ドライスーツは、季節関係なく海に入るダイバー向けのダイビングスーツです。
日本の海はハワイやグアムと違って冬になると水温と気温が下がるため、ダイバーにとってドライスーツは必須アイテムと言えます。
しかし初めてドライスーツを購入する時、ドライスーツを選ぶ基準が分からない人は多く見られます。
デザインやコストの面を気にする人も、少なくないでしょう。
そこで今回は、ドライスーツのタイプと選ぶ基準についてご紹介します。
■ドライスーツの2つのタイプの特徴を知ろう
ドライスーツは、「ネオプレーンタイプ」と「シェルタイプ」の2種類に分けられます。
それぞれの特徴を理解し、ドライスーツを選ぶ時の参考にしてみましょう。
・ネオプレーンタイプ
体験ダイビングでドライスーツを使うときやインストラクターのドライスーツは、ほとんどがネオプレーンタイプです。
生地やデザインのバリエーションが豊富で、自分の好きなコーディネートができます。
体形に合ったオーダーメイドの物を作れる点も、魅力の1つです。
フィット性や伸縮性に優れており、体を動かしやすくできているため初心者からベテランまで幅広く対応できます。
また、スーツ自体の保温性にも優れているため、薄めのインナーで潜れるのも利点です。
しかし背中にファスナーが付いているため、着用時には誰かからサポートを受けなくてはなりません。
スーツの浮力も水中では変化するため、浮力コントロールも重要になってきます。
・シェルタイプ
日本ダイバーにはあまり馴染みがないかもしれませんが、海外や作業ダイバーには主流として使われています。
シェルタイプは、水中のスーツ浮力が変化しない点が大きなメリットになります。
素材自体が薄くなっており、生地に気泡がないため浮力の変化はほとんどありません。
しかし素材が薄いため、保温性はネオプレーンタイプより劣ります。
そのため体を冷やさないために、インナーを着込む必要があります。
また、伸縮性が少なく大きめのサイズで作る必要があり、体型に合わせるのは難しいでしょう。
■ポイントを押さえて自分に合ったドライスーツを
ドライスーツ選びに失敗しないためにも、ポイントを押さえることが重要です。
ここではドライスーツを選ぶ時のポイントをご紹介します。
・スーツの保温力
・浮力コントロールしやすいか
・水中でも動きやすいか
・脱着しやすいか
・耐久性
・価格
寒い冬に潜る場合は、スーツの保温力は大切になります。
保温力が高いとインナーを着込むことなく、動きやすくなるためです。
同時に浮力コントロールにも影響が出るため、保温力のあるドライスーツを選ぶと良いでしょう。
また、脱着しやすいか、動きやすいかなどの確認もしておきましょう。
耐久性や価格、デザイン性については保管の仕方や予算、好き嫌いで個人差があるので、自分の予算に合わせて選ぶと良いです。
■ドライスーツおすすめのメーカー
・ワールドダイブ
ワールドダイブのドライスーツは、ネオプレーンとシェルドライ共に種類が多く、デザイン性も高い点が特徴です。
コスト面も比較的抑えられているため、初心者・上級者共におすすめのメーカーです。
・TUSA
ダイブコンピューターの人気が高いTUSAは、ネオンプレーンタイプのドライスーツを発売しています。
価格は高めですが、日本製なので信頼性は抜群です。
・MOBBY’S(モビーディック)
耐久性重視の人には、モビーディックがおすすめです。
モビーディックはウェットスーツが人気ですが、シェルドライタイプのドライスーツは機能性に優れているのが魅力と言えます。
素材が軽いので動きやすく耐久性も高いため、プロのダイバーが利用していることも多いです。
ドライスーツを選ぶ時は自分の予算と相談し、デザインを重視するのか、耐久性を重視するのかなどを確認してから購入しましょう。
ドライスーツは自分の体形や、希望に沿ったものを選びたいものです。
そのため既存品だけでなく、オーダーメイドも考えてみると良いでしょう。
自分に合ったドライスーツで、ダイビングを楽しんでください。