統計平均では6月20日が梅雨明けなので、もういつ明けてもおかしくない日程なので、まだかまだかと毎朝空を見上げますが、いまいちスッキリしない感じ。
こんにちは。スッキリ店主のトッティです。スタッフや妻に体型がだらしないと小馬鹿にされるので、ダイエットに取り組み、-5kgを達成しました。見とけよ。若き日の煌めきをもう一度。
さあ、夏への季節の変わり目で水中もどんどん賑やかになってきました。魚が多くて楽しい!!
キンメモドキやテンジクダイの仲間など各種小魚が大群で現れる
亀裂や洞窟などの暗がりに身を隠すように、でも隠れきれていない感じでワラワラとまるで川が流れるように、大勢で群れることで個々が強者に食べられる確率を下げるという生存方法を選択した魚たち。
ちょうどこの時期、梅雨中に現れ始めて夏の終わりには居なくなる。夏の風物詩なので、これが現れるとガイドもお客さまに紹介するのを楽しみにしています。
これだけでも十分な迫力なんですけど、よーく観察しているといろいろなドラマが繰り広げられているので、そういうところも是非見てもらいたく、ご紹介させてもらいます。
弱肉強食、食うか食われるかの生存競争
陸上は文明が発達しすぎて特に日本では生物の生存競争を目の当たりにすることはごくごく稀ですが、水中世界は太古からほとんど変わらず手付かず状態のままなので、
そこらじゅうで当たり前に生存競争が行われていて、飯食うか子孫残すかしか考えていない原始の風景で溢れています。刺激的。
アグレッシブな小魚ハンター【カスミアジ】
黄色味がかった半身と青いラインが特徴的で、一度見たら忘れない中型の綺麗なアジ!今日はこいつが主役。さっきのキンメモドキを食い漁ってる【捕食者】です。
こいつがなかなかの気性の荒さで、いつも腹を空かせてるのか、あっちこっちでブンブン泳ぎ回っています。普段はフラフラゆっくり泳いでいますが、捕食モードの時はバビュン!!と目で追えないくらいのスピードで突っ込んで行きます。
このくらいの距離ではまだそんなにスピードは出していませんが、そのままフワ〜っと近づいて行って、狙いが定まった瞬間にズドン!!
またフワ〜っと泳ぎだしてズドン!!ひたすらそれの繰り返し。
毎回ちゃんと食べれてるかどうかは速すぎて見えませんが、おそらくそんなに高い確率では食べれてないと思います。食べる方も必死ですが、逃げる方はもっと必死!!!
ズドン!!!っとカスミアジが突っ込むたびにキンメモドキが打ち上げ花火のようにバーン!と爆発するように四方八方に勢いよく飛び出して行きます。
その様子をよ〜く見ていると、カスミアジの攻撃パターンは正面から、背後からの2パターンだけで、どちらも毎回ほぼ同じ角度から突っ込んで行きます。
おそらく岩壁や穴を利用して最大限効率と確率が高い2パターンを駆使していると思われます。多分たまたまではないと思う。
そのパターンが読んで突っ込んでくる先の岩陰でじっとタイミングを待てばキンメモドキをかき分けて突っ込んでくるど迫力のカスミアジの捕食が何度も何度も見られます。
カメラの手前で急旋回するところが目の前で。次は絶好の位置にお客さまに待機してもらって試してみよう。写真だけじゃなく動画に納めてもらうのも面白そうだ。
そんな感じでキンメモドキの群れに連れて行かれたら、キンメモドキの動きやその周りの魚達にも注視して観察して見てください。捕食者以外にクリーナーである魚やエビも近くにいるし、いろいろなドラマが見られるはずです。
そんな感じでこれからどんどんいろんな場所に小魚の群れがもっさり付きはじめます。地形プラス魚群のイリュージョンも見られますので楽しみにご来島ください。
さあ、夏はもうすぐそこだ。
ではまた明日!