外食でメニューを決めるまでの時間は人それぞれだと思いますが、私は一瞬で決めるタイプです。男はパッと決める方がかっこいいと今まで思ってました。
TVでやってたんですけど、決断が早い人は心が弱いそうですよ。人間は考え続ける事が苦だそうで、パッと決めた方が楽なんですって。反対に決断までの時間を長くとれる人の方が心が強いらしい。
つまり優柔不断最高説浮上です。今度からは長いこと悩むようにしよう。ラーメンかカツ丼か。これで『あの人は心が強い人なんだな〜』と思ってもらえるはず。真似してみてもいいですよ?
ダイビングポイントの選定にはもともと時間をかけています。店主です。
考えうる最良のストーリーを3DIVEを通して演出
『ダイビングガイドは、”映画監督”のようにストーリー(海況と状況を加味して)を考えて、海の中で演出するものだ』と、ボクがまだ駆け出しだった頃、師匠に教わった言葉です。
その教えは、今でもガイドとしての自分の真ん中。迷った時にはいつでもそこに帰ればいい。普段は真ん中の深いところを掘って掘って掘りまくる日々を過ごしてきました。これからも掘り続けます。
エリアによって演出は全然違ってきますが、宮古島では『地形』が物語の舞台となります。
まず一番に避けるべきは『惰性的なダイビング』
レーザービームは最高に心打たれるシーンで宮古島らしい景色。ですが仮に3DIVE全てレーザービームを見に行ったとしたらどうでしょう。
もちろん、どのポイントのレーザービームもそれぞれの個性があり、綺麗です。
ただコンディションや好みなどで優劣がついてしまうのではないか。そうすると一番綺麗だったレーザーは印象に残るけれど、後の二つはどうでしょう。
もし一番好みだと思ったレーザービームが一本目のダイビングだったとしたら、二本目と三本目はおそらく惰性的なダイビングになってしまう。これだけは避けなければならない。
目指すべきは『3DIVE、全てにビッグインパクト』
何もレーザービームだけが地形ポイントではありません。真っ暗で長い洞窟を探検するのも地形ダイビングだし、外洋と繋がっている池に浮上するのも地形ダイビング。ドロップオフ沿いを泳ぎながら沖の根を周るのだって地形ダイビングです。
光を際立たせるには影が必要。影をドキドキ楽しむためには光が必要。地形ダイビングは、どちらが欠けても魅力半減。しかしどちらも揃えば魅力倍増!!!
1DIVE目は真っ暗な洞窟をひたすら進むドキドキワクワクの冒険ダイビング、2DIVE目はレーザービームのち巨大なホールにまたレーザービーム、3DIVE目は大物群れ狙いで沖の根を浮遊ダイビング。
そんな風に地形ポイントのバリエーションの多さも宮古島らしさ。それらの魅力をを最大限に引き出し、もし『3本すべて最高だった』と言ってもらえたら、それはボクらにとって至上の喜び。
海況が悪くなければ、リクエストや好みに合わせて私たちの考えうる最良最高のストーリーでコーディネイトさせて頂きます。
大丈夫。出し惜しみなんか絶対しません。アナタに『楽しかった』と思ってもらう為にはどうしたらいいか?がBIGHOLIDAYのポイント選択最重要判断基準です。
だからダイビングポイントの選定に時間をかけるんです。優柔不断とかじゃないんですよ。あ、優柔不断は最高なんだった。よくわかんなくなってきた。まあいいか。
明日はどんなストーリーで行こうかな。
ナイスホリデイ!ビッグホリデイ!
いつも気に入ったものを好んで食べ続ける派
あなたはどっち派ですか?ボクと同じですか?
ではまた明日!