っている作例。ライトでもこんな撮影が可能になります。もちろんストロボよりは光が弱いのでカメラの設定を正しくしておかないとブレ写真になってしまいますが、

光を当てた時の最大の難点『ゴミの写り込み』をワイド照射のライトなら最小限に抑えることができます。これはデカい。

ストロボはアームで固定されているのでいちいち角度を変えるのがめんどくさい。さらに一枚撮ってみないと角度が最適なのかどうかわかりません。闇雲に撮りまくればゴミ写真の量産!

水中ライト;ゴミの写り込み有り

光源の角度が悪いと、こんな感じで白っぽくゴミが写り込みます。ありがちな失敗例。

その点、ワイド照射ライトは、照らしながらゴミの写り込みをカメラの液晶で確認できるので、ゴミが写らない最適な角度に合わせてから撮ることができます。これでゴミ無しのクリアな写真が量産!!

水中ライト;ゴミの写り込み無し

カメラの液晶を見ながらでもゴミの写り込みは確認できますので、一番クリアに写る角度に合わせて撮る!撮る!撮る!!!

ワイド照射ライトなら誰でも簡単に調節が可能です。ボク自身、この事に気が付いてからはほとんどワイド照射ライトを使って撮影するようになりました。

キンメモドキ

ダイビングライト撮影

宮古島:青の洞窟

二枚とも正真正銘ワイド照射水中ライトで撮った写真です。ストロボで撮りましたって言われてもわからないくらい綺麗に撮れます!

そしてワイド照射はマクロ写真でも大活躍!!!

宮古島マクロ生物ーカエルアンコウ

こちらもストロボの代わりとしても活用できます。スポット照射で合わせにくいピントを合わせる方法もありますが、ワイド照射の光でも十分対応可能!ピントを中央固定に設定しておけば難なくピントを合わせられます。さらにストロボを焚かずにワイド照射ライトだけで色を出す撮影も可能。

ストロボかライトか購入を迷っている方はワイド照射ライトが断然おすすめ!!

水中写真撮影用ダイビングライトはこれがおすすめ!

ダイビング用の水中ライトは種類があり過ぎて選ぶのが大変すぎる。。ボクもそうでしたし、今までたくさんの種類のライトを購入し、たくさんの失敗(セレクトミス!)をしてきました。(けっこうお金かかったな)

そして現在やっとたどり着いた水中写真を綺麗に撮る為と”長く使える”究極のライトがこれ!

RGBLue System02 プレミアムカラー 水中LEDライト

水中ライト;RGblue

水中写真撮影用に開発されただけあってこだわりが凄い。ライトの発する光の色を太陽光と同じにすることによって、自然のままの自然な色合いが写真で再現できます。

上の作例写真も当HPの写真も全てこのライトで撮影しています。このライトの凄いところは

  • ”絶対に水没しない構造”で開発されている
  • 最大3000ルーメンの大光量、光量は3段階調整可能
  • 洞窟ダイビングのガイドで毎日使用しても一週間は充電不要
  • オーバーホールしてもらえるので長く愛用できる
  • スポット照射やカラーフィルターなど多彩な別売アクセサリー有り
  • メイドインジャパン!

ダイビング用水中ライト;RGblue

写真の仕上がりも本当に自然なままの色合いを出してくれます。こだわって写真を撮りたい人にとっては選択肢が大幅に広がるライト。

オーバーホールをして長く使えるのもかなりのメリットで、水没リスク0というのがまた革新的!!!値段は高いですけど、長く使えれば十分コストパフォーマンスは良いと言えます。

非の打ち所なし、胸を張っておすすめできます!が、値段が高いので予算に余裕があればぜひ!

SecurityIng ワイド120度ダイビング用水中ライト

RGBLue(アールジーブルー)はちょっと高すぎて手が出ない。そんな方におすすめなのがこのライト!

ダイビング用水中ライト

今流行りのメイドインチャイナ!1000ルーメンの明るさのライトをメイドインジャパンで探せば3万円は普通にしますが、これなら充電器セットも合わせて約1万円。さすがチャイナ。でも大丈夫!?と思いますよね。ボクも思いました。

ウチのスタッフが購入してきたこのライトを見て、まさに『大丈夫なのかあれは(メイドインチャイナは)』と思っていたのですが、すごく調子が良さそうなので当ショップのガイド用&レンタルライト用として10本購入してみましたが、不良品はなんと一本だけ!(一本あるじゃん)

しかし初期不良は交換してくれるので10本とも当たり商品となりました。このライトの凄いところは

  • 1000ルーメンで1万円(電池と充電器も合わせて)は安い!!
  • 同じく洞窟ダイビングガイドで一週間は充電持ちます
  • ダブルOリング機構で水没しにくい
  • 購入レビューもまずまず

ダイビング用水中ライト2

RGblueに比べれば若干の色ムラはありますが、さすがの1000ルーメンで光量は問題なし!さらに光の広がりも十分ワイドですので、実戦でも活躍してくれます。

ただあくまでメイドインチャイナですので、当たり商品なら丸儲け!!と思える方だけにオススメします。仮に外れ引いてもライトだけ購入すれば追加5千円で済みますしね!笑

 

さらに偏った使い方をしたい方は個人的にまた聞いてくださいね!いつでもご相談に乗らせて頂きます。みんなで綺麗な写真を撮りにいきましょう!

ではまた明日。