夏日を通り越して完全な真夏日、気温30℃~!!の宮古島です。ここ最近、通っているコブシメの産卵場所より敏腕レポーターのトッティがお送りいたします。敏腕でピクッとしないでくださいね。
コブシメの産卵
もう長い間交接産卵を観察しているのですが、発見当初は7~8個体いたコブシメたちも最近は弾切れならぬ卵切れで最近は2~3個体くらいしか確認出来ていなく、その2~3個体もそろそろ弾切れで、ある日突然パッと居なくなってしまうことが予想されます。
という事でコブシメネイチャーシーン劇場を始めてから交接、卵、ハッチアウトのシーンはレポートすることができましたが、卵を産み付ける産卵シーンのみお伝えする機会と写真がありませんでした。
最近狙っていましたがようやく万全の態勢で観察、撮影する機会に恵まれました。のでご覧ください。ゲストさまと30分間、しっかり生命の営みリアルネイチャーを体感してきました。
コブシメはすでに産卵モード
今日はこの2個体のみ確認でき、手前がオス、オスの奥にいる個体がメスです。居合わせた時には交接が終わり、産卵モードに入っていたのでボクらには見向きもせず、ただただひたすらあんばいの良い場所にメスが産み付けて、また場所を変えて産み付けて。の産卵ラッシュです。
卵を装填
この足を手前にクルット丸めている仕草、これは卵を足に補充しているポーズでこれを目印に『おっ、産むな!』と分かるわけです。産むぜ産むぜ~!っとボクらの期待値は急上昇!
卵を岩の下にそっと、そ〜っと隠します
そしてフラフラ良い場所を探しながらこのように足をスッと伸ばせば『さあ!始まるぜ!』とカメラを構え始めるタイミングとなるのです。そしてここからは一気に行きます!
大事に大事に一個ずつ、我が子を産み付けるわけですからそりゃコブシメも真剣です!!ぜひここはみなさんに観てもらいたい山場となるわけです。さあ行きますよ!
ありのままの自然の営みに感動する
この産み終えたあとのコブシメですが、時間にして3~4秒ですが、このまま一呼吸静止するのです。上の写真はその瞬間のもので、まるで産み落とした『我が子を心配そうに見守っているかのような時間』にも見えます。
魚たちには我が子を守る使命が本能としてあり、卵にボクらが近づくと威嚇行動をしてきます。一方、コウイカ科のコブシメは産み付けた後は深場に帰っていき、その卵を確認しにくる事はもうありませんが、だからこそ、母として我が子との最後の時間がこの産み付けた後の数秒になるのです。
そういう本能があるという前提で考えてみると『我が子を心配そうに見守っているかのような時間』というボクの解釈もあながち外れてはいないのかもしれませんね。
我が子との最後の時間
今このブログを見て頂いているみなさん。もしコブシメの産卵に立ち会える機会があれば、この【我が子との最後の時間】に注目して観察してみてください。大の大人としてとても恥ずかしいんですが、感動して涙が出そうになりました。
海はいつもいろんな事をボクたちに教えてくれます。いかなる時もそれを受け取る準備だけは欠かさぬよう、いちガイドとして精進していきたいと思います!
スペシャルホリデイ!ビッグホリデイ!
ではまた明日。
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