オープンウォータースイミングは海や川、湖などで行う長距離水泳ですが、天候や水質などの影響を受けるためプールで泳ぐのとは違った知識やテクニックが必要になります。
今回はそんなオープンウォータースイミングに強い泳ぎ方についてご紹介します。
■オープンウォータースイミングとは?
設備の整ったプールとは違い、天候や水質など自然の影響を受ける海や川、湖を長距離泳ぐオープンウォータースイミングは、水中での視界が悪いことが多く、潮流や波の影響で意識をしないとまっすぐに進むことが難しいので、目的場所まで思うように泳げないこともあります。
足がつかない場所で行きたい方向に進めず、体力もなくなり波をかぶって水を飲んでしまうなど、いくつもの要素が重なり恐怖心からパニックを起こして過呼吸になってしまう場合もあるため、泳ぎ方の基礎知識や慣れが必要です。
■自信をつけて恐怖心をなくそう
オープンウォータースイミングでパニックやそれに近い症状を起こしてしまうと、トラウマやプレッシャーになり水辺から足が遠のいてしまう場合があります。
海や川、湖では起こりうる状況を知ることや、環境に慣れるための練習をこなすことで、次第に自信が持てるようになり恐怖心を克服できるでしょう。
■オープンウォータースイミングで強く泳ぐには?
まずは体の柔軟性を上げることが大切です。
肩甲骨、腰、腿の裏、足首がしなやかに動くことでしっかりと泳ぐことが可能になります。
そして、オープンウォータースイミングで重要なのがキックの打ち方です。
1かきにつき3回キックを打つ、いわゆる6ビートキックで体幹から細かく打つと、楽なキックで体が浮き、ブレずに泳ぐことができます。
6ビートキックは慣れないうちは難しいですが、覚えられれば海や川、湖でも以前より泳ぐことができるので練習して身につけていきましょう。
■オープンウォータースイミングで気をつけるポイント
・離岸流に注意する
場所によっては波が沖に向かって引き戻す力が局所的に強く、巻き込まれると泳ぎに慣れた人でも沖まで流され、溺死してしまう場合もあります。
遊泳禁止のサインやガイドの指示には従いましょう。
・身につけるものは目立つ色にする
海や川、湖などは泳いでいても気付かれない場合があります。
問題なく泳いでいる間はいいですが、何かアクシデントがあった時に周囲の人に気付いてもらいやすくするためにも、身につけるものは蛍光色などの目立つ色にするといいでしょう。
・海ではクラゲに注意が必要
日本の海にも毒性の強いクラゲが数多く生息しています。
カツオノエボシなどは浜辺に打ち揚げられていることもあるので、うっかり踏んでしまわないよう注意しましょう。
刺されると痛みや爛れを起こし発熱する場合もあります。
・浮力体を用意しておく
レスチューブは腰にベルトで装着し、トリガーコードを引くだけで瞬時に浮力体が現れます。
小型で軽量なので装着時も泳ぎの邪魔にならず、CO2カートリッジを交換すれば何度でも利用可能です。
エマージェンシーフロートは初めから膨らませて使用する視認性の高い蛍光オレンジ色のバッグ型救命補助浮き具で、レスチューブと同様に腰にベルトで装着します。
レスチューブと違いスマホなど貴重品を濡らさずに入れられるスペースがあるので万が一の場合でも連絡が取れる可能性が高いです。
今回はオープンウォータースイミングに強い泳ぎ方についてご紹介しました。
プールで泳ぐのとは違った泳ぎ方の知識や、自然環境への慣れが必要なオープンウォータースイミングですが、正しい理解と準備、心構えがあれば誰でも楽しめるので、興味のある方はチャレンジしてみてください。