アイハバペ〜ン♪ アイハバアッポ〜♪ ん〜!!・・アポ〜ペ〜ン♬
最近『ピコ太郎』というYouTuberを知って以来、忘れたくても忘れられません。特に『ペンパイナッポーアッポーペン』がお気に入りです。サングラスのやつも結構ツボ。
ここに動画を貼って紹介したいくらいなのですが、ふざけすぎてて何のブログなのか分からなくなってしまうので、元気になりたい人は是非『ピコ太郎 ペン』で検索してみてください。
こんにちは。店主トッティです。今日もピコ太郎先生のおかげで元気です!ピコ太郎最高!!!
ここ5日間くらいは台風うねりも落ち着いてきて、ポイント選びたい放題の最高な毎日を過ごしていました。しかし序盤は雨につぐ雨で、光だけが足りていない日々でしたが昨日くらいから晴れ間が戻ってきてGOOD!一の瀬ホールのレーザービーム最高!!
しかし今日の3本目くらいには宮古島南海を通過していった台風21号の余波が波長の大きなうねりとなり押し寄せてきていました。さて、明日はどうなるかな。
水深-30mまで届くレーザービームは一の瀬ホールの専売特許。ここなら飽きずにいつまででも居られるな〜。やっぱりピコ太郎最高!
間違えた、一の瀬ホール最高!!!!
ギンガメアジを見に行くダイビングポイントのストーリー
ギンガメアジは群れる種で、沖縄では粟国島や久米島、沖永良部島などが有名で、その群れを見るだけで1DIVEを完結できる超迫力のトピックで、流れのある場所に居着くので他にも大物が通りかかったりすることもあります。
宮古島のギンガメアジ
宮古島にギンガメアジのポイントがあるということはあまり知られていないかもしれません。潮が走ると激流の高難易度ポイントとなるので行きにくい事と、宮古島の代名詞である地形ポイントの数が圧倒的に多いので敢えて行く選択がしにくいというのがその理由。
【3年前の写真】
かつては目の前でトルネードを見せてくれたり、目の前で壁のように群れたり、目の前でというか、この群れに囲まれたりすることが当たり前のように行われていて、
まるでギンガメアジたちは私たちダイバーを無害なものとでも思っているかのように。まあ実際獲るわけでもなく撮るだけなので無害なのですが、まあスペシャルな距離感だったわけです。
約2年からギンガメアジの様子に異変有り
ある時を境にパナタのギンガメアジに全く寄ることが出来なくなります。寄れなくなった当初は、たまたま機嫌が悪かったんだなと思っていたのですが、その後、何度行っても寄れない。
ガイド二人で挟み討ちをしても深場や沖へ逃げて行ったり、逆に沖や深場からアプローチしても躱されて深場へ逃げられたり。パナタ好きのリピーターさまと1日3DIVEパナタで潜ってどれだけ寄れるかチャレンジしたこともありました。
時を同じくして、L字アーチ、本ドロップというロウニンアジのクリーニングポイントのあるポイントでも異変。
L字アーチは7〜8割くらいの確率で遭遇できましたが、それからは1割に満たない遭遇率。本ドロップでは浅場のクリーニングポイント数箇所で10割の確率だったのが0割に。ただ深い場所(-35m)に行けば辛うじて見ることができましたが、その時、宮古島ガイド人生約10年にして初めて1個体にすら会えないというハズレ経験をしました。
【3年前の写真】
パナタしかりL字アーチしかり本ドロップしかり。当たり前が当たり前でなくなった日。
レジェンドいわく、一発撃たれるとしばらくポイントに寄りつかなくなることがあるそう。そして漁師さんはロウニンアジ、ギンガメアジの居場所は知っているが値段がつかない魚なので獲らないそうです。
その話を聞いた後に深場でロウニンアジに遭遇したのですが、水中銃がかすったようなエグれた線傷を負っている個体に遭遇したことがありました。まさにそれは点と点が繋がって線になった瞬間。
寄れないことを承知で久しぶりに超海外級の大物&群れポイントへ
地形も連日散々潜り倒したゲストさまがいたのと、2本目の一の瀬ホールが素晴らしすぎて今日はあれを超える地形ポイントはもうないという事で久しぶりのパナタへ行きました。
そうそう。ここ2年はずっとこんな感じの距離感。寄れたらいいな〜なんて淡い期待を持ちながら、でもこれ以上逃げないようにこの距離を保ちつつ、みんなで見る。
約2年で何回チャレンジした事か。
今日は寄れるかも。こうしたら寄れるかも。この潮で入れば寄れるかも。
ことごとくそれは打ち砕かれ、いつしか寄れない事が当たり前になっていた気がする。パナタのギンガメアジは寄れないけど遠目で見て、他の大物の出現を期待するダイビングがいつの間にかセオリーになっていた。
いつもはもっと上の方をまばらに漂い泳いでいるアカモンガラが今日は低いところに集まっている。激流の時は岩に隠れたり低い場所を泳ぐのを見た事をあるが今日は潮は止まっている。流れは全くない。
そんな小さな違和感を気にも留めずギンガメアジに視線を戻す。
散々逃げられまくった事が幾度となくあったので、MAXでどのくらい近づけるという距離感は身にしみている。あれ?いつもより近づける。でもこの後一斉に方向転換して逃げられるんだろう。
そう思いながら殺気をできるだけ内に秘め、ギンガメアジを直視しないよう横を見ながら視界の端っこの方でぼんやり確認しながらまた前へ。
え!?
こんなに近づいていいんすか!!?
と思った刹那、こっちに向かってくる!!!!
一瞬こちらの様子を伺ったような感じでしたが、群れに巻かれるまではいかず一斉にバビュンと方向転換。追うも虚しくあっという間に-40mの世界に消えていった。
これは今日の写真。
普通だけれど、パナタのストーリーを知っている僕らにとってはまさに快挙。2年間チャレンジし続けても、見えないボーダーラインを超える日は昨日まではありませんでした。
L字アーチのロウニンアジは居てもすぐ逃げてしまうけれどそれでも少しだけ見れることが多くなってきた気がするし、本ドロップのロウニンアジは今では浅場に戻ってきた。
当たり前が当たり前じゃなくなくなる。生物界に永遠なんて無いって事をロウニンアジ、ギンガメアジに学ぶここ2年。
居なくなったと分かって、ブリーフィングでロウニンアジやギンガメアジに触れなくなる。そんな当たり前でさえ、いつかまた当たり前ではなくなる日が来るのかもしれない。
もしかしたら次行った時には、また寄れなくなっているかもしれない。もしかしたらもっと寄れるかもしれない。次回からは、そういう背景をブリーフィングに交えてゲストさまと一緒にギャンブルの旅に出よう。
そういう楽しみ方も、自然と対峙するダイビングというスポーツの醍醐味!
いつかまた、あの瞬間が訪れる日を楽しみに。
【2013.10.29撮影】
ナイスホリデイ!ビッグホリデイ!
ペンパイナッポ〜アッポ〜ペン♬