この記事のまとめ

秋の宮古島ダイビングは、9月・10月・11月で海の性格がはっきり変わります。9月は夏の水温を残しながら台風うねりを見て潜る月、10月は下地島方面の地形ポイントを狙いやすく中上級者に人気の本命月、11月は冬の入口として気温と水温が一気に下がる月です。

過去4年のダイビング記録では、秋はアントニオガウディ、魔王の宮殿、35ホール、マリンレイクなど、下地島方面の地形ポイントが候補に入りやすい季節です。特に10月は、暑さ・水温・透明度・海況のバランスが良く、宮古島の地形を目的に来るファンダイバーが多くなります。

一方で、9月は台風やうねり、11月は寒冷前線と防寒対策が重要です。秋に宮古島三大ポイントを狙うなら、1日だけで判断せず、2〜3日のダイビング日を確保して海況に合わせる考え方がおすすめです。

最終更新: 2026-05-17

宮古島ダイビング 秋

秋の月別比較

海の特徴 水温目安 よく潜りに行くポイント 予約・混雑
9月 夏の水温を残しつつ、台風うねりと海況回復を見る月 29℃ アントニオガウディ、魔王の宮殿、35ホール 連休は混みやすい
10月 下地島方面を狙いやすく、中上級者に人気の本命月 27℃ アントニオガウディ、魔王の宮殿、35ホール ファンダイバーが多い時期
11月 冬の入口。上旬と下旬で気温・水温差が大きい 25℃ アントニオガウディ、魔王の宮殿、35ホール 比較的落ち着く

秋の気象データ

平均気温 水温目安 平均降水量 日照時間 航空券の目安
9月 27.6℃ 29℃ 254mm 189時間 やや高い
10月 25.5℃ 27℃ 189mm 162時間 普通
11月 23.1℃ 25℃ 148mm 118時間 やや安い

日照時間が多ければ晴れの日が多く、少なければ曇りの日が多いことがわかります。秋は9月から11月にかけて気温・水温・日照時間が少しずつ下がり、11月下旬には船上の涼しさもはっきり出てきます。

秋によく潜りに行くポイント

宮古島 伊良部島 下地島 ダイビングポイント位置図
伊良部島・下地島周辺の代表的なダイビングポイント位置図。魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池などの位置関係を確認できます。

秋は、下地島方面の地形ポイントを狙う季節として強い時期です。9月は台風うねりを見ながら、10月は下地島方面を本命として、11月は寒冷前線と防寒を意識しながらポイントを選びます。

アントニオガウディ

アントニオガウディ 宮古島ダイビング

アントニオガウディは、秋の下地島方面で代表的な地形ポイントです。複雑なアーチと穴が重なるため、地形好きのファンダイバーに人気があります。10月・11月は中上級者が多く、深度管理と中性浮力を意識しながらじっくり楽しみたい方に向いています。

魔王の宮殿

魔王の宮殿 宮古島ダイビング

魔王の宮殿は、宮古島三大ポイントのひとつです。秋は夏ほど光が真上から落ちる季節ではありませんが、透明度と陰影のバランスが良く、洞窟らしい奥行きや青の濃さを楽しみやすくなります。

35ホール

35ホール 宮古島ダイビング

35ホールは、9月から11月にかけて候補に入りやすい下地島方面のポイントです。ホール内の青、出口の光、地形の輪郭を楽しめるため、秋の地形ダイビングと相性が良いポイントです。

マリンレイク

マリンレイク 宮古島ダイビング

マリンレイクは、洞窟を通って池に浮上するタイプのポイントです。秋から冬にかけて下地島方面へ入りやすくなる時期に候補に入ることがあります。水面に浮上した時の景色が印象的で、地形好きには外せないポイントです。

9月・10月・11月の特徴

9月は夏の水温を残しながら台風うねりを見る月

9月は水温が高く、海の中はまだ夏の雰囲気が残ります。一方で、台風や台風うねりの影響を受けることがあり、伊良部島や下地島の地形ポイントに行けない日もあります。

その場合、狩俣方面へ行くことがあります。狩俣方面は、台風の影響で伊良部島や下地島の地形ポイントに行けないときの代替候補で、地形というよりフィッシュウォッチングやサンゴポイントが中心になります。

