魔王の宮殿に住み着いているサメ

天上天下唯我独尊!たまに泳いでるところを見かけるホワイトチップリーフシャークとはワケが違う。宮古島のダイビングガイドにとって、また、全国の宮古島ダイビングリピーター、正確にいうと魔王の宮殿リピーターのみなさまにとってはかけがえの無い唯一無二の存在であり、もう完璧に情が入ってしまっているこのサメ。

魔王の宮殿で育ったサメ

宮古島ダイビング-ネムリブカ

なぜ特別でスペシャルでオンリーワンな存在かと言いますと彼と初めて出会い、約2年の付き合いを経ているからにほかなりません!初めは大きさも半分くらいで顔つきや体つきもまだあどけない子供でわずかな水中ライトの光に反応して逃げてゆく警戒心ぶり。

時には奥の穴から出てこなくてゲストさまにご案内できなかった事もあったりとかなりのビビりっぷりでしたが今ではかなり接近するまではズデーンと洞窟の真ん中でソリハシコモンエビという小さなクリーニングシュリンプに掃除されてます。

よっぽどその掃除が気持ちいいのか、年間何百人と魔王の宮殿に訪れるダイバーにはものともせず、年間何千枚と焚かれるカメラのストロボにもものともせず、居ついてから2年はゆうに経っている現在です。

いつかは旅に出るかもしれない

自然界に永遠や絶対は存在しないのが揺るがない現実でこの先もず~~~っとこのホワイトチップが居るのかというとそんなことは誰にも分からないし、サメ本人にも分からないことなのかもしれませんね。

そういう背景を知ってみるのと知らないで見るのではやはり印象が変わってくると思うのでブリーフィングにそのエピソードを交えることもたまにしています!

のちに分かるのですがこの個体はメスで子をお腹に宿します。
ちょうど繁殖期の夏前にお腹が大きくなってきて、
子供を産みに宮殿を出て行き、半年くらい戻ってきませんでしたが
無事に戻ってきて2016年現在は居たり居なかったりの状態です。
-2016年3月追記

この大きさになり、行動や生活パターンなども合わせて考慮するとけっこう知性を感じてしまったりするのでなおさら情が湧いてしまいます!

ウチの犬のウルマみたく甘噛みとかしてこないかな!やっぱヤダな!!もし居なくなったら悲しい気持ちになると思います。きっとそれはボクだけじゃないはず!一期一会という言葉を胸にまた逢いに行こうと思ってます!ではまた明日~

 

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