10月は中上級者が宮古島を選びやすい本命月

10月は、水温がまだ高く、真夏ほど暑すぎず、北寄りの風が増えて下地島方面を狙いやすくなる月です。宮古島は10月が良いというのは、中上級者にとってかなりセオリーに近い考え方です。

10月の価値は、マンタではなく、下地島方面の地形ポイント、ファンダイバー向けの海況、暑さが落ち着いた中で潜れるバランスの良さにあります。アントニオガウディ、魔王の宮殿、35ホールなどを狙いたい方にとって、かなり強い時期です。

11月は冬入口。上旬と下旬で体感が大きく変わる月

11月は、上旬から下旬にかけて気温と水温が一気に下がります。変化幅は年間でも大きく、下旬になると船上も陸上もかなり涼しく感じる日が増えます。

また、11月は寒冷前線が発生し始めるため、中止リスクも少し上がります。前線が宮古島を通過するタイミングでは急に15m前後の風が吹き、波の高さが5mに達することもあります。前線通過日は中止になりやすく、前線通過後の2日目から潜れるようになるケースが目安です。

秋は月ごとの差を読んで予約する季節

秋の宮古島は、ひとことで「秋」とまとめるより、9月・10月・11月を分けて考える方が失敗しにくい季節です。9月は台風後の海況回復と下地島方面の戻り、10月はファンダイバーが集まる本命月、11月は寒冷前線と水温低下への備えが重要になります。

秋に宮古島三大ポイントを狙うなら、1日だけで判断せず、2〜3日のダイビング日を確保するのがおすすめです。海況が合う日に、魔王の宮殿、アントニオガウディ、通り池を狙いやすくなります。

ショップ選びの注意点

秋は、ポイントの質を求めるファンダイバーと、穏やかな海域を優先したいゲストで、選ぶべきショップが変わります。特に10月・11月は、下地島方面の宮古島三大ポイントを狙う判断ができるかどうかで、潜れる内容が変わります。

スキルや船酔いに不安がある方は、無理に深い地形や揺れるエリアを狙いすぎず、チームレベルに合わせてポイントを選んでくれるショップが向いています。ポイントの質を優先する方は、ファンダイビング中心のショップを選び、海況が合う日にしっかり下地島方面を狙えるか確認してください。

秋の台風リスクと実際の中止データ

秋の宮古島は、下地島方面や宮古島三大ポイントを狙いやすい日が増える一方で、9月〜10月前半を中心に台風の影響が残る季節でもあります。台風の影響がなければ下地島方面の地形を狙いやすい一方で、台風が近づいた年は数日まとめて中止・クローズになることがあります。

2022〜2025年のダイビング記録から、9月〜11月の台風関連中止日を抜き出すと、以下の通りです。

台風関連中止日 日数 当時の状況
2023 9月 9/1〜9/3 3日 台風
2024 10月 10/29〜10/31 3日 台風クローズ
2024 11月 11/1〜11/2 2日 台風クローズ
合計 9〜11月 8日 2022〜2025年の4年分

※台風、または台風クローズとして確認できる日を台風関連中止として集計しています。前線やミーニシによる中止は、この表には含めていません。

特に秋は、台風リスクと下地島方面の狙いやすさが同居する季節です。海況が合えば地形ポイントの満足度は高くなりますが、旅行日程には余裕を持ち、台風接近時は安全を優先して中止になることも前提にしておくと判断しやすくなります。

秋の服装とスーツ

陸上の服装 スーツ目安
9月 半袖中心。日焼け対策が必要 3mm〜5mm
10月 半袖+薄手の羽織り 5mmワンピース
11月 長袖・羽織り。下旬は船上防寒が必要 5mmワンピース+寒がりはフードベスト

秋は水温だけでなく、船上の風で体感が変わります。11月下旬は特に冷えやすいので、濡れた後に羽織れるものを準備してください。

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Totty - BIGHOLIDAYオーナーガイド

Totty — BIGHOLIDAYオーナーガイド

宮古島在住21年(2005年〜)。ファンダイビング専門。宮古島3大ポイント年間150回以上セレクト、宮古島での潜水回数は約2万本。YouTube「Totty / scuba diving」(登録者1.2万人)で宮古島のダイビング情報を発信中。

2023年〜 マリンダイビング大賞 3年連続入賞中。
2023年 海上保安庁長官賞 受賞(海難救助の功績)
2025年 宮古島初のマンタステーション発見